音楽
『新サクラ大戦 the Stage』田中公平インタビュー

『新サクラ大戦 the Stage』の第2弾が12月17日より上演! アニソン界のレジェンド&『サクラ大戦』シリーズの全音楽担当の田中公平さんが感じたキャスト陣の覚悟とスゴさとは?

本公演の見どころは膨大・濃厚なストーリーと先生書き下ろしの新曲! 「歌謡ショウ」ファンには感涙の曲も!?

――今回の舞台『新サクラ大戦 the Stage ~二つの焔~』のプロットやストーリーの印象をお聞かせください。

田中:届いた初稿が分厚すぎて、伊藤君に「これ3時間ないとできないんじゃない?」と。読み合わせだけでも1時間40分かかって。今は内容を絞り込んでいる段階です。伊藤君の舞台は途中に休憩を挟まないことがコンセプトなので、最後の歌まで走りっぱなしですよ。舞台の途中でどうか誰も倒れませんようにと願うばかりです。

――関根さんによると前作が花組メンバーを紹介するような内容だったとすれば、今作は上海華撃団と倫敦華撃団が登場し、より激しく、ストーリーもシリアスになるそうですね。

田中:話が膨らんでいくので、今回で舞台が終わらず、続いていくことがよくわかると思います。

――そして今作でも先生書下ろしの新曲があるとか。

田中:もうオケも完成していて、あとは仮歌と仮セリフを入れて、キャストの皆さんにお渡しすることになっています。なかなかすごいですよ。

――新曲はソロ曲ですか? それとも花組全員の曲ですか?

田中:どうなっているのかは舞台を見てください(笑)。一幕の最後に歌いますとだけ申し上げておきます。

――前回歌われた曲が今回も歌われるのでしょうか?

田中:舞台は一部と二部に分かれていて、二部は歌謡ショウみたいな感じで、そこでは「花の戦士」(『サクラ大戦』)を。あと「新ゲキテイ」は歌います、くらいかな。でも初めて歌う曲が多いですよ。二部が始まったら『サクラ大戦 歌謡ショウ』のファンは最初の曲で、きっとのけぞると思います(笑)。

――そうなると新たに歌を練習しないといけないということですよね?

田中:でも『サクラ大戦』にはレガシーともいえる楽曲が多いので、その曲を歌えるとみんながすごく喜んでくれていて。前回、「愛ゆえに」を関根さんとアナスタシア役の平湯樹里さんが歌うことに決まった時、二人共、狂喜乱舞してました。「これ、私たちが歌えるんですか!?」って。今回もそういう曲があるので、期待してください。

見てほしい『サクラ』イズムを踏襲するキャスト陣の生きざま。『新サクラ大戦』の魅力と生の舞台の良さをぜひ劇場で!

――その他の見どころのご紹介もお願いします。

田中:ボリューム感がすごくて、ここまで彼女たちができるようになったんだなとも思えます。一種の育てゲーみたいな(笑)。殺陣もすごいし、キャラとのシンクロ度だけではなく、歌もどんどん上手になって、前回の公演をご覧になってくださった方はもっと成長した花組を見ていただけると思います。

――去年の初回公演後、3月に初のライブコンサート『新サクラ大戦 the Stage ~桜歌之宴~』、9月に『新サクラ大戦 the Stage ~桜歌之宴・彩~』が行われたことも成長の大きな要因になっているのでは?

田中:そうですね。一番大きな影響があったのは生のオーケストラと共演したことでしょうね。歌う自分たちが間違えたら台無しになってしまうというプレッシャーも大きかったと思うし、アレで度胸がついたんじゃないかな。そもそもオーチャードホールのステージでオケをバックに歌えることなんて、なかなか経験できませんから。

彼女たちも「いい経験になりました」と言っていました。あそこで彼女たちのレベルがぐんと上がって、次のステージなので、きっといいものを見せてくれるはずです。

 

――改めて『新サクラ大戦』の舞台の魅力とは?

田中:『サクラ大戦』といえば、ゲームやアニメもあるけど、やはり歌と舞台ですよね。それを30年近く続けている歴史プラス新しい風が吹いてきたので、『サクラ』イズムを踏襲してくれている役者さんたちの生きざまを見てくれたら嬉しいです。

そして初期の頃から応援してくれて、一緒に年をとってくれた方もいるし、17、18歳で初めて好きになって、舞台を観に来たら好きになったという方もいて。老若男女の方が期待してくださっていることを肌で感じていることも嬉しいし、その期待に応えられるように頑張ります。

――『新サクラ大戦』の舞台は華やかさや激しさ、コミカルさ、お芝居に歌もあって、エンターテイメントのすべてを具現化したようなステージだなと思います。

田中:だから舞台を観たことがない人への入門編としてもいいかなと。一度この舞台を観て、生の良さを体感してもらいたいですね。「おたくを外に引っ張り出す」という広井さんがやりたかったことでもありますから(笑)。

実際に『サクラ大戦』の舞台を観てから、舞台ファンになった人も多くて、歌舞伎まで観ている人もいますから。「あの舞台、良かったんで、先生一緒に行きましょうよ」と誘われることも多くて、一緒に観たこともあります(笑)。やっぱり現場に足を運ばないとわからないことがたくさんあります。また生の舞台を目にすることで、映像の良さを再認識したり、新たに発見できることもありますから。

――最後に皆さんへメッセージをお願いします。

田中:30年近く続いているシリーズで、たくさんの方が今もなお愛してくださっていることはありがたいです。それは「古い」ということではなく、かと言って「ものすごく新しい」というわけでもなくて。だからこそ、すべての人たちに臨まれていると思うし、舞台を一度でも観ていただければそのワケがわかります。

今回、劇場に足を運んでくださる方にも、配信でご覧になってくださる方にも伝えたいことは「絶対にまばたきをしないでください」。一瞬たりとも見逃せない、密度の濃いステージなので。私もいち観客としても楽しみにしています。

[取材・文・撮影/永井和幸]

※ステージ写真は、前作「新サクラ大戦 the Stage」の撮影写真です。

公演情報

舞台『新サクラ大戦 the Stage ~二つの焔~』は12月17日(金)から19日(日)まで、東京・シアター1010にて上演!

チケットは好評発売中!

舞台『新サクラ大戦 the Stage ~二つの焔~』公式サイト

■スタッフ
原作:「新サクラ大戦」(株式会社セガ)/シリーズ原作:広井王子/音楽:田中公平/演出/脚本:伊藤マサミ/制作:Office ENDLESS ほか

■キャスト:
【天宮さくら】関根優那【東雲初穂】高橋りな【望月あざみ】寒竹優衣【アナスタシア・パルマ】平湯樹里【クラリス】沖なつ芽

【ヤン・シャオロン】本条万里子【ホワン・ユイ】西田ひらり【アーサー】楓【ランスロット】小松穂葉

【神崎すみれ】片山萌美

【神山誠十郎】 阿座上洋平(声の出演)

【芽組】
山田せいら 矢澤梨央 本宮光 飯嶋あやめ 石田彩夏
小太刀瑞姫 永井毬絵 牧野澪菜 三島依 山下由奈
※出演者は変更になる可能性がございます

■日時・公演スケジュール:
2021年12月17日(金)~12月19日(日)全6公演

■劇場:
シアター1010

■主催:エイベックス・ピクチャーズ株式会社
※公演内容は変更になる可能性がございます。
■公式サイト
■公式Twitter @ShinsakuraStage

ORIGINAL ©SEGA ©SEGA / エイベックス・ピクチャーズ

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