TVアニメ『結城友奈は勇者である -大満開の章-』郡千景役・鈴木愛奈さんインタビュー|「友奈がいてくれて本当によかったなと思っています」【連載04】
2021年10月より放送中のTVアニメ『結城友奈は勇者である -大満開の章-』。本作はアニメ『勇者である』シリーズの最新作で、結城友奈たち讃州中学校勇者部の面々に加え、これまで小説として展開されていた『乃木若葉は勇者である』『楠芽吹は勇者である』の物語をも描いています。
アニメイトタイムズでは、そんな本作の出演声優陣総勢17名を対象としたインタビューを実施しました。連載第4回目となる本稿では、西暦勇者編(『乃木若葉は勇者である』)の面々より、郡千景役・鈴木愛奈さんへのインタビューをお届け!
鈴木さんには、高嶋友奈……そして乃木若葉とのシーンについても語っていただいています!
シリーズの物語でも一番古い時間軸を描いていることもあり壮絶な戦いが続いた西暦勇者編ですが、そんな物語でキャラクターたちを演じた声優陣の想いにも注目です。
原作読んでいて知っていた、辛いの一言では片付けられないストーリー
――先にドラマCDや『結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』に登場していましたが、今回で遂に『乃木若葉は勇者である』アニメ化となりました。実際にご覧になってみていかがでしたか?
郡千景役・鈴木愛奈さん(以下、鈴木):『ゆゆゆい』の世界と、乃木若葉達が生きた西暦時代のお話の差がやっぱりすごくて。
『ゆゆゆい』の世界での千景はだいぶ明るくなっているのに対し、乃木若葉のアニメの方では目を背けたくなるような現実に千景が生きていて。 楽しそうなぐんちゃんを演じてきたからこそアニメは辛く、切り札を使う所やいじめのシーン等、胸が締め付けられるような思いでした。
――アニメで改めて千景を演じた感想をお願いします。
鈴木:原作読んでいて知っていた、辛いの一言では片付けられないストーリーですが、自分はもちろん、勇者であるシリーズを愛されているファンの皆様に、郡千景は勇者だった事、なにより郡千景の存在を忘れないでほしいと心から思います。小さな彼女達が抱えきれる問題では無いのに戦い抜いた彼女の勇姿を、どうか忘れないで頂きたいです。
――演じる際に気を付けている点、意識している点は?
鈴木:普段は物静かな子ですが、ストーリーの中で感情が大きくぶれ、精神が不安定になっているシーンは特に、彼女の中での複雑にからんだ色んな気持ちを全てぶつけていくにはどうしたらいいだろうと考えました。
――ご自身の演じるキャラクターの印象や魅力的な部分も教えていただけますでしょうか。
鈴木:大人びているようにもみえますが、とても繊細な子で優しい子です。
ゲームが好きという所も、私自身一緒にプレイできたら楽しいだろうなと思ってしまいます。
高嶋友奈ちゃんへ向けた言葉や表情、気持ちに可愛くてキュンとくる所もあります。
――『のわゆ』の物語は『結城友奈は勇者である』からかなり前の時代が描かれており、苦しくも衝撃的な展開が続きました。その点についての印象も教えてください。
鈴木:勇者のみんなが次々に切り札を使っていく姿は本当に苦しかったです。命の出し惜しみなんかと吼える友奈にも胸が締め付けられる思いでした。誰だって大切な友達、仲間が次々いなくなっていくなんて辛いことなのに、まだまだ幼い彼女達が背負うのは残酷で、何もできない自分が悔しいとさえ思いました。それくらい引き込まれる展開ですね。