声優・駒田航さんの写真に対する熱量が詰まったページをめくるのが楽しくなる1冊! 撮影裏話やこだわりを語る「駒田航のKomastagram」2nd フォトブック発売記念インタビュー! 発売記念イベント後のコメントも到着
撮影ではフィルムカメラも使用!
――男女のカメラマンさんによる撮影を間近で感じられたと思いますが、写真好きな駒田さんからみて、驚いた撮影技法はありましたか?
駒田:それぞれの光の使い方に驚きました。モノクロの撮影をしてくれた男性カメラマンさんはフラッシュをあまり焚かない人で、大きなライトを使ったり、隙間から光を漏らしたり、光をずっと作った状態で撮影されていたんです。
逆に、カラーの写真は色づかいを生かしたり、フィルターを使ったり、瞬間でフラッシュを焚いて撮影したので色がビビットになっていますし輪郭も強く出ています。
比較してみると、モノクロのほうが光は自然で、カラーのほうが光はあたっている様子がわかりますし、その違いがハッキリとわかってすごいなと思いました。
特に、モノクロは白と黒しかないので、「黒」がすごく重要なんです。黒い背景に黒い髪の毛や黒い衣装だと境目が見にくくなってしまいますが、その黒を逆に楽しむ。光をあてると輪郭がしっかりと出てしまうので、それだと世界観が違うとカメラマンさんが思ってわざとフラッシュを焚かなかったと思うんです。
ある意味、黒の背景に黒の衣装はわかりくくてNG。でも、男性カメラマンさんはシルエットさえ見れればいいぐらいの光加減であてているのでとてもオシャレな写真に仕上がっていてすごいなと。実は、フィルムでも撮っているんです。
――デジタルだけじゃなくフィルムでも!
駒田:デジタルはその場で確認できますが、フィルムは現像するまできちんと写っているのかわからないのでその場で確認できない。もし失敗のショットがあったら全部ダメになるかもしれないんです。
そのリスクがある上で、長年の経験と自信で1枚1枚押さえていて。フィルムのほうも良い写真がたくさんあったのですごいなと思いました。僕だったら、不安な気持ちがあるのでもっと無駄にフィルムを切っちゃうと思います。
――わかります……! すぐ確認できない点がすごく不安ですよね。
駒田:堂々とフィルムを切っている姿に、カメラマンの真髄を見ましたしカッコいいなと思いました。
――ちなみに、駒田さん自身はフィルムカメラはお持ちですか?
駒田:持っていますが、すぐに撮った写真を見たい気持ちがあるのであまり使っていないです(笑)。でも、現像を待っているときの感じがフィルムの良さだなと感じます。
よく修学旅行とかで使う「写ルンです」も最たるものですよね。みんなで撮って「どういう写真になっているんだろうね?」というワクワク感、その場で確認できない良さというものがありますし、フィルムで撮るときはすごく緊張します。1枚で400円か……って(笑)。
一同:(笑)。
駒田:フィルムの現像代が本当に高いんです。ちゃんとしたフィルムを使うと10枚で3,000~4,000円しちゃう。なので、撮影のときも「シャッター切られるぞ……!」「くるぞ、くるぞ……!あぁ~!」という緊張感がありました(笑)。
あと、男性のカメラマンさんがすごく面白い方で、“全部さらけ出して……!”と熱いパッションでした(笑)。
一同:(笑)。
駒田:でも確かにそう言いたくなるんです。撮っている最中はずっと被写体を見ているわけですから、僕が今良い状態かいいかどうか、僕以上にカメラを通してわかると思います。
僕も番組でカメラマンをやらせていただくときに感じるんですけど、ここでしっかりと撮れないと“次”はないという緊張感があって。
だからこそ、被写体の良い状態を引き出すことができるのは、カメラマンさんと被写体のモチベーションにかかっていて、撮影ではカメラマンさんがいっぱい盛り上げてくれてずっと喋り続けてくださっていました。
「絶対俺が1番カッコいいのを撮ってあげるから」という雰囲気を感じて、「今自分カッコいんんじゃないか?」と思えるような感覚にしてくれるのはすごいですし、愛を感じます。
――確かに、撮影現場を見ていても、素敵な写真を撮られる方は、被写体とのコミュニケーションを大事にしている感じがします。
駒田:全然喋らない人もいますが、大体の人は引き出し方がお上手ですし、良い写真を撮られているイメージがあります。
そして、カラーのほうもお花がいっぱいの色鮮やかな背景は考えて作ってくださっていて、こういうものは行き当たりばったりで揃うものではないので、明確にこういう風に撮りたいと持ってきてくださっているのはありがたいですし、テンションが上がります。
寝転がったりいろいろな姿勢ですごく丁寧に撮ってくださって、それだけ良いアングルを探してくださっているんだなと嬉しくなりました。
どういうポーズを指定してくるのかワクワクしますし、僕がカメラマンとしてゲストの方に指定したことないポーズを僕自身で試せるので、「こういう感じなんだ」と気づきがあって楽しかったです。
――いくつか目の前に写真がありますが、結構いろいろなポーズをされていますよね。
駒田:カラーのほうが背景のバリエーションも多かったです。プロジェクターで映し出したり、まったく違う背景で遊んだりしています。
ただ、人によって身長が違うので、ベスポジだと思っていたところが僕が立つと全部顔に映像があたったりしたこともありました(笑)。
でも、そういうことがあってもすぐにリカバリーしてくださって、単純にすごく楽しい時間でした。
――2ndフォトブックの中で、特にお気に入りの写真はありますか?
駒田:1番のお気に入りは表紙の写真です。たくさんの写真を扱ってきている編集スタッフさんが客観的な目線で良い写真をピックアップしてくださっていて。ただ、今回の表紙は「これがいい」と自分でお願いしました。
特に、カラーのほうの表紙はめちゃくちゃ好きです。色もそうですが、フレームの収まり方が抜群で、本屋に置いてあったら思わず取ってしまう表紙だと思います。
――絶対目に留まると思います!
駒田:僕をご存じない方でも手に取ってもらえたら嬉しいです。あと、この写真(主婦の友オンラインショップの限定カバー)もモードな感じでお気に入りの1枚。今回の表紙は相当ウケが良いと感じています。