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『シャドーハウス』ネタバレあらすじ紹介

【ネタバレあり】顔をもたない“貴族”と召使い“生き人形”の妖しい秘密の物語『シャドーハウス』あらすじ紹介!

『週間ヤングジャンプ』にて連載されている、ソウマトウ先生の漫画『シャドーハウス』。
可愛らしい絵柄と少女たちのほのぼのした交流、そこから展開するダークな世界と謎に包まれた物語が多くのファンを惹きつけています。

2021年4月からはアニメ第1期が放送され、9月には2期の制作も発表されるなど注目の作品です。1期のおさらい&2期に向けた予習として、現在発売中の8巻までの内容を簡単にご紹介します!

1巻~/シャドー家の人々と“生き人形”

物語の主人公・エミリコは、シャドー家の一員であるケイトに仕える“生き人形”の少女。全身が黒く表情が分からないシャドー家の人々は、それぞれ自らの“顔”となるお付きの者を従えています。

1巻の前半では、まだ生き人形として生まれてからの日が浅くミスも多いものの、持ち前の明るさで前向きに頑張るエミリコと、そんな彼女を見守り導く主人・ケイトの微笑ましい日常が描かれます。

ある日、部屋の掃除をしている途中で、初めて自分以外の生き人形を見つけるエミリコ。部屋の外の掃除も任されることになり、屋敷では数えきれないほど多くの生き人形が働いていることを知ります。

班長のローズマリー、気さくなミア、無口なルウといった先輩生き人形たちに出会ったエミリコは、シャドー家のための掃除やケイトに仕えるための仕事をますます頑張ろうと意気込みます。

数日後、エミリコは、主人のサラの隣を歩くミアの別人のような言動に戸惑うことに。そんな彼女を見たサラは、主人の“顔”として忠実に動き、表情を作る自分の生き人形と比べ、ケイトの生き人形は出来損ないだと嘲笑います。しかし、ケイトは自ら考えて行動するエミリコを好ましく思い、エミリコは成長していると優しい言葉をかけるのでした。

 

2巻~/亡霊騒ぎと大人になるための第一歩

シャドー家の人々は、寝ている間や機嫌が悪い時に「すす」を排出します。その掃除も生き人形の仕事。

すすがたまり、悪意を持って動きだしたものは「こびりつき」と呼ばれ、それが集まると危険な「亡霊」へと変貌してしまいます。

ある日、屋敷内で亡霊が発生し、亡霊に襲われた班長のローズマリーが「すす病」になる事件が発生します。

そして、ふとしたきっかけで、ケイトがすすでできたぬいぐるみを動かせることが明らかに。学んでいない能力に疑問を覚えるケイトと、シャドー家の人間がすすを操れることを知り、先日の亡霊騒ぎの原因を考えるエミリコ。

そんな中、“星つき”のリーダー・バーバラの生き人形で、生き人形たちのリーダーであるバービーが、亡霊騒ぎはいずれかの班が掃除をサボったせいだと言い出します。失敗作として彼女に目を付けられたラム、横暴な態度に反抗したショーンとエミリコの3人は、原因を探るため、深夜の見回りを言いつけられます。

 
手がかりを見つけられずに数日が過ぎますが、不意に現れた正体不明の「お影様」の協力も経て、原因を突き止めることに成功しました。

エミリコたちがトラブルに巻き込まれる一方で、ケイトはある不安を抱えていました。シャドー家の人間が一人前になるには、シャドー家の者と生き人形の適正や優秀さを試される「お披露目」に合格しなければなりません。しかし、エミリコが深夜の見回りを言いつけられたせいで、お披露目のための勉強をする時間が十分に取れないまま挑むことに。

ケイトたちと一緒に試験を受けるのは、ジョンとショーン、パトリックとリッキー、ルイーズとルウ、シャーリーとラムの4組。他の組に比べて遅れを取っていることに焦るケイトとエミリコですが、お互いを見て、向き合うことで冷静さを取り戻します。

そして、ついに本格的に試験がスタート。生き人形たちは、広い庭園のどこかに囚われた主人を時間内に救出するという課題を課されます。

試験管・エドワードが用意した様々な謎と困難に立ち向かいながら、お互いへの信頼を深めていく主人と生き人形。自らの力で脱出したジョンがケイトに求婚したり、リッキーよりも先にパトリックを見つけたエミリコの言葉にプライドの高いパトリックが励まされたりと、人間関係が深まっていきます。また、ともに試練に挑むうちに、生き人形たちの間にも友情が生まれるのでした。

 
その様子を、成人したシャドーたちは高みから見物し、シャドー家の今後や自らの処遇について思惑をめぐらせます。

勇気を持って道を開き、それぞれの主人を救い出す生き人形たち。しかし、厳しい試練にラムとその主人・シャーリーは脱落してしまいました。

残酷な現実を前に困惑するジョンやパトリック。

ケイトは、エミリコの様子がおかしいことから、成人の祝いとして振る舞われた珈琲によって生き人形が洗脳されていると気付きます。

大人たちが隠している秘密を知らないながら、自分たちを取り巻く状況に違和感を覚え、“おじい様”への反抗を企てるケイト。すすを操る修練も始まり、監視の目が強まりますが、仲間を増やそうとジョンたちへの接触を試みます。

しかし、コーヒーによる洗脳を受けた生き人形たちの影響により、なかなかうまくいきません。ジョンはケイトから頼られたことを喜びますが、ケイトからの手紙にショーンが不信感を抱き、その感情にジョンも影響を受けかけます。

 

5巻~/再びの亡霊騒ぎと真犯人捜し

ケイトへの恋心から得たパワーでショーンの洗脳を解くことができたジョン。

ケイトとエミリコは心強い味方を得ますが、お披露目が終わって成人した子供たちは定期的に珈琲を飲まされることが発覚しました。

自我を失い、シャドー家への忠誠を誓う生き人形(人間)たちという異様な光景に、エミリコは恐怖を覚えます。そしてケイトは、反撃への足掛かりとして、珈琲を管理する星つきになることを目指すのでした。

しかし、お披露目を終えたシャドー家の面々は曲者ばかり。その“顔”たちも洗脳が進んでおり、ケイトたちの前には多くの困難が立ち塞がることになります。

さらに、ローズマリーが再びすす病に。前回よりも強いこびりつきと亡霊に、屋敷内はパニックに。

エミリコは、星つきの1人・オリバーとその“顔”オリーが開発した巨大なすす回収機を使って亡霊を倒すことに成功しました。

子供たちが安心したのも束の間、亡霊から珈琲を守るように言いつけられていた双子の生き人形・ベルが突然珈琲の瓶を割ってしまいます。

一連の出来事がただの事故ではないと疑いだす星つきたち。エドワードに目をつけられているケイトを呼び出し、犯人ではないかと糾弾します。そこでケイトは、自分なら真犯人を見つけられると啖呵を切りました。

エミリコに加え、ジョンとショーンの協力も得て情報を集めるケイト。亡霊に襲われたミアの話を聞いたり、オリバーたちとのパイプができたり、同期であるパトリック&ルイーズからも協力してもらえることになったりと、少しずつ味方を増やしていきます。

 
そして、ケイトたちの行動により、他のお影様たちにも変化が。

ケイトの頼みに応じてすす能力について調べるルイーズは、星つきの1人であるベンジャミンの言葉で、ルウへの歩みよりを見せます。

パトリックは、賢く優秀なリッキーの働きに感謝しつつ、自分とリッキーが違う考え方を持っていること、エミリコへの恋心を自覚しました。

各々が得た情報を持ち寄り、ついにケイトは真犯人に辿り着きました。

犯人から指定された日時、ケイトたちの前に現れたのは、エミリコたちが深夜の見回りで出会った正体不明のお影様。そして、ケイトが自らと同じように“顔”を得る前の記憶を持っている特別な存在であることを指摘します。

シャドー家は貴族でもなんでもなく人攫いの館だと語り、それをエミリコたちに隠していたのは、ケイトが周りを見下しているからだと煽るお影様に対し、賢いケイトが色々と考えるのは当然だと断言するジョン。その言葉に勇気を得て、ケイトはお影様がしたことの酷さを糾弾します。

そして、真犯人の証言により、大人たちのいる「塔」にお呼ばれした主人と生き人形は一体化すること、事件を起こしたのは、2人がお互いを大切に思っていたが故だったことが分かります。その想いや、自分たちの目的のためにケイトたちを攻撃しながらも優しさを捨てきれない真犯人に同情するエミリコたち。しかし、どうすることもできず、2人は星つきに引き渡されることになったのでした。

 

7巻~/心強い味方たち

事件を経て、星つきたちが時折口にしていた星つきの前リーダー「クリストファー」というお影様のことが明らかになります。他にも、生き人形と一体化した大人たちも一枚岩ではないこと、星つきたちの過去などが分かり、物語はさらに複雑になっていきます。

ケイトとエミリコは、真犯人を突き止めたことを評価され、バーバラの信頼も得て班長へと昇格しました。

また、珈琲を割った実行犯として処分を受けたイザベル・ミラベルの双子がケイトの班に入ります。罰として命じられたすす管の掃除により、双子の生き人形のうち1人が死んでしまったことから、他の子供たちにバカにされ、嫌がらせを受けるイザベル・ミラベルと生き人形のベル。そんな彼女たちに寄り添うエミリコとケイトに、双子は少しずつ心を開き、ケイトたちの班もまとまっていきます。

しかし、子供たちの屋敷で起きている事態に不信感を抱いたエドワードが視察にやって来ることに。自らの昇進を目論み、反乱分子を炙り出そうと、屋敷のルールに反した行動をとるエドワードに、星つきたちは警戒心を強めます。

 
そして、視察にやってきたエドワードは、ケイトが最年少で班長に抜擢されたことに不満を持つサラの劣等感や焦りを刺激し、スパイとして取り込んでしまいました。

2週間にわたって生き人形たちが珈琲を飲まずにいたことで、生き人形になって日の浅いルウやリッキー、ベルの洗脳が少しずつ溶け始めていました。

しかし、エドワードが持ってきた特別な珈琲を飲んだら、また元通りになってしまう。そう考えたケイトとエミリコは、星つきたちが暮らす塔に忍び込み、珈琲豆をすり替えるという大胆な方法に出ます。

顔の見えない人形の協力により、間一髪のところで企みを成功させた2人。エミリコのポケットに入れられた手紙によって、協力してくれた人形の正体がわかり、2人は新たな味方を得ます。

そしてリッキーも、人間だった頃の記憶を取り戻し始めました。パトリックに接近してきた、ケイトエドワードの手先となったサラとダグラスの影に、全員から見張られている疑心暗鬼に陥りますが――。

次々に謎が明かされ、目を離せない展開になっている『シャドーハウス』。ダークな世界にハラハラドキドキしながら、エミリコの明るさやケイトの聡明さ、2人を取りまく同期たちとの微笑ましい交流に和むこともできる作品です。

ケイトとエミリコ、仲間達の物語の行く末は、ぜひその目で確かめてくださいね。

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