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『進撃の巨人』始祖ユミルの解説&情報まとめ!

【ネタバレあり】冬アニメ『進撃の巨人』始祖ユミルの情報を一挙にご紹介!

2022年1月9日(日)から放送中のTVアニメ『進撃の巨人 The Final Season』Part 2の鍵を握る始祖ユミル。巨人の力を手に入れ、世界の人々に恐怖をもたらした彼女は一体何者なのでしょうか。

本記事ではそんな始祖ユミルの過去、現状、結末までの情報をまとめました。

※以下より重大なネタバレがあるためご覧になる方はご注意を!

目次

始祖ユミルと九つの巨人の始まり

始祖ユミルの名はユミル・フリッツ、ユミルの民(エルディア人)の祖先です。始祖ユミルは大地の悪魔と契約し巨人の力を手に入れます。

ユミルは死後、九つの巨人(始祖の巨人、超大型巨人、鎧の巨人、女型の巨人、顎の巨人、獣の巨人、車力の巨人、戦鎚の巨人、進撃の巨人)に魂を分けエルディア帝国を築きました。

偽・ユミル様について(Season 2 第35話)

ユミルは2000年前の人物ですが、同じ名の104期調査兵団所属の兵士・ユミルも同じ名です。常にクリスタ(ヒストリア)と一緒に行動をしている彼女はマーレ出身のエルディア人ですが、始祖ユミルとは特に関係はありません。

ユミルは元、マーレにいたエルディア人の名前もない孤児でした。ある日始祖ユミルを崇拝するエルディア人に拾われ、ユミルは信仰の「ユミル様」として扱われます。孤児だったため誰かに必要とされることを嬉しく思いつつ、王家の血を引くユミル様を演じつづけていました。

しかし、ユミルの信仰はマーレ当局に見つかり押し入られる事件が起きるのです。信仰者は命の危険を感じユミルが王家の血を引く始祖ユミルだと騙したのだとユミルを裏切ります。ユミルは信仰者を守るため、罪を被り信仰者と共に楽園送り(パラディ島にて無垢の巨人にさせられてしまう)となりました。

現在の始祖ユミルの状況(The Final Season Part 2 第78話)

エレンはジークとの接触により始祖ユミルと初めて会うことに成功します。そしてエレンは始祖ユミルに「オレに力を貸してくれ」と頼みますが…エレンを無視しジークの元へと向かって歩く始祖ユミル。

なんと始祖ユミルは王家の血を引く者を主人だと思い続ける、意思を持たぬ奴隷でした。

つまりジークは王家の血を引きながらも、始祖の巨人ではないため不戦の契り(フリッツ王の壁に閉じ込めて平和を保つ考え)に支配されずに始祖ユミルに接触できた初めての人です。始祖ユミルにとって現在の主人はジークとなりますが……

始祖ユミルの過去と誕生秘話(※ネタバレ情報・コミックス30巻122話)

約2000年以上前、ユミルが生まれた世界では戦争や拷問が行われ、皆から慕われる人が結婚でき皆から祝福され幸せを手にしていました。

ある日、少女ユミルの住む村で豚を逃がした犯人探しが始まります。村の王は名乗り出なければ全員の片目をくり抜くと村人を脅しました。すると村人は少女ユミルに向けて指をさし、豚を逃がした罪を少女ユミルに擦りつけたのです。

少女ユミルは豚を逃がした者ではありませんでしたが、抵抗することも出来ず村を追放されてしまいます。森で矢が飛んできて刺さるなど痛い思いもしました。

首に矢が刺さり木の根に躓き転んでしまった少女ユミル。顔をあげると目の前には巨大な1本の木が見えました。思わず大樹へと近づき、木の中に入ろうとすると足を滑らせ穴の水に落ちてしまいます。

すると、もがいている少女ユミルは何かと接触します。少女ユミルはたちまち巨人化し、始祖ユミルが誕生しました。この接触した物はのちに104期兵士に「光ムカデ」と呼ばれる物体であり、大地の悪魔と語り継がれているものです。

そして巨人の力を手にした始祖ユミルは村のエルディア人部族に大きく貢献し、マーレを滅ぼしました。ここから始祖ユミルの奴隷状態は始まります。幾度となく戦争をし、子を産み子孫を絶やさぬように始祖ユミルはフリッツ王の命に従いました。

国も大きくなった頃、仕えている1人の兵士が暗殺しようとフリッツ王に槍を投げますが…始祖ユミルは飛んできた槍を肩と首で受け止めて亡くなってしまいます。

始祖ユミルの死後、フリッツ王は3人の娘に死んだユミルの肉体を食わせ、巨人の力を継承するように命じました。死後も始祖ユミルはフリッツ王の言葉に絶対服従。こうして現在の始祖ユミルの世界でも始祖ユミルは王家の血を引く者の言葉を忠実に守ってきました。

始祖ユミルの選択とエレンへの望み(※ネタバレ情報・コミックス30巻122話)

王家の血を引くジークは「すべてのユミルの民から生殖能力を奪え(安楽死計画)」と始祖ユミルへ命じました。しかしエレンは安楽死計画を阻止すべく始祖ユミルを抱きしめながら、「お前は奴隷じゃない 神でもない ただの人だ」とユミル個人の意思を問います。

さらにエレンは「待っていたんだろ ずっと 二千年前から 誰かを」と始祖ユミルに伝えると…今まで無表情だった始祖ユミルは泣き出し、エレンの地鳴らしに初めて始祖ユミル自身の意思で協力することを決めます。

始祖ユミルの消滅(※ネタバレ情報・コミックス34巻135話)

エレンが地鳴らしを起こし、過去の九つの巨人を全て召喚し、全エルディア人を巨人にします。もうエレンを生かしておくことは出来ない、殺して止めるしかない状況に追いやられたリヴァイ、104期兵士たちと生き残ったマーレ軍たち。

そんな窮地の中ミカサは酷い頭痛を起こします。涙目を閉じながらミカサは存在しないエレンと山の中で2人暮らしをする記憶を見ました。

マーレに潜入調査に行った際にエレンは「お前はどうして… オレのことを気にかけてくれるんだ?」、「オレはお前の何だ?」とミカサに尋ねます。実際のミカサは「あなたは… 家族…」と答えました。

しかし存在しない記憶のミカサは「あと4年の余生を静かに生きよう… 誰もいないところで… 二人だけで…」と答えます。全てを投げ出して2人暮らしをする場合の記憶、つまり選択しなかった方のビジョンをミカサは見ました。

存在しない記憶の最後にエレンがミカサを抱きしめて「頼むよ ミカサ 忘れてくれ」と言いますが、現在のミカサの答えは…「ごめん できない」と言い力強くマフラーを結び直します。

そしてエレンを止める決断をしたミカサはエレンの首を刎ね、優しく口付けします。こうして地鳴らしは終結。マーレでのミカサの決断によって、全ユミルの民は巨人の力を消滅することができたのです。

エレンの首を抱き抱え歩き出したミカサの目の前に現れたのは始祖ユミル。ミカサは「おやすみなさい…ユミル」と言い、始祖ユミルは煙と共に静かに去って行きました。

最後まで始祖ユミルとエレンの選択を見届けよう!

TVアニメ『進撃の巨人 The Final Season』 第78話、過去と未来の記憶が入り乱れる始祖ユミルの世界への入り口シーン、鍵と時空を感じさせるカットに痺れた方も多いのではないでしょうか。

いよいよ始祖ユミルとの接触まで到達しました。この先どんな選択をするのか、エレンの真意とは? 最後まで気が抜けない、始祖ユミルとエレンを見届けましょう!

【文/杉村美奈】

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