『その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする』喜多川海夢役 直田姫奈さん×五条新菜役 石毛翔弥さんインタビュー|アニメの放送が待ちきれない! 2人が思う『着せ恋』の魅力とは?
雛人形の「頭師」を目指して修業中の男子高校生・五条新菜(ごじょうわかな)とクラスの中心でギャルの喜多川海夢(きたがわまりん)。まったく別世界の住人かと思っていた2人だったが、思わぬ接点ができてしまい……。
「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス刊)にて連載中の福田晋一さんによる大人気漫画『その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする』をCloverWorksが待望のアニメ化! 2022年1月放送開始となる本作のPVの公開に合わせてメインキャストが発表された。
クラスの人気者で読者モデルも務める一方、アニメやゲーム・漫画が大好きでコスプレに憧れる美人ギャル・喜多川海夢に直田姫奈さん。雛人形作りに一途で真面目な性格だが、子供の頃のトラウマから自分に自信が持てない五条新菜を石毛翔弥さんが演じる。
アニメイトタイムズでは、発表されたばかりのお二人にインタビューを実施。作品への想いを聞いた。
アニメが待ちきれない! 2人が思う『着せ恋』の魅力とは?
――キービジュアルが15日に、そして新たにPVが公開になりました。
直田姫奈さん(以下、直田):キービジュアルを見たときはテンションが高まりました! コスプレをした海夢ちゃんがいて、鏡の中に本当の海夢ちゃんがいるのが作品にぴったりだと思いました。それに、ちゃんと五条くんの三面図があるんですよ! そこに感動してしまいました。原作の絵がとてもキレイで、それがアニメになったらどうなるんだろうと思っていたんですが、そのままキラキラしていて、表情も豊かだったので、アニメが待ちきれないな!というのが、今の率直な気持ちです。
石毛翔弥さん(以下、石毛):僕もキービジュアルを見たときは、『着せ恋』の魅力が詰まっているなと思ってワクワクしました。やっぱり五条くんの三面図があるのがいいですよね。海夢ちゃんが着ている衣装を新菜くんが苦労して作ったんだろうなとかいろいろ想像できるので、アニメを楽しみにしている方も更に期待してくださっているんじゃないかなと思います。原作に準拠して作られていると思いますので、まずはPVを見て『着せ恋』の雰囲気を感じていただいて、アニメを楽しみにしてもらえたら嬉しいです。
――原作を読んで面白かったところを教えてください。
直田:私はマンガを読むのがすごく好きなんですけど、絵が本当にきれいで、読んだら止まらなくなってしまい、一気に買ってしまいました。海夢ちゃんや五条くん以外の、周りに出てくるキャラクターたちの反応がリアルなんですよ! 私もオタクなので、この言葉めっちゃ使うんだけど!ってなってしまって(笑)、キャラクターたちが私たちの心を代弁してくれているような気がして、すごく気持ち良かったです。
あと海夢ちゃんが料理下手というのも嬉しくて、共通点を見つけちゃいました(笑)。(海夢が)作っている料理がチャーハンに唐揚げとウィンナーを乗っけたものとかなんですが、それを見て私は美味しそう!と思ったんです。ただ五条くんは引いてたから、私の感覚が違うんだな、と(笑)。でも海夢ちゃんとは仲間だなと思いました。
――好きなことを語るときに早口になったり、いちばんのオタクは海夢な気もするのですが、そこも実は共通点なのではないですか?
直田:確かにそこも共通点ですね……。あのテンションの高さがかわいいし、気持ちがものすごくわかるから演じられることが嬉しかったです。
――石毛さんはいかがですか?
石毛:そうですね...僕にとって高校時代って10年以上前のことなのに、今の僕が読んでもすごくピュアな気持ちになるというか。歳を重ねるとキュンキュンする気持ちって少なくなると思うんですけど、読んでいてその気持ちが一瞬で蘇ってくる感じがしました。それに新菜くんの言葉を借りるならば、この作品自体がすごく“奇麗”な物語なんですよね。なんだか清楚な気持ちになりました。尊みを感じる作品です!
――お二人が演じる五条新菜と喜多川海夢は、どんなキャラクターですか?
石毛:新菜くんは、きっと皆さん同じ印象を抱くと思うのですが、とても素朴で純朴な、かつ生真面目すぎるほど生真面目な子です。パッと外見だけ見ると元気で明るい感じもするんですけど、すごく繊細でナイーブな心の持ち主で、だけど自分がやり遂げると決めたことに関しては、強い意志でやり遂げる。繊細だけど頑固なところは職人気質なのかもしれません。
幼少期のとある出来事がきっかけで、内気で自己主張が苦手な子になってしまったのですが、だからこそ懐が広いというか。相手を否定せず受け入れた上で接していく姿がとても素敵だなと、演じていくにつれて、より好きになっていきました。そんな彼の素直さだったりピュアの部分を、内気過ぎず且つ固すぎないように、丁寧に表現できていればいいなと思いました。
直田:海夢ちゃんは読者モデルを務めるくらい人気者なんですけど、それを鼻にかけていないからこそ、いろんな人が周りに集まってきて、輪の中心になっちゃうんです。そして、自分の意見はこうです!って堂々と言えるところが海夢ちゃんの良いところだと思います。だけどオタク!っていうギャップもすごく魅力で、好きなものに対して全力疾走できるからこそ、輝いて見えるんだなと思いました。
傍から見るとかわいくて憧れてしまう存在なんですけど、演じる人間としては「かわいい」と思ったらダメなんだと思って、「サバサバしていないと!」と思いながら演じていました。
――お互いの声を聞いていかがでしたか?
直田:まんま五条くん!(笑) まんま五条くんでした! 本当にぴったりで驚いたんです。最初は私もすごく緊張していたんですけど、聞こえてきた声が五条くん過ぎて、内心昇天しかけて、「五条くんだ! ありがとうございまーす!」ってなりました(笑)。すごく舞い上がっていましたね。
石毛:収録初日は、直田さんが先に入っていて、クラスメイトの女子とのシーンを録っているのを画面越しで聞いたのが最初だったんですけど、「海夢ちゃんがいる!」と思いました。テンション感とかが海夢そのものなんですよね(笑)。
――ここまでお話しをしていて、お二人のテンション感がキャラクターそのもので驚いています(笑)。お互いを見て、似ているなぁと感じるところもあるのではないですか?
直田:アフレコをやっていく中で、五条くんと根本が似ているのかも?と思ったことはありました。アフレコってテストのあとに本番があり、そのあとに「直し」(リテイク)と、セリフがかぶってしまうときに分けて録る「別録り」の作業があるんですね。
「直し」のときに「わかりました。すみません!」みたいに謝るのはまだわかるんですけど、石毛さんは「別録り」のときも謝っていて(笑)。「別録り」は誰のミスでもないのになぁって。そういうところが五条くんに似ているかもしれないって思いました。
石毛:確かに……確かにそうかもしれない。
直田:すごく真面目なんだなぁと思って。私は隣で「あっ! すみませーん!」みたいな感じなのに、隣で「すみません……」って謝っているので、なるべくして五条くんに選ばれたんだなって。
石毛:似てるというか、直田さんは声だけでなく動きまでまんま海夢なので、一緒に収録していてすごく楽しいですね。海夢ちゃんのテンションが上がって早口になるシーンって、アニメでも結構身振り手振りが激しくなるんですよ。アフレコでもそれを直田さんがそのままスタジオで再現されているんです。鼻歌を歌っているときも身体が揺れていたり、一心同体みたいな感じで良いなぁと思うんです。