アニメ『さんかく窓の外側は夜』半澤日路輝役・三上哲さんインタビュー|彼の中にあるのは人の弱さを受け入れる“優しさ”と強い“信念”【連載05】
2021年10月よりTOKYO MXほかにて放送中のTVアニメ『さんかく窓の外側は夜』。
本作はヤマシタトモコ先生の同名ホラーコミックが原作で、偶然出会った除霊師の冷川理人と昔から不気味なモノを「視て」しまう体質の三角康介がバディを組み、数々の事件を解決していくストーリーとなっています。
このたび、アニメイトタイムズにて声優陣やスタッフを対象にしたインタビュー連載がスタート! アニメーションならではの見どころやキャラクターへの解釈、収録現場の様子などを語っていただきました。
第5回目にお届けするのは、半澤日路輝役の三上哲さん。演技面では、半澤の内面のカッコよさが滲み出るようなお芝居を意識されたそうです。
人の弱さを受け入れる優しさや熱い信念
——原作または台本をご覧になった際の感想を教えてください。『さんかく窓の外側は夜』はどのような作品だと感じられましたか?
半澤日路輝役・三上哲さん(以下、三上):日常の中に非日常が潜んでいる世界で、見えないだけですぐ隣にいるのでは?と思わせてくれる不思議な世界観だなと思いました。ただのホラーというだけではなく2人の成長物語でもあるのかなと。
——半澤日路輝は“視えない”人であり、霊を信じていない現実主義者です。三上さん自身、あまり演じたことのない役柄だとおっしゃっていましたが、彼をどのような人物だと解釈されましたか? また、実際に演じてみていかがでしたか?
三上:まず外見や言動で、ガサツでやる気があるのかないのか分からないような男に思えますが、内面は熱く人に対しての優しさを強固に持っている人物だと思いました。
そのギャップのあるキャラクターをどう表現したら良いのか不安でした。なので、1話の初登場のテスト後に、その方向性でと言っていただいた時はホッとしました。
——先行上映会で「セリフをカッコよく言うのではなく、(半澤の)存在がカッコよくなればと思って演じた」とおっしゃった言葉が印象に残っています。具体的に、どのような点を意識して演じられたのでしょうか。
三上:半澤の動きや体の状態をイメージして、それを体に落とし込んでキープしつつ、心の中を作っていく作業ですかね。
彼の心の中には人の弱さを受け入れる優しさや熱い信念がありますが、優しいセリフを優しく、熱いセリフを熱く言うのではなく、心の中に強く思い、そこからニュートラルにやりとりをしようと思い演じました。
そして結果として、半澤の内面のカッコよさが滲み出たら良いなぁと。