『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』風真玲太役・梶裕貴さん インタビュー|爽やか優等生で、一見クールな雰囲気も纏う風真くんの胸キュンポイントは!?
『ときめきメモリアル Girl’s Side』シリーズの最新作、Nintendo Switch用ソフト『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』が2021年10月28日に発売されます!
女の子向け学園恋愛シミュレーションゲームとして、人気声優が演じるキャラクターとの甘い恋を味わえる「Girl's Side」。今作には梶 裕貴さん、佐藤拓也さん、服部 想之介さん、阿座上 洋平さん、福山 潤さん、田邊幸輔さん、吉野 裕行さん、植木慎英さんら人気声優がキャストに名を連ね、シリーズ最大の53,000ワード、49時間に及ぶフルボイスを楽しむことが出来ます!
今回は発売を記念して、風真玲太を演じる梶 裕貴さんにインタビューを実施! あなたの幼なじみ・風真玲太の胸キュンポイントや、プレイヤーをキュンとさせるために意識していることなど、作品にまつわるお話を伺いました。
あこがれの王子様みたいだけどそうじゃない?
ーー演じられている風真玲太の胸キュンポイントを教えてください。
梶裕貴(以下、梶):爽やか優等生で、一見クールな雰囲気も纏う風真くんの魅力は…実は、子供っぽいところ。しっかり"等身大の男の子なんだな"と感じさせられる部分ですかね。仲が良い人にしか見せないそういった一面があるのは、誰でもキュンとしてしまうポイントなんじゃないかなと。
完璧で、かっこよくて、リードしてくれる。いわゆる"あこがれの王子様"みたいな人でありつつ…彼を知っていけばいくほど、実はそうじゃないこともわかってきて。まあそのあたりが、彼を攻略する上での難しさでもあると思うんですけど(笑)。
嫉妬もするし、シュンと寂しがったりもするし、ムキになったりもする。子供らしいピュアな感情が見え隠れするところが、演じる上でも重要なポイントだと感じていました。役者本人も、キャラクターの特徴を理解してあげられていた方が…「いいな、好きだな」と感じられていた方が、より魅力的な人物像が出来上がっていくと思うので。
だからこそ、プレイヤーの皆さんには、そこにハマっていただけたら嬉しいですね。どんな風真くんの表情が見られるんだろう、どの選択肢だと本音を話してくれるのかな、っていう感覚を楽しんでほしいです。
ーー私達もプレイしててすごくそこがキュンとします(笑)。
梶:収録がはじまったばかりの頃は、演じていて、「こんな複雑な表現で伝えちゃっていいのかな…?」と疑問に思う部分、焦る部分もありましたが、だんだん進んでいくうちに「なるほど!このケースの場合は、風真くんだったらこう言うだろう」なんて楽しめるようにもなってきて。
ーー鈍感な主人公に対しても風真くんが「そうですね(拗ねながら)」みたいなのとかが子供っぽくて可愛いなと思いました。
梶:意外とね、出してくるんですよ、あの人(笑)。僕からしたら、甥っ子とか、かなり年下の弟みたいな感覚ですけど「またコイツ攻めたこと言っちゃってるなー!」みたいな気持ちで、とても可愛いらしく思っていました(笑)。
風真玲太の気持ちに寄り添って
ーー恋愛シミュレーションゲームで、プレイヤーをキュンとさせるために意識していることはありますか?
梶:僕自身が素敵だなと思うことを意識するっていうのは大前提ではあるんですけど、そこにプラスして、当然"風真くんだったらこうするだろうな"という感性をプラスして考えて、表現していかなきゃいけないわけで。
でも、この現場では、音響監督さんやプロデューサーさんと、そういったディスカッションを丁寧に行いながら収録を進めていけたのが、すごく素敵だったと思うんです。「自分ならしないけれど、風真くんだったらするはずのこと」「風真くんがするからこそキュンとすること」を、時間をかけて作っていけました。結果としての"思考"や"言動"というものは、選択肢として、台本上に必ず答えが用意されているわけで、「なぜ彼がそういった言動をしたのか」という過程を、自分の中で想像し、理解して、違和感なく埋めていく作業が、何よりも大事だろうなと感じていました。
学園を舞台にした青春物語でありつつ、ファンタジー要素があったり、ドラマチックな展開も多い作品なので、あえて生っぽい芝居を心がけましたね。プレイヤーの方が耳で聴いた時に、風真くんが実際にそこにいる感覚を、ちゃんと味わってほしいなと思ったので。等身大の、幼馴染の男の子として。
喋るスピードや文節の区切り方でのアプローチはもちろん、たとえば"言葉としては強がっている文章だけれど、声色は不安そう"みたいなセリフのさじ加減を大切にしましたね。"楽しそうなセリフなのに悲しそう"とか、そういう部分って、やっぱり声やお芝居がついて初めて感じられる部分なのかなと思うので。極力、僕がそういった"風真くんの本音"みたいなものを、音として引き出してあげなくちゃと思うんです。
風真くんの王子じゃない部分を引き出したい
ーー今後演じてみたい恋愛シミュレーションゲームのキャラクターの設定がありましたら、ぜひ教えてください!
梶:今後演じてみたいキャラクター……。これまでにも、ありがたいことに数多くのキャラクターを演じさせていただいてきたので、悩みますね(笑)。ジャンルも学園モノもあればファンタジーもあって、もっと言うと、人間じゃないものも結構やらせていただきましたし……やったことないのって何だろう?(笑)。
噂によると、「鳩」とか「おじさん」だけの恋愛シミュレーションもあるそうですよね?なので、そういった、何かを超越した世界観に興味がありますかね!(笑)まあ、とはいえ今までと変わらず、お話をいただければ、どんな役にでもトライしていきたいなと。
どの作品の、どんなキャラクターにも言えることだと思いますが、きっと"型にはまらない人物像"というのが、きっとその人ならではの魅力になると思うんですよね。自分の価値観や感性を超えた存在に出会い、刺激を受けるからこそ恋にも落ちるんだと思うし、そこが、僕自身も演じていて楽しい部分なんですよ。
風真くんは、本作においての王子ポジション。だけど「実はそれだけじゃない!」っていう部分…彼が本来持っているはずの、彼にしかない魅力を引き出すのが僕の仕事だと思って、数年間一緒に歩いてきました。なので、今は「どんなキャラクターでもかかってこい!」って気持ちです。(笑)