TVアニメ『逆転世界ノ電池少女』クライマックス直前!久導細道役・山下誠一郎さんインタビュー|最終決戦は、3人いる電池少女たちと協力してどのように戦うかにも注目!?
声だけでも主張が激しいバルザック、アフレコでのエピソードを語る
――エピソード的に覚えているところはありますか?
山下:シャーク1に乗ったとき、VR世界の中で、りんなら海っぽい感じのデザインが広がって、そこに小さいりんが出てきたりしたんですけど、それが各々特徴的に描かれているのは見どころでした。細かいところにこだわりが隠れていますね。
敵側のロボットである伽藍がカッコいいというのも魅力で、世界観を膨らませてくれる要因だったと思います。虐げられている自分たちだけではなく敵側にも魅力があるのは素敵だし、伽藍の細かい造形は特に好きです。
あと第3話で、トキメキバーストしたとき、りんと細道が水上バイクに乗っていたのも、何ら本筋ではないけどすごく面白かったので、設定資料集とかが出たらいいのになって思っています。どんな仕組みなんだろうと思うので。あとは、やっぱりプラモデルも欲しいですね。
――ロボットは男のロマンですからね!
山下:はい。自分が乗ったロボットが具現化するのは、声優の夢でもあるので!
――女性キャラクターもかわいいからフィギュアも!って思いますし、実際サブカルテーマの作品ですから、おもちゃは欲しいですね。
山下:うわー! アラハバキのメカニック達のように「りんちゃんかわいい!」って言いたいです(笑)。
――次にアフレコのお話になりますが、掛け合いで記憶に残っているところはありますか?
山下:僕個人はまんべんなくキャストさんと掛け合いができたと思いますが、特に多かったのは電池少女のキャストの方たちですね。
序盤はキャラクターを演じるのも手探りだったので、1~3話はファイルーズあいちゃんと一緒に試行錯誤しながら頑張った感じがしました。一緒に必殺技を叫んだりしていたんですけど、そこでは意地の張り合いというか、「シャークキャバリアー」の“アーー”でどちらが長く持つかみたいな感じだったんです(笑)。ファイちゃんの熱量がすごかったから、そこは影響されて頑張ったところは印象に残っています。
――ほかにはありますか?
山下:キャラクターで言うと、宗方さんを演じている福地教光さんは声優初挑戦ということだったのですが、めちゃくちゃうまいんですよ!(笑) また福地さん自身も飄々としていて、リアル宗方さんなんです! 舞台化したら福地さんだろうってくらい、背も高いしカッコいい。
福地さんは普段は舞台演劇をやられている方なので、僕としてはすごく新鮮で学びも多かったです。宗方さんとの掛け合いで違うエッセンスをもらったり、自分としては学ぶことだらけですごく楽しかったです。
――バルザック役の杉田さんは一緒にできたのでしょうか?
山下:バルザック(杉田)さんが先に録られていて、それを聞きながら、細道と電池少女3人でアフレコをしたときがあったんですけど、バルザックさんのセリフでみんな笑ってしまい、同じところで下を向くという(笑)。そのくらい声だけでも破壊力が残っていたので、ある意味で苦戦しました。笑ってはいけないという。そういう意味では本当に楽しい現場でした。
――キャラクターとして、電池少女の中では誰が好みですか?
山下:それぞれ良さがあるので、まんべんなく幅広いニーズにお答えしている作品だと思うんですけど、喜怒哀楽がはっきりしていて、ほかの電池少女が出てきたときに、よりかわいさを見せていたのは、りんじゃないかなと思います。嫉妬みたいな感じもあったりしたので。そういう意味では夕紀のほうがオトナな感じがしますよね。
ただ、夕紀も裏の顔を見るとグッと心を掴まれると思うし、ミサも細道とはお父さんに対する見方が真逆なので、父性をくすぐられる感じがあったのかな。ミサはガランドールも特徴的なので、そこ込みで魅力的だと思います。ついに可変式かぁって思いました(笑)。
――コタツでしたけどね。では、山下さん自身はどんなオタクだったのかをお聞きできればと思います。
山下:僕は特撮がもともと好きなんです。知識が豊富にあるわけではないんですけど、ずっと特撮モノを幼少期から今に至るまで観てきているタイプなんです。近年は声優さんが特撮モノの基盤の一つになっていて、僕が役者を目指し声優を知ったときも、それが入り口の一つでもあったんですよね。
――アニメではなく、特撮入り口で声優を知ったところもあるんですね。
山下:僕は田舎出身なので当時は今よりもアニメが映るチャンネルが少なかったんです。だからアニメを見る機会がほとんどなくて、土日の朝にアニメや特撮は観れた環境だったんです。でも、特撮に関しては卒業という概念もなく、小中高とずっと観ていました。
――もはや一生楽しめるコンテンツになっていますよね。でも、今はアニメも配信が多いですから、アニメを子供の頃から観ている人たちが、日本中から声優を目指してくるのかもしれない。
山下:そうですよね。個人的なことですけど、僕が声優の勉強をしている頃って10年前くらいですけど、まだ配信サービスは全然普及していなかったですからね。レンタルビデオ屋さんでアニメを借りたり、ドラマCDを借りたりしていたので、そう思うと、今声優を目指している人にとってはいい環境だよなって思います。貸出中になることもなく観たい作品がすぐに観れるって、とても恵まれたことだと改めて実感します。
――ちなみに特撮モノは、アイテム買ったりはしていたのですか?
山下:僕は平成ライダーが好きなんですけど、始まったころはもうおもちゃで遊ぶ感覚はなかったんですけど……でもそうですね、高校生の頃、自分で多少お金が持てるようになったときに興味本位でライダーのベルトを買ったことがありましたね(笑)。弟に買ってあげるんですよーって顔をしてレジに持っていきました。こんな音鳴るんだ!って当時感動して、ただ回るだけじゃないんだ!って思ったことは覚えています(笑)。
――では最後に、今後の見どころをお願いします。
山下:決戦に向けてというのはもちろんあるのですが、あまり重すぎない、暗すぎないところがこの作品の良いところだと思うんです。なので電池少女たちの成長や変化、細道が彼女たちと出会って変わっていったように、彼女たちも細道と出会って変わる部分も大いにあったので、それを踏まえた上での戦いは観てほしいです。
電池少女が3人いるけど、じゃあどうやって戦うの? 一人を選ぶの?っていう感じにはなると思いますが、そこも楽しみにしていてほしいです(笑)。
あと願わくば、観終わったあとに「物足りない」と思っていただければと思っています。第1話を見て、この作品は1年クールで観たいと思ったので、最後まで笑って楽しんでもらえたらと思っています。
[文・塚越淳一]
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□第2回 赤城りん役・ファイルーズあいさん
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イベント情報
ネットサイン会開催決定
赤城りん 役のファイルーズあいさんによる、直筆サインとお宛名を入れた『逆転世界ノ電池少女』特製ミニ色紙をプレゼントするネットサイン会の開催が決定しました!
開催日時:2021年12月12日(日)13時00分~
※開始時間は変更になる場合がございます。
※終了時間は未定です。
ネットサイン会:当日は下記アカウントにてサインを書いている様子をリアルタイムで配信いたします。
オリジナルTVアニメ「逆転世界ノ電池少女」作品情報
放送情報
2021年10月11日(月)より放送スタート!
AT-X:10月11日より 毎週月曜 23:00~
※リピート放送:毎週水曜 11:00~、毎週金曜 17:00~
TOKYO MX:10月11日より 毎週月曜 24:00~
読売テレビ:10月11日より 毎週月曜 25:59~
BS11:10月11日より 毎週月曜 24:00~
※放送開始日・放送時間は変更となる場合がございます。予めご了承ください。
配信情報
d アニメストアにて地上波同時・単独最速配信決定!
d アニメストア 10 月 11 日より 毎週月曜 24:00~
ABEMA プレミアム(見放題) 10 月 14 日より 毎週木曜 24:00~
ABEMA アニメチャンネル(無料) 10 月 14 日より 毎週木曜 25:30~ ※配信後1週間無料
その他サイトも 10 月 18 日(月)24:00 以降、順次配信予定!
<見放題サイト>
niconico(ニコニコ生放送/ニコニコチャンネル)/GYAO! /ひかり TV/FOD/バンダイチャンネル/
Hulu/TELASA/J:COM オンデマンド/みるプラス見放題プレミアム/アニメ放題/Amazon/
アニメカ/U-NEXT/Tver/ytv MyDo!
<都度課金サイト>
Rakuten TV/DMM.com/music.jp/ビデオマーケット/HAPPY!動画/クランクイン!ビデオ/
ムービーフル plus
※配信日時は変更になる場合がございます。予めご了承ください。
イントロダクション
西暦2019年、改元を目前とした日本。その上空に突如現出した異次元の裂け目。そこには天地逆転した異世界「真国日本」があった。
かつての軍国主義を維持したまま、永世昭和の世を続ける並行世界は、現行兵器を無効にするガス兵器「幻霧」と巨大人型兵器「伽藍」を駆使し、私たちの日本を軍事的侵略。瞬時に政府を掌握し、事実上の征服を果たす。
我らに「令和」という時代は訪れなかった......。
―――それから十年後。真国の属国として生まれ変わった幻国・日本。厳しい検閲の中、かつて隆盛を誇ったマンガ、アニメ、アイドル等のサブカル文化は完全に死に絶えた......かに見えた。
しかし、Otaku is not dead!
サブカル文化を守るため真国に真っ向から抗う集団が存在した。その名も秘密結社「アラハバキ」。そして主力兵器「ガランドール」と、その動力源となり戦う少女たち。人は彼女たちを称してこう呼んだ…、電池少女と…。
スタッフ
原作:伽藍堂
監督:安藤正臣
シリーズ構成:上江洲 誠
キャラクター原案:渡辺明夫
キャラクターデザイン:黒澤桂子
プロデュース:EGG FIRM
アニメーション制作:Lerche
オープニングテーマ:『Fever Dreamer』Mia REGINA
エンディングテーマ:『Reverse-Rebirth』鈴木愛奈
キャスト
久導細道:山下誠一郎
赤城りん:ファイルーズあい
蒼葉夕紀:鈴木愛奈
黒木ミサ:井澤詩織
東雲アカツキ-:寺島拓篤
真神ハヤテ:日高里菜
佐斯神ムサシ:藤井ゆきよ
神水流ヤクモ:下地紫野
バルザック山田:杉田智和
神楽坂ミミ:豊崎愛生
宗方安寿:福地教光
鵜飼:松田健一郎
メガネ:水島大宙
キャップ:葉山翔太
ポチャ:金子隼人
田中ナスターシャ:???
オリジナルアニメ「逆転世界ノ電池少女」公式サイト
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