LiSA 『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』主題歌「往け」インタビュー|アスナのようなしなやか女性の歌を作りたかった
LiSAさんの新曲「往け」がデジタルシングルとして2021年10月15日より配信開始!
「往け」は10月30日より劇場公開される映画『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』の主題歌です。作詞はLiSAさん自身が手掛け、作曲はYOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyaseさんという夢のコラボが実現!
今作は『ソードアート・オンライン』の《アインクラッド》をアスナ視点で新たに描いた完全新作アニメーションですが、楽曲もアスナのしなやかなさと前へ進んでいく強さを、さわやかなサウンドと歌声で表現。ここ最近のアニメタイアップの激しいロックチューンや壮大なバラードナンバーとは違うポップチューンで、LiSAさんの音楽性の幅広さが垣間見える1曲になっています。
なお10月18日にはテレビアニメ「鬼滅の刃」 無限列車編のオープニングテーマ「明け星」が先行配信、11月11日にはSPEED25周年記念トリビュートアルバム『SPEED SPIRITS』への参加など、LiSAさんの10周年記念イヤーはまだまだ止まりません。
LiSAさんに『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』の印象や主題歌「往け」のご紹介と、その他のリリースやライブなどについても語っていただきました。
アスナの強さの理由の再確認や未知の部分に触れることができる『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』
――まず『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』をご覧になった感想をお聞かせください。
LiSAさん(以下、LiSA):《アインクラッド》のオープニングテーマ「crossing field」から約10年に渡って『ソードアート・オンライン』に関わらせていただいてきたので、ずっと一緒に生きてきた感覚があります。
今回の劇場版を見たことで、今まで見てきた『ソードアート・オンライン』のアスナの、本当の意味の強さ・しなやか・美しさの理由がわかったし、知らなかったところまで触れられた気がして、純粋に嬉しかったです。『ソードアート・オンライン』をここまでご覧になってきた方、一緒に育ってきた方にとっては、友達のまだ知らなかったことや心の内まで見せてもらえた感覚になるお話でした。
――今作はアスナ視点で、アスナが《ソードアート・オンライン》のプレイヤーになった経緯なども描かれているので、今までのストーリーを掘り下げつつも復習や入門編にも最適かなと。
LiSA:「crossing field」を歌わせていただくにあたって、原作をたくさん読みました。でもそれまでゲームやアニメにあまり触れたことがなかったため、想像しにくい部分もありましたが、今回のお話はこれまで『ソードアート・オンライン』に触れたことがない方にも入りやすい作品になっていると思います。
――今作で主題歌を担当されることが決まった時の感想は?
LiSA:素直に嬉しかったです。また新たに作品を一緒に作らせていただけることと、「crossing field」がオープニングテーマだった《アインクラッド》より前のお話も新たに描かれており、また始まりの歌を作らせていただけることは光栄だなと思いました。
主題歌「往け」はアスナのしなやかさを表現したくてYOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyaseさんに作曲をオファー
――主題歌の「往け」はどのように制作されたのでしょうか? またYOASABIのコンポーザーとしても活躍するAyaseさんが作曲されることになった経緯も教えてください。
LiSA:今作は河野(亜矢子)監督からアスナ目線でのお話であり、アスナの成長物語であるということをお聞きして、「今回はしなやかな女性の歌が書けるといいな」と。そこで以前、Uruさんとのコラボ曲「再会」をAyaseさんにプロデュースしていただいた時に感じたAyaseさんのメロディのしなやかさや女性らしさ、せつなさもあるけど、きちんと前を向く、一つ筋が通った強さが合うのではないかなと思って、Ayaseさんに相談させていただきました。
――アニメの制作サイドからのリクエストはあったのでしょうか?
LiSA:「疾走感」くらいでしょうか? どちらかというと託してもらったという気持ちのほうが強くて。「アスナ目線の、アスナの成長物語」という言葉から連想した音のイメージを膨らませていきました。そして、なぜAyaseさんにもお願いしようと思った理由もお伝えさせていただきました。
――Ayaseさんも『ソードアート・オンライン』ファンとのことですが、ご存じだったんですか?
LiSA:そこまでは知りませんでした(笑)。だからこのお話をお伝えしたところ、とても喜んでいらっしゃって、「ぜひやりたい」と。その後、すぐにとりかかってくださったようで、曲が届いたのもすごく早くてビックリしました。
――いつから制作が始まったんですか?
LiSA:かなり前から制作は始まっていて、「炎」(『劇場版 「鬼滅の刃」 無限列車編』主題歌)よりも前に作っていました。