TVアニメ『結城友奈は勇者である -大満開の章-』結城友奈役・照井春佳さんインタビュー|「東郷さんと友奈の間にはいつも、お互いを大切に思っている優しい空気が流れるので、それを感じながら演じています」【連載17】
2021年10月より放送中のTVアニメ『結城友奈は勇者である -大満開の章-』。本作はアニメ『勇者である』シリーズの最新作で、結城友奈たち讃州中学校勇者部の面々に加え、これまで小説として展開されていた『乃木若葉は勇者である』『楠芽吹は勇者である』の物語をも描いています。
アニメイトタイムズでは、そんな本作の出演声優陣総勢17名を対象としたインタビューを実施しました。連載第17回目(最終回)となる本稿では、結城友奈役・照井春佳さんへのインタビューをお届け!
西暦勇者編の登場人物である高嶋友奈も兼任している照井さんですが、結城と高嶋、ふたりが語らう場面についても語ってくれています。また、東郷美森とのシーンについての話は注目です!
友奈のこころを大切に演じたいといつも思っています
――2014年10月放送だったアニメ第1期から数えて7年目となりました。今回で3期目ですが、シリーズの変わらない魅力をひとつ教えてください。
結城友奈役・照井春佳さん(以下、照井):ずっと変わらないのは、勇者部のみんなが本当に優しくて、思いやりがある子たちということです。
そんな友奈たちの幸せを願うからこそ、本編の展開に胸が痛くなり……そしてみんなの笑顔で、幸せな気持ちになっています。
――第3期を実際にご覧になっていかがでしたか?
照井:『楠芽吹は勇者である』と『乃木若葉は勇者である』のみんなをアニメで見られた感動が大きかったです。
そしてとにかく映像が美しい! ひとりひとりの表情が、声が、胸に突き刺さりました。
――改めて友奈を演じた感想と、演じる際に気を付けたor意識していたことを教えてください。
照井:ありがたいことに『ゆゆゆい』等でも定期的に友奈を演じているので、久しぶり! という感じともちょっと違って……「また会えたね」という感覚が近いかもしれません。
意識していたこと……と少し違うかもしれないのですが、友奈のこころを大切に演じたいといつも思っています。
――第3期での友奈の印象や、魅力的だと感じた部分も教えていただけますでしょうか。
照井:私から見たら魅力しかない子なんです。なので悩ましいですが……、3期では高嶋友奈と会話するシーンがありまして。その時の結城友奈は、周りを気遣っているいつもの友奈ではなく、何も気にせずに感じたままを溢している印象があり新鮮でした。
決して普段のキャラクターを作っているということではなく、みんなのために自然と動いてしまうのが、結城友奈なんです。でもあのとき高嶋に出会えていて、本音で泣けていて……本当によかったです。
――今回は『ゆゆゆ』チームだけでなく、他シリーズ作のキャラクターと絡む事があったかと思います。世界観が広がったことについての印象や、収録で今までと違って大変になったことなどはありましたか?
照井:物語が繋がっていくのをアニメ映像で見ることが出来て、感無量でした。『くめゆ』のみんなも、『のわゆ』のみんなも、かっこよかったです……。
今回は少人数での収録だったので、アニメ放送を見るまでみんなの芝居がわからない状態でした。でもみんなの声が自然と心の中に流れていたので、やりづらいというのがあまりなかったです。
――照井さんはこちらもご自身が演じられている『のわゆ』高嶋友奈とのシーンがありましたが、こちらを演じてみた際の印象や大変だったことを聞かせてください。
照井:大変だったことは特になかったです。結城友奈の状況と優しさ、高嶋友奈の立場と優しさで、自然に成り立っていたシーンだと思いました。
あ! でも強いて言うなら、あの話数で消費したカロリーは多かったので、そこは大変だったのかもしれません(笑)。