声優
岡咲美保2ndシングル「ペタルズ」発売記念インタビュー

岡咲美保さんの2ndシングル「ペタルズ」発売記念インタビュー|自身も魔王役で出演する『ジャヒー様はくじけない!』の第2クールED主題歌! MVでは岡咲さんがパペットも操作!?

 

曲名の意味は「花びら」。カラフルな音色に負けないように。合いの手はカタカナ英語でかわいく

──曲名は「花びら」という意味ですね。

岡咲:私の名前にも「咲」とあるので、元々彩り豊かなお花には愛着があるのですが、この楽曲の中では、ジャヒー様が人間界に降りてきて、いろいろな出来事に出会っていく中で芽生えていく感情たちを「花びら」に例えて、「瞳揺らす⾊彩は花びらによく似て」や「扉をそっと開いたら花びら飛び込んでなど」などと表現されているんです。そういった繊細な表現がとても素敵で、真崎さんの詞に感動しました。

──1コーラスの終わりから2コーラス目に入る前にはチップチューン風の昔のTVゲームのような音も入っているのも楽しいです。

岡咲:全体的に音色もカラフルで。管楽器の音が入った曲はキャラソンを含めてもあまり歌ったことがなかったので、音のにぎやかさに自分の声が負けないように、でも戦うのではなく、一緒に手をつなぐように歌えたのかなと思っています。

──レコーディングはいかがでしたか?

岡咲:華やかな音と優しい歌詞だったので、自然と口角が上がって、ニコニコ歌っていた気がします。休憩時間においしいパンも差し入れしていただいて、終始おいしく、楽しくレコーディングできました。

合いの手は本線を歌った後に収録したので、ノリノリで。 声優として培ってきた表現の幅も出せたかなと思います。合いの手は全部英語ですが、カタカナ英語でかわいくいってみました(笑)。

ただ、Aサビ終わりの(ダンス!ダンス!ダンス・レッツ・ダンス!)が(ダン!ダン!ダンレッダン!)に聴こえて。勢い余った結果だと思って優しく受け止めていただけたら(笑)。本線の歌詞には英語がほとんど出てこないのに、合いの手は全部英語というのもおもしろいですね。

こだわった点は地声と裏声を使い分けるところで、Dメロの「ステップを始めてみなきゃ」は、最初は地声で力強く歌う表現も考えましたが、EDらしさや楽曲が持つエモさを表現できたらいいなとあえてファルセットにしました。

そして周りの地声の部分は緩めたり、バランスを取っています。「ハピネス」の時から少し視野が広がったのかなと思いました。

──お気に入りのフレーズを挙げるとすれば?

岡咲:共感できるフレーズはたくさんあるんですけど、2Aの「今⽇、なぜだか浮かれてしまいそうな気分です マグカップに映る表情初めての顔だった」が特に刺さりました。普段、浮かれた時の表情で自分ではわからないし、意識して見ることもほとんどないんですよね。
たまに歩いている時にショーウィンドウに映る自分の表情を見ることがあるくらいで。ただ、私自身にある時スマホに映った自分の顔を見て、自分の浮かれた表情にハッと気づいたという経験があったので、この詞にリアリティを感じましたし、自分が初めて見た表情への驚きや喜びの感情を込めて、歌った好きなフレーズです。

 

MVのセットはファンシーなお部屋。岡咲さん自身がパペットを操作?

──MVのコンセプトやどんな撮影だったのでしょうか?

岡咲:「ハピネス」のMVでは黄色い衣装を着て、お花のアーチのハイステージで歌ったり、踊ったりしましたが、この曲は1Kの妄想から始まることもあって、お部屋をイメージしたセットを作っていただきました。

セットの色合いや小物などが本当にかわいくて、ちゃくちゃくと完成していくお部屋を見て、思わず小声で「住みたいです」と言ってしまいました(笑)。

ダンスシーンのサビは先生に振りを作っていただいたんですが、それ以外は「自由に動いてください」ということで、クマさんの人形を触ってみたり、ベッドの上で足をバタバタさせてみたりなど、思いつくままにやってみました。

──いろいろなパペットも登場して。

岡咲:最初に出てきたきんくりん(「KING AMUSEMENT CREATIVE」のマスコットキャラクター)のパペットは私の右手です(笑)。それ以外のシーンでのパペットはスタッフの皆さんが動かしてくださったんですけど、何シーンも録るので、皆さんの体力がどんどん消耗していく様子を目の当たりにして。

見ている側としてはただ「かわいいな」と思っていましたが、最後に私がパペットを使うシーンの撮影になり、細かい動きに2~3回挑戦しただけで右手がものすごく疲れて。皆さんに改めて感謝です!

と言いつつも、パペットとの撮影シーンでは、スタッフさんたちが「上(かみ)、上、下(しも)、下、ぐるぐるぐるぐる」とパペットの動きのレクチャーを受けているのが聞こえてきたので、笑いを抑えるのが難しくて。

監督さんからは「笑っても大丈夫です」と言ってくださいまして。実際、撮影中に私も堪えきれず結構笑ってしまっていたので、笑いすぎていないか心配したりもしていました。ですが完成した映像を見たら、動物たちと触れ合っている時の楽しそうな笑顔になっていたのでよかったと思いました(笑)。

パペット組の皆さんも両手にはめながら、画面に見切れないように気をつけつつ、頑張っていただいて、みんなで作ったMVなんだなと改めて感じまして、あたたかい気持ちになりました。

──ジャケットのコンセプトやどんな撮影だったのか、ご紹介お願いします。

岡咲:アクリル板みたいな透明な板の上に、生花の花びらを1枚ずつ、ワセリンで貼り付けるという、ものすごく繊細な作業で作られています。その下に私が寝転がって入って撮影しましたが、ちょっとでも私がズレると花びらや左右のバランスが崩れてしまうので、細かく気を使いながら慎重に撮影しました。

また髪型が三つ編みになっていて、普通なら真下に落ちますが、見えないところで貼ってくださっているんです。素敵にハジけた感じを出していただいて、かわいらしいジャケット写真になったと思います。

──では曲の歌詞にちなんだ質問も。「ペタルズ」の「そんな思い込みや妄想 1Kのなか広げて」にちなんで、最近した妄想やずっと思い込んでいたことはありますか?

岡咲:最近、克服したんですけど子供の頃から生野菜がずっと苦手で。アボカドは緑色なので新鮮でシャキシャキしていそうで、大人の女性が美のために食べるものだと思い込んでいました。

でもチーム美保のスタッフさんとファミレスに行った時、アボカドのサラダを勧められて。「えっ!?」と思ったけど、せっかく勧めていただいたので、「はい!」とひと思いに食べてみたら、「やわらかい! 森のバターだ!」とすごく感動したし、野菜を食べられたことも嬉しくて。

そこからは「アボカドとトマトを食べていれば美しくなれる」と、日常的に食べるようになったし、アボカドトッピングできるお店ではいつもトッピングしてもらっています。

──「ペタルズ」の「瞳 揺らす色彩は 花びらによく似て」にちなんで、好きな花や色を教えてください。

岡咲:3年くらい前に『ラジオどっとあい 岡咲美保の花咲け!美保ちゃん♪』というラジオ番組のパーソナリティをさせていただいていた時は「好きな花はひまわりです」と言っていました。だから好きな色も黄色です。

でも「ペタルズ」のアーティスト写真がラベンダーカラーで、ラベンダーのお花自体も好きになりました。紫色という見た目の部分と、リラックス効果もあるので、アロマオイルや香水を置くのがマイブームになっています。

──「ペタルズ」の歌詞、「駆け出したい 出掛けたい」にちなんで、行ってみたい場所や国はありますか?

岡咲:コロナが明けたら海外に行きたいですね。プライベートでは中学校卒業後の春休みにグアムへ家族旅行に行ったことがあるくらいで。

ただ、『転生したらスライムだった件』のお仕事で、アメリカやシンガポール、中国や韓国など5~6回海外へ行かせていただきました。空港に降り立った瞬間から景色や空気も違うし、異文化に触れるたびに新鮮な気持ちになれるし、いろいろなことを知ることができて勉強になります。

でもまだヨーロッパには行ったことがないので行ってみたいです。特に世界遺産や美術館に興味があります。ルネサンスの香りも漂うし、おしゃれなイメージもあるし、イタリアンも好きなので(笑)。

 

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