【ネタバレあり】TVアニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』白銀武役 神木孝一さんインタビュー後編|チームができ、戦術機に乗れるようになる、確実に未来が変わってきている第3話【連載 vol.03】
03年発売のâge(アージュ)が企画・製作したアドベンチャーゲームを原作としたアニメーション『マブラヴ オルタネイティヴ』がフジテレビ「+Ultra」ほかにて2021年10月より放送中。
意思疎通ができない地球外起源生命体であるBETAとの絶望的な戦いが繰り広げられている世界で、人類が生き残る道を探し続ける。主人公の白銀武(しろがねたける)は平和な学園生活を送っていたが、ある日まったく異なる並行世界で目覚め、そこから3年間、BETAがいる世界で戦いに明け暮れ、最終的に戦死してしまう。
その後再び目覚めると並行世界へ移動した“あの日”に戻っていた。ループした世界でどんな選択をして、どんな未来を切り拓いていくのか。少し未来が変化してきた第3話について、神木孝一さん(白銀武役)に話を聞いた。
※本編のネタバレを一部含む内容となっているためご注意ください。
本当にぴったりだった第207衛士訓練小隊B分隊のメンバーの声
――第3話は、第207衛士訓練小隊のメンバーにあだ名を付けて仲良くなるところから始まりました。
神木孝一さん(以下、神木):どれだけ短期間でみんなとの距離を縮めることができるのか、という模索を武がし始める感じでしたね。
――なぜ距離を縮めたかったのでしょう?
神木:武が目覚めた10月22日から、《オルタネイティヴ5》(※全人類で選抜された約10万人を地球から脱出させる計画)が発動する12月25日までの約2ヶ月間で、自分が未来を変えるためにできることとして何があるかを考えたときに、どうしても自分では状況を変えることができないと感じたんです。第2話で「1日でも早く訓練校を卒業して、正規の軍人になります」と言っていましたけど、そのくらい高い志を持っていても、共に頑張れる仲間がいないとダメなんです。
実際にここのシーンでも、「BETAに勝つには、強い意志と、高い志を持ったヤツが集まって、互いに協力し合うことが絶対に必要だと思うんだ」と言っていましたが、自分だけでは自分ひとりの大切なものすら守れない……それが痛いほどわかっているから、いかにみんなと早く打ち解けて、早く軍人になって、自分の目標のために突き進むことができるかが大事だったんです。
――前の世界では、自分が訓練兵で何もできなかった。その結果《オルタネイティヴ5》を発動させてしまったという苦い記憶がありますからね。
神木:ただ、その前回ダメだった記憶というのも曖昧なんですよね。〈アンリミテッド〉から今回の〈オルタネイティヴ〉へと記憶は続いていっているんですけど、〈アンリミテッド〉のどこまでの記憶を持っているのかという意味では、わりとふわっとしたところで終わっていて、ただ、その中でも「絶対に《オルタネイティヴ5計画》は阻止しなければいけない!」という気持ちが武の中に残っているんです。
――それが大きな武の原動力になっていますよね。
神木:本人も心に刻み込まれているんでしょうね。。《オルタネイティヴ4》がどんなものなのかもわかっていないのに、それでも《オルタネイティヴ5計画》だけは阻止したい。それが大きな原動力になっているのは確かだと思います。
――第207衛士訓練小隊のメンバーの声を聞いてみていかがでしたか?
神木:これが本当にぴったりで!すごく驚いたんですよ。聞いていても「うわ――、千鶴がいる! 慧がいる!」っていう気持ちになっていました。ゲームをやっていたから、すでにそれぞれのキャラクターのことを好きになっていたんですね(笑)。だからそれぞれの声を聞いたときは、ものすごく感動しました。
――前回のインタビューで、武としては知っているけど、なるべくそれを出さないように接していたと話されていましたが、ここでもそうでしたね。
神木:そうですね。馴れ馴れしいなあいつって感じには思われていたと思います(笑)。第2話で実際に冥夜にもそう思われていましたけど、このあとも、こいつすごいな!って思うくらいの距離の詰め方をしていくと思います(笑)。
――ここのあだ名を決めていくシーンは誰かと一緒に収録したのですか?
神木:いえ。第2話が夕呼先生と一緒で、第3話は、社 霞(CV. 高尾奏音)と一緒だったので、実際にその場で声は聞いていないんです。なので耳から聞こえてくる声を聞いて、ぴったりだと感動していました。