『ワールドトリガー』3rdシーズン連続インタビュー：空閑遊真役・村中知さん｜修と掛け合いしている時は、相棒だし、信頼している、でも心配【連載第1回】

アニメ『ワールドトリガー』の3rdシーズンが2021年10月9日(土)深夜1時30分より放送開始！『ワールドトリガー』は、葦原大介さんによる原作が『ジャンプSQ.』（集英社刊）にて連載中の人気マンガで、2014年10月にアニメ化。73話に及ぶ1stシーズンを経て、2021年1月から4月まで2ndシーズンを放送。そして10月から待望の3rdシーズンが始まります。

異世界からの侵略を企てる「近界民」の危機に対抗するため、界境防衛機関「ボーダー」が設立された。そのボーダーに属する主人公の遊真、修、千佳たち「玉狛第２」の戦い、成長を描いたSFアクション作品。B級ランクの玉狛第２がA級昇格と遠征選抜メンバーを目指して戦う中、「近界民」からの急襲も退け、ランク戦もROUND6も勝利。更に「近界民」であるヒュースが仲間に加わったところで2ndシーズンが終了しました。

ランク戦も残すはあと2戦。A級昇格の条件である上位2チームを目指す玉狛第２と他の隊との緻密かつ壮絶な戦闘。各チームとキャラたちの絡み合う思惑など目が離せません！

そんな『ワールドトリガー』3rdシーズンの放送開始を記念して、キャストインタビュー連載をお送りします。第1弾にご登場いただくのは空閑遊真役を演じる村中 知さんです！

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ヒュースが加わった新生・玉狛第２を早く見てほしかった

ーー3rdシーズンが決まった時のお気持ちからお聞かせください。

村中知さん（以下、村中）：2ndシーズンが、ヒュースが玉狛第２の制服を着て、「さあ今から」という良いところで終わったので、新体制になった玉狛第２を皆さんに早く見てほしくて。

また新キャラも登場するし、これまで見てくださった方の予想を覆すような展開もあったので、約半年で3rdシーズンを皆さんにお届けすることができて嬉しかったです。オンエアで見るのが楽しみですし、見てくださる皆さんの反応も楽しみです。

ーー原作を読んだり、アニメで演じてみて感じた『ワールドトリガー』の印象や魅力とは？

村中：1本道で物語が進んでいくのではなく、いろいろな場所に伏線が張られていたり、1人のキャラだけ追っていると見落としがちなことも多くて、他のキャラクターの言動を振り返ってみると「なるほど」とわかったりして。最初は遊真目線で原作を読むけど、あとでふと読み直してみると新たに発見があるんです。

例えば東隊では隊長の東（春秋）が頭脳明晰で戦術にも長けていて目立つキャラだけど、隊員の小荒井（登）も成長しているんですよね。どのキャラも過去と現在の間に様々な出来事があって、ちゃんと成長しているのがわかるのがおもしろいです。

1人ひとりの思惑が本編とは別に枝分かれしたり、絡み合ったりしている作品だなと原作を読んだり、演じる中で感じていました。そしていろいろな思惑や事象が結びついて「そうなんだ！」とわかった時の気持ちよさも魅力の1つかなと。

また戦いの中での複雑な心理戦や、自分たちの持っている戦力や能力を駆使して、いかに強い相手と戦うかという緻密な戦術もおもしろいけど、玉狛第２にヒュースが加わったことで、可能性や戦術も広がったので、この3rdシーズンは更におもしろくなっていくと思います。

ーー1stシーズンからここまでを振り返って、演じる空閑遊真の成長や変化を感じた点はありますか？

村中：めちゃめちゃあります！　今ではすっかり常識人になってしまって（笑）。最初の頃から親切にしてくれた人にはちゃんとお礼を言うとか、悪いことをしたら謝るとかは普通にできる子でしたが、文化の違いもあって、ちょっとケンカを売られたらすぐにぶっ飛ばしたり、足の骨を折ったり、車にぶつかられてもひょうひょうと歩き出したり、常識のズレがあった気がします。

また自分が異端な存在だと見られているという先入観もあってか、他人に興味がないし、人との接し方も淡泊でした。でも修に手なずけられ、玉狛第２でエサを与えられて（笑）。本人が持つ人懐っこさもあって、友達や仲間も増えて、みんなで切磋琢磨する楽しさも覚えていったのかなと思います。

また今までは遊真と修と千佳の3人のほんわかした関係性でしたが、ズバズバものを言うヒュースが加入したことで、経験豊富なヒュースに遠慮がちな修とお前ごときに何も言われたくないと思っている様子のヒュースを俯瞰で見つつも、必要な時にちょっとフォローしたり、千佳が自分で意思を示した時に後押しするようになって。周りのことをよく観察して、必要に応じてカバーするという、一番大人に見えて。原作の葦原（大介）先生がおっしゃっていたようにまさに「大黒柱」的な存在だなと。周りの環境でこんなにも変わるものなんだなと思ったし、嬉しくなりました。