『ワールドトリガー』3rdシーズン連続インタビュー：空閑遊真役・村中知さん｜修と掛け合いしている時は、相棒だし、信頼している、でも心配【連載第1回】

ヒュースは意外といいヤツ。玉狛第２では重要な役割も!?

ーーヒュース役の島﨑信長さんは1stシーズンから出演されていますが、玉狛第２のメンバーになりました。ヒュースに対しての印象や加入したことについての感想をお聞かせください。

村中：「意外にいいヤツじゃない!?」かな（笑）。アフトクラトルの一員として攻めてきた時は無口でクールな敵役みたいな印象でしたが、「お前ら切り刻んでやる」みたいな感じでないし（笑）、嫌なヤツだとは思ってはいませんでした。むしろ強くて、人気が出そうな敵みたいな。でも玉狛第２に捕虜としてやってくると、意外にかわいいところもあるんだなって。（林藤）陽太郎との絡みでもヒュースのまじめさやクールさはそのままだけど、イジりがいがあったり、子供に優しいところや義理堅いところも見えてきて。生まれた国が違っただけで、そういう境遇とかを取っ払えれば、きっと仲良くなれたんだろうなと。

この3rdシーズンでは玉狛第２に加入したわけですが、修と千佳にとって重要な役割を果たしてくれているなと上から目線で見ています（笑）。遊真は修や千佳に思うところがあっても厳しく反論したり、強い口調で注意することはないけど、時には言いにくいことや厳しい言葉が必要なこともあって。そんな時にヒュースがいい役割をしてくれるので、「ヒュース君、Good Job！」と。仲間に入ってくれてよかったと思っています。

ーーこの3rdシーズンでの収録の様子や印象深いエピソードをお聞かせください。

村中：現在、分散収録の形になっていて、私は修と千佳、ヒュースの中から回によって一緒に録る2人が変わる感じです。戦闘回ではチームをまとめてくださって、玉狛第２のみんなと収録させていただいています。自分が掛け合う相手がいない時のやりにくさは感じますが、ここまで長くやってきた積み重ねがあるので、「修ならきっとこんな感じかな？」とイメージを補填しながらやっています。

また修と掛け合いしている時は、相棒だし、信頼しているからついていくという気持ちはあるけど、ちょっと心配している部分もあって。ヒュースと一緒に戦っている時は修とは違う相棒ができたなという感覚がありました。お互いの技量や能力を認めているから遠慮も心配もしないし。遊真の心情も相手によって変わるんだなと発見できておもしろかったです。

ーーご自身として入りたい隊や、一緒に組んでみたいキャラクターは？

村中：玉狛への愛着が強すぎるんですよね。どこか入りたいところはあるかな？……玉狛第一！　玉狛第一のキャラが好きだからというよりも、自分専用のトリガーを作ってもらって戦えるのがうらやましくて（笑）。あと他の隊はクセが強すぎるので、入りたくないです（笑）。

ーーA級ランクへの昇格と遠征部隊への選抜を目指して戦ってきたB級ランク戦も残すはあと2戦となりました。注目してほしいポイントは？

村中：まずヒュースが加入してからの玉狛第２の戦い方や戦術の練り方の変化ですね。今までは修を中心にモニターを見ながら仲良く戦術を練っていましたが、ヒュースというトゲが入ったことによって、作戦の立て方や雰囲気も変わったし、新たな選択肢の作り方が生まれたりして。いい感じに壁をぶち壊してくれたことで起きる化学反応に注目していただければ。

あと3rdシーズンで描かれるROUND7とROUND8を、原作を読んでいて、特に目を引いたのが東隊で。東さんがランク戦の中で、隊員である小荒井たちに意見を聞いて、話合わせることによって、成長度合いを測っていたり、東さん半端ないなと（笑）。

ーー残り2戦となり、玉狛第２が上位2位に入るための得点条件もわかりやすくなった分、それぞれの隊の戦い方もより緻密になっていくのでは？

村中：アニメを作るのは本当に大変そうだなって（笑）。2ndシーズンでは修にスパイダーを張らせて、遊真がぴょんぴょん跳ね回って攻撃するというのはシンプルな作戦だったなと思うくらい、3rdシーズンではより込み入った戦いをどのチームもしてくるので、どう映像になるのかなと制作チームを心配する気持ちもありつつ、楽しみにしています。

ーー最後に、『ワールドトリガー』3rdシーズンの見どころや、ファンの方に注目してほしいポイントなどご紹介お願いします。

村中：まずヒュースが入ったことで玉狛第２に何が起きるのか？　3人から4人になって、メンバーそれぞれにどんな心の変化が起きるのか？　を楽しみにしていただけたら。そして新キャラもたくさん登場しますし、玉狛第２のメンバーの衝撃の新事実が明らかになります。

この3rdシーズンは玉狛第二のメンバーだけではなく、他のキャラの成長や変化も見られます。メインキャラだけではなく、他のキャラもちゃんと描きたい、成長させたいという葦原先生の愛情も感じるし、みんなが成長していくところがこの作品の好きなところなので、登場するあらゆるキャラにも注目して見てください。

見どころばかりの作品なので、毎話、視点を変えながら何度も見ていただけたらより楽しんでいただけると思います。