曲作りは古見さんや只野君のクラスメイトになった気持ちで――秋アニメ『古見さんは、コミュ症です。』EDテーマを歌う姉妹ユニット「Kitri」Monaさん、Hinaさんインタビュー
小学館「週刊少年サンデー」連載中、シリーズ累計550万部突破の漫画『古見さんは、コミュ症です。』がTVアニメ化! 2021年10月よりテレビ東京ほかにて毎週水曜日24:00~放送中です。
極度のコミュ症・古見さんが、“普通すぎる”クラスメイト・只野くんとともに「友達を100人作る」という夢を叶えるための姿を描いた本作。そわそわ、どきどき、思わずにやにや、でも時折、胸にチクリと突き刺さるコミュ症コメディーを楽しむことができます。
そんな本作のEDテーマは、Monaさん、Hinaさんの姉妹からなるピアノ連弾ボーカルユニット「Kitri(キトリ)」が担当しています。今回、Kitriのふたりへメールインタビューを行い、作品に対する印象や楽曲作りについて、話題のED映像についてお話を伺いました!
古見さんの内面に寄り添う楽曲に
――おふたりはアニメイトタイムズ初登場となりますが、まずは自己紹介をお願いできますか?
Mona:姉妹で活動しているピアノ連弾ボーカルユニットのKitriです。二人ともクラシックピアノをやっていて、Hinaは中高6年間と合唱もやっていました。私が中学生でHinaが中学生の時に初めてピアノ連弾に挑戦したところ、これまでにないほど息を合わせて音を奏でる楽しさを感じたんです。
歌うことも好きで、いつも一人が歌い始めるともう一人がハモリ出すような姉妹でした。私が大学生になって将来のことを考えはじめた頃、二人で連弾をしたことを思い出して、「連弾をしながら歌を歌うユニットをやってみない?」とHinaを誘ったところ、すぐに賛成してくれて活動が始まりました。
――パーソナルなこともおうかがいさせてください。好きなアニメやアニソンはありますか?
Hina:「ドラえもん」は子どもの頃から大人になった今でも変わらず好きです。仲間を思いやって助け合ったり、勇気を出したりする姿に心打たれます。未来からきたドラえもんの道具を使うというファンタジーエッセンスも魅力的で、改めて素敵な作品だな思います。
Mona:「コジコジ」が好きです!数年前に初めて見たのですが、主人公であるコジコジの楽観的で突拍子もない言動に思わずくすっと笑ってしまいます。時々ハッとするセリフも言ってくれるので、子どもだけでなくて大人も癒されたり心が軽くなったりする見応えのあるアニメだと思います。
――『古見さんは、コミュ症です。』ED主題歌のお話をいただいたときのお気持ちをお聞かせください。
Hina:Kitriのスタッフさんから『古見さんは、コミュ症です。』のED主題歌に決定したという報告をもらい、二人でとても喜びました。報告をもらった日に、早速、どのような曲を作ったら良いだろうと話し合いながら意気込んでいたことを覚えています。
――“キトリ”という言葉はフランス語で「意気地なし(Quitterie)」の意味もあるとのこと。「勇気を出していきたい」という思いからつけられたユニット名だそうですが、どこか古見さんに重なるところがあり、運命的だなと思いました。おふたりはどのように感じていますか?
Hina:私たちはいつも、小さな勇気や希望を持っていたいという気持ちがあって、Kitriの歌の中でもそういう部分が表れている曲が多いかなと思います。そしてアニメでは、古見さんが苦手なコミュニケーションを取ろうと頑張る様子が描かれています。全面に表せなくても心の奥には熱い思いがあるというところに、とても共感できました。素敵な作品に巡り会えて光栄に感じています。
Mona:個人的にも古見さんに共感する部分がたくさんあったので、そんな作品に携わることができて有難いと思いました。私もなかなか自分に自信が持てなかったり、一歩踏み出すことを恐れてしまうところがあるので、古見さんの気持ちが分かる部分があるからこそ作れるような、古見さんの内面に寄り添う楽曲にしたいという思いで制作させていただきました。