『新サクラ大戦 the Stage ～桜歌之宴＜二幕＞～』スペシャルステージ開催！　観客前での初めてのトークイベントに緊張も望月あざみ役・寒竹優衣さんの癒し力で克服!?【AJ2022】

「AnimeJapan 2022（アニメジャパン2022）」2022年3月26日（土）のエイベックス・ピクチャーズブースにて、『新サクラ大戦 the Stage ～桜歌之宴＜二幕＞～』スペシャルステージが開催されました。

帝国華撃団の舞台版キャスト5名が登壇し、昨年12月の舞台『新サクラ大戦 the Stage ～二つの焔～』の想い出や苦労話、公演間近となったライブコンサート『新サクラ大戦 the Stage ～桜歌之宴＜二幕＞～』（2022年4月16日（土）17日（日）シアター1010にて開催）への意気込みを披露。

観客の面前で行うトークイベントはこれが初めてとのことで、一同緊張はしているものの、望月あざみ役・寒竹優衣さんの緊張ぶりに他のメンバーが癒されているという微笑ましい内情を語るなど、チームの雰囲気の良さも伝わってきました。

2022年4月29日（金）には『新サクラ大戦 the Stage ～二つの焔～』Blu-rayも発売。今後の『新サクラ大戦』の動きにも注目です。

ワンカウントのミスが大事故につながるほど緻密な殺陣――舞台『二つの焔』は超濃密！

これまで2度の舞台公演と2度のライブコンサート公演を開催してきた舞台版『新サクラ大戦』。公演後のアフターイベントとしてトークイベントは実施してきましたが、明るい会場でたくさんの観客と顔を合わせてのトークイベントはこれが初。

エイベックス・ピクチャーズブースのステージの出番もトップバッターということで、余計にプレッシャーがかかりますが、緊張した際の盛り上げ役は誰かと司会から振られたところ、クラリス役・沖なつ芽さんが「緊張している優衣を見て、面白くなって和みますね」と、寒竹さんがみんなの癒し役になっていることを明かします。

まずは昨年12月に行われた舞台『新サクラ大戦 the Stage ～二つの焔～』の感想から。

●天宮さくら役・関根優那さん

「舞台は2回目だったのですが、迫力と内容と殺陣とがギュギュギュッと詰まった作品になっているので、一瞬で過ぎ去ってしまう感覚になるんです。改めて映像で観ても、本当に濃い、貴重な時間だったなと。サクラのファンのみなさんも、そして私たち自身ももっとサクラ大戦が好きになれる舞台だったなと思います」

●東雲初穂役・高橋りなさん

「今回は殺陣がすごくパワーアップして、戦闘シーンも多かったですし、終わってみて『とにかく怪我人が出なくて良かったね』という話を何回もしました。花組も芽組も体力的にギリギリをせめぎ合っていて、戦闘のシーンではあるんですけど、私たち自身も戦っていたなという印象があります」

●望月あざみ役・寒竹優衣さん

「前回はみんなの出会いだけをピックアップしてたんですけど、今回はみんなの絆がメインに物語られていて、私たちも稽古場でうるうるしてしまうことが何度もありました。小屋入りしても、見入っちゃうというか、『あっ出番だったー！』みたいな。それくらい、どのシーンも素敵なものができていたので、Blu-rayも楽しみだね（笑）」

●アナスタシア・パルマ役・平湯樹里さん

「本当に物量が凄くて、お稽古中も本番中も息つく間もなく毎日が過ぎていった感じでした。殺陣も1回目の舞台に比べると倍以上に増えて、体力的にも厳しかったです。お芝居の内容も、花組のみんなの関係性や、新しく加わった上海と倫敦も色々関係しているので量が多くて、観ている方たちも目が追い付かなかったんじゃないかなって思いますね」

●クラリス役・沖なつ芽さん

「昨年12月の公演が、すごく前のことのように思います。台本をいただいたときから、こんな盛りだくさんの内容をやるんだなという驚きもあったんですけど、1作目や宴を一緒に乗り越えてきた5人なら大丈夫だなと思っていたし、上海、倫敦の新しいキャストも本当に心強いメンバーばかりだったので、本当にいい空気感で最初から最後まで行けたなと思います」

続いては「新サクラ大戦 the Stage 思い出アルバム」と題し、映像で名シーンを観ながら思い出を語るコーナー。

まず流れたのは帝国華撃団と上海華撃団の対戦シーン。霊子戦闘機に搭乗して戦う様子をプロジェクションマッピングとフォーメーションを駆使して表現する、舞台『新サクラ大戦 the Stage』の殺陣の醍醐味がよくわかる場面です。

これを選んだのは沖さんで、「1作目から通じて、戦闘機に乗り込み、戦いに行くシーンだけを観ていても、キャラクターや花組の成長が見られる」のがポイントとのこと。関根さんも「1作目ではさくらが戦うシーンが多かったんですけど、『焔』ではみんなで一緒に最初から戦えるのが嬉しかった」と振り返りました。

原作ゲームでも強烈なインパクトを与えた、さくらと初穂の殴り合いのシーンを選んだ平湯さんは、「役と本人がリンクして、こんなに仲が良いのにあんな殴り合いのケンカをするのが、見ていて心がつらい。女子のケンカの仕方じゃない」と、見るたびに泣きそうになるとのこと。

帝国華撃団と倫敦華撃団の対戦シーン選んだ高橋さんは「さくらと初穂が前に出て戦うだけじゃなくて、花組やすみれ様までもが舞台を走り回って、みんなでひとつになって戦っているなという印象があります」と、ここを選んだ理由を語りました。

さくらをみんなで頭上まで持ち上げる大技「リフト」をはじめ、殺陣もとりわけ大変だったようで、高橋さんは「みんなの絆を感じて、演じていて熱い気持ちを感じました」と振り返り、関根さんからも「誰かひとり、ワンカウントでもずれると大事故につながってしまうくらい精密な、細かい作業が積み重なって出来ているので、本番中も毎回誰かしら、ウラで泣いていたくらい大変な場面だった」と内情が明かされました。

4月16日から始まるライブコンサート『新サクラ大戦 the Stage ～桜歌之宴＜二幕＞～』では、今回は持ち歌交換があり、誰が誰の曲を歌うのかは大きな見どころとのこと。一方、平湯さんは「自分の歌ではない曲を歌う側はかなりのプレッシャーを感じている」と不安も口にし、寒竹さんも「酸欠を起こしてしまうくらい」と、割り当てられた曲の難しさを吐露します。

高いハードルが用意されるのは『サクラ大戦』の伝統。それを乗り越えた先にはキャラクターの新たな一面が見られるということで、進化し続けていく『新サクラ大戦 the Stage』にこれからも期待しましょう。

[取材・文／帝劇スタ夫]

ライブコンサート「新サクラ大戦 the Stage ～桜歌之宴＜二幕＞～」

2022年4月16日（土）17日（日）シアター1010にて開催

「新サクラ大戦 the Stage ～二つの焔～」Blu-ray

エイベックス・ピクチャーズより2022年4月29日発売。8,800円（税込）

「新サクラ大戦 the Stage ～二つの焔～」公式サイト