音楽
声優・永塚拓馬アーティストデビュー記念インタビュー【後編】

「ジャンルレスにアーティスト活動をやっていきたい、常に成長し続けていきたい」|声優・永塚拓馬さんアーティストデビュー記念インタビュー【後編】

永塚さんを外から見た2曲と自分自身が表現したい3曲

——「dance with me」のMVを拝見させていただきましたが、ダンスミュージック調になっていてすごくオシャレでカッコ良くて、画面から伝わってくるほど色気がありました。

永塚:ありがとうございます。寝っ転がりながら撮るシーンもあって、監督さんのイメージとしては僕の中にそういうところがあったのかもしれません。

「dance with me」に関しては、これまで立ったステージとは比べものにならないくらいの激しさで、歌も休憩があまりないんです。「間奏かな?」と思ったらそこで1番激しいダンスが入ってくるので、実際にライブをすることになったらどうなるのかわかりません(笑)。

——個人的な話になりますが、永塚さんは『KING OF PRISM』の西園寺レオ、『アイドルマスター SideM』の冬美旬の可愛いイメージが強かったので今回のMVや曲を聞いてギャップを強く感じました……!

永塚:割と僕に対して可愛らしいイメージを抱いてくださる方が多いですが、中の人間はどっちかというとサバサバ(笑)。キャラクターのように可愛くはないので、今回のアーティストデビューでパーソナリティは出せているんじゃないかなと思います。

また一歩成長しないといけないなと思っていますし、正直声優のお仕事の中では表現できない曲だと感じていて。振り付けをしていただいたときにも、この曲は現役のアーティストでさえ結構きつい曲らしく、「普通のアーティストだったらできない」とMVの後ろで踊ってくださっているMADKIDのYUKIくんが言っていたんです。

でも、絶対に生歌でやりたいと思っています。下手くそでも生歌じゃないと伝わらないものがあると僕は思っているので、そこは頑張りたいですね。今は少し体力が落ちているので、体力が戻るように頑張ってリハビリしています。

——どんなリハビリを?

永塚:筋トレです。今はだいぶ戻ってきましたが、まだまだ肺活量も戻さないといけないなとスクワットといった筋トレを続けています。

普段運動しない方はウォーキングが1番良いみたいで。本当は水泳が良いみたいなんですけど、水泳はプールに行って着替えたりとハードルが高いので、運動しようかなと考えている方もウォーキングがおすすめです。

——運動不足なので挑戦してみます! 話は戻りますが、「dance with me」というアルバムに収録されている楽曲はどのような経緯で作られたのでしょうか?

永塚:曲は僕をイメージして作られたもので、アルバムの方向性が現れているのが「dance with me」です。実は、レーベルさんが選んでくださった曲が「dance with me」と「Spiral Truth」で、僕の印象を落とし込んだ2曲だと思っています。残りの3曲は、僕自身が1番共感し表現したいものを選ばせていただきました。

なので、最初の2曲は僕を外から見てイメージしてもらった曲、後の3曲は僕自身が表現したい曲になっています。

僕自身、聴き流してしまう曲ではないものを作りたい気持ちがあって、しっかりと芯がある、聴ける曲を歌いたかったので、聴き流さないような曲を選ばせていただきました。

アルバムの中には、表題曲は聴くけど、全然印象に残らない曲もあると思うんです。

——確かに。大好きなアーティストさんでも、アルバムの中で好きな曲ばかり聴いたり、聴き流しちゃう曲があったりします。

永塚:そうですよね。僕としてはそういう曲ではなくて、しっかりと曲として成立させたい思いがあって。アルバムの中でも曲に差を作りたくありませんでした。

そういう意味でも、ミニアルバムの「dance with me」はどの曲も違った良い面があって、シングルカットしても問題がない曲が5曲集まっています。

実は最初、レーベルさんから15曲いただいて悩んでいたら、また新たに別の15曲を送ってくださったんです。

——へぇ〜! 候補曲がそんなにたくさん!

永塚:その中から選んだのが、「ネオンズナイト」「Broken Memories」「DoThis,DoThat」です。割と最初にいただいた15曲はポップな曲調が多くて聴きやすい曲でしたが、もしかしたら皆さんの印象に残らないのかも……と感じてしまって。新しくいただいた15曲の中には良いなと思える曲が5曲あって、その中からさらに絞って3曲になりました。

——そんな経緯があったんですね……!

永塚:本当に良い曲がたくさんありましたし、どれもシングルとして成立する素敵な楽曲ばかりでした。

組み立てた上で感情を入れる永塚さんの“表現方法”

——改めて、表題曲「dance with me」のMVについて詳しくお聞きできればと思います。初めてのミュージックビデオ撮影になったかと思いますが、撮影の雰囲気はいかがでしたか?

永塚:とにかく大変でした。MVを撮ることが初めてでその場で決まったことも多く、振り付けもうまくできなかったところもありました。でも、20回ぐらい踊らせていただいて、良いところを抜粋してくださっています。

——それはもう素晴らしい出来になっていると感じます。

永塚:正直、自分自身では本当に大丈夫かどうかわからなくて(笑)。早く皆さんに感想を聞きたいです。いろいろなカットで撮ったり、ハンドカメラに合わせて動いたり、照明に合わせてフォーメーションを変えたり……カットごとで撮影の仕方が違っていろいろと勉強になりました。

——いずれは自分でMVをプロデュースする日がやってくるかもしれませんね。

永塚:あるかな?(笑)。やれと言われたら頑張りますけど、多分やれと言われない限りやらないと思います(笑)。

——「dance with me」という表題曲について、レコーディングはいかがでしたか?

永塚:とてもノリの良い曲ですので、そのノリの良さを出さなきゃいけないなと思いました。普通に歌うとどうしてものぺっとしてしまってこの曲の良さが出ないので、収録中はステップを踏みながら歌ったり、そのグルーヴ感をすごく意識しました。

結構、僕自身が音を繋げてしまう傾向があるというか、言葉と言葉を繋げたがる、その流れを作りたがるところがあるんです。でも、この曲は繋げるというより、切ってリズム感を出したほうが良い曲だと思ったので、そこはすごく意識しました。

——特に、難しかった曲はありましたか?

永塚:大変だったのは「DoThis,DoThat」です。でも「Broken Memories」は全部英語で、「ネオンズナイト」は単純にメロディーラインが難しくて、「Spiral Truth」はラップが入ってくることもあって、それぞれが違った方向性の難しさがありました。

「Spiral Truth」は最初に本格的なラップが入りますし、この曲をどうカッコよく表現すればいいのかと悩みました。これもただ歌ってしまうとよくわからなくなってしまう可能性もあるので、曲を分析してどうすれば曲として聴こえるか、考えないといけない曲だなと。

メロディーラインも難解だったので、ただ歌うだけだと聴いている人が難しく感じてしまうというか、カッコよく聴こえないんです。どうすればカッコよく聴こえるようにするのか、歌い方で悩みました。

——急にテンポアップするところもあるので、実際に歌うと難しそうです。

永塚:多分、カラオケで歌うとすごく難しいんじゃないかな(笑)。歌ってみると「全然歌えないじゃないか!」となる曲かもしれません(笑)。

——お話を伺っていてふと思ったのが、永塚さんは感覚的というよりもちゃんと考えて組み立てて歌うタイプなのかなと。

永塚:どっちもありますね。組み立てた上で感情を入れるというか、それが1番表現として良いのではないかな、と僕は思っています。感情だけでやってもダメですし、かといって機械的に分解してそれに合わせてやっていくだけでも良くなくて。表現においては、どっちもやらないといけないなと考えています。

何を表現したいのか考えた上で、そこに感情も入れないといけない。それがベストなのかなと思っていて。中には、ファーストインプレッションや新鮮な感情がなくなってしまうから、分解しないほうが良いという人もいるので、本当に表現の仕方は千差万別だと思います。

実際に、その方法を僕も試してみましたが、僕としては読み込んだり歌いこんだりしたほうがより感情をのせることができました。しっかりと理解したほうが良いものが出せるという結論になり、今はそこを意識してやっています。

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