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京アニオリジナルアニメ『ムント』相沢舞&小野大輔BD BOX発売記念インタビュー

京都アニメーションの歴史がすべて詰まっている作品。今の若い人たちに見てほしいーー完全オリジナルアニメーション『ムント』相沢舞さん、小野大輔さんBD BOX発売記念インタビュー

新人時代の相沢さん、小野さんが感じたキャスト同士の絆

ーーTVシリーズから12年(2009年放送)が経っていますが、当時のことは覚えていらっしゃいますか?

相沢:私にとって大きい役をいただいた最初の作品なので、たくさんの思い出があります。ラジオをやらせてもらったり、みんなで舞台挨拶に行ったときの若本さんだったり(笑)。

小野:とても上機嫌でしたね(笑)。

相沢:どちらかというと作品まわりのことのほうが印象深くて覚えています。それくらい雰囲気がとても良い現場で一体感と言いますか、皆さん仲が良かったです。

イチコ役の堀川千華ちゃんとはキャリアがほぼ同じで、当時はお互いにデビューして少ししか経っていないときでしたので、親友役としても同じ立ち位置としても一緒に頑張っていました。スズメ役の今野(宏美)さんは同じ事務所の先輩ですが、とても親しみやすい方で支えてくださいました。

小野:だからか、当時見ていて緊張感よりもフレンドリー感があって、その3人が良いトリオになっていました。

ーーへぇ〜!

相沢:そうなんです。作中のイチコ、スズメ、ユメミのように、キャスト同士もすごく仲良くさせていただいた現場で、本当に女子会みたいな雰囲気ですごく楽しかったです。

小野:初主演の作品はもっと緊張してしまうというか、すごく苦労したエピソードが先に来ると思うんですけど、楽しい思い出が先に来るということは本当に楽しかったんだね。

相沢:本当に楽しかったです! ラジオもコントばかりやっていました。

小野:あはははは(笑)。そういえば、そのラジオも今回のBlu-ray BOXに収録されるのでは……?

相沢:当時のお笑いのネタや別作品のネタばかりやっていたので、どちらかというと内輪向けのラジオになっているような気がします。ちなみに、村元(克彦)さん(京都アニメーション)もコントをやってくださっているんですよ。

小野:なんで!?(笑)。

一同:(笑)。

相沢:本当に盛りだくさんな内容でしたので、選ぶこと自体が本当に大変だったと思います。

小野:面白すぎて選びきれない~!みたいな?(笑)。

相沢:時事ネタが入りすぎているので……(笑)。

小野:あ~! でも逆に、その時代を感じられるから良いかも?

相沢:当時のネタがかなり入っているので、今の人たちはわかるのかな?と(笑)。

小野:逆に、興味が出てきたから聞きたい!

ーー確かに!気になりますね!

相沢:ラジオは私と内田彩ちゃんと白石稔さんが担当していましたが、コントをその場で考えたりしていました。

小野:えっその場で!? 台本はなかったの?

相沢:はい。その場で考えて毎回コントをやっていたので、結構大変でした(笑)。

相沢:そのラジオがBlu-ray BOXにセレクションとして収録されるので恥ずかしいです。どうぞ優しい耳で聞いてください……。

小野:あはははは(笑)。そういう意味では、今回のBlu-ray BOXは本当に思い出のアルバムみたいだね。

相沢:そうなんです! 当時の思い出がたくさん詰まっています。

小野:当時を振り返ってみると、自分のお芝居にどうなんだろう?と疑問を抱くこともあれば、もっともっと上手くなりたい、でもまだまだだと思いながらやっていました。

僕自身、“座長”というものにそんなに慣れているわけではありませんし、僕の感覚だとユメミ役の相沢さんが座長で主役。でも、裏回しと言いますか、現場を1つにするのは自分の役割なんじゃないかなと思い、当時はいろいろと勝手に自分で悩んだりしていました。

とにかく背中を見せなきゃ、良いお芝居をしなきゃというプレッシャーがあって。すごくもがいては苦しんだことを覚えています。

相沢:そうだったんですか!? 皆さんにとってはすごく良いお兄さんでした。

小野:あはははは(笑)。それが出来たのは、あまり褒めたくないけど白石稔くんのおかげです。実は、白石稔くんとは同い年で、キャリアは彼のほうが長いのですが、彼がいてくれたおかげで現場が明るくなりましたし、良い影響を受けました。

あとは、高橋伸也くん。スズメの恋人であるカズヤを演じていましたが、彼も同い年なんです。ユメミ、イチコ、スズメの3人が友人同士でチームワークとして絆を築いている中で、僕たち同い年の3人はお互いに「お前には負けない!」という気持ちで取り組んでいたと思います。

伸也くんも今ではあまりない美少年の役を担当していて、ピュアでまっすぐなカズヤがすごく好きですし、白石くんが演じているグリドリも重要な悪役をそんなに演じていなかったと思うんです。「白石稔の引き出しにこんなのもあるんだ」と僕自身すごい刺激になりました。

そういう意味では、僕としても良い思い出ばかりが残っていますし、良いキャストばかりだったと感じます。

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