川合の秘めた才能が開花!? クライマックスに少年マンガチックな展開が? 冬アニメ『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』鈴木峻汰さん&土屋神葉さんインタビュー【後編】
シリーズ累計350万部突破!『モーニング』にて連載中。現在TVアニメも好評放送中の『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』。交番女子のリアルな日常を描いた警察コメディーだが、新人警察官の川合麻依と巡査部長の藤聖子の周りには個性的な警察官ばかり。
天然パーマがトレードマークの巡査部長・源誠二役の鈴木峻汰さんと後輩の巡査長・山田武志役の土屋神葉さんに、9話までを振り返ってもらいました!
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最後は心温まるシーンがある。それが『ハコヅメ』の魅力
ーー源は、山田と一緒のシーンが多かったですが、藤聖子(CV.石川由依)との関係性もいいですよね。
源 誠二役 鈴木峻汰さん(以下、鈴木):そうですね。警察学校の同期で旧知の間柄であり、犬猿の仲なんです。能力は認めているけど、素直になれないラブコメの主人公みたいな感じだと思います(笑)。
共通の敵を見つけると一蓮托生じゃないですけど、結構息は合うなと思ってて、税金ドロボウと言われて、2人でボコボコにしていたり、そういうのを見ると、同期の繋がりって強いんだなと思いますね。
ーー山田は、川合麻依(CV.若山詩音)とのやり取りが多かったかもしれません。
山田武志役 土屋神葉さん(以下、土屋):川合は後輩なんですが、確実に山田を下に見ていて。僕もこういう後輩いたなって。
大学の寮に入っていたときに、後輩らしく振る舞っていた子がいたんです。でも、一緒に住んでいる中で僕が結構言い間違いをするので、半年経つか経たないかくらいで、すごく舐めてきたんですよ!(笑)
鈴木:あはははは(笑)。それは神葉さんの人柄の良さもあるんじゃない? 心を許していたという。
土屋:いや、なんか僕が言葉を間違えるたびにツッコんできて、それツッコまなくてもニュアンスで分かるでしょ!って思うんだけど、ひとつずつちゃんとツッコんできて……。だからきっと川合にいろいろ思われてるんだろうなぁって思いながら、山田を演じています。
ーー物語は9話まで来ました。ここまでで印象に残っているエピソードなどはありますか?
土屋:毎回面白いから迷うなぁ。
鈴木:僕は女性容疑者の方々のお芝居がめちゃめちゃ良かったなと思っています。大きく“イヤな感じ”みたいなのは、どのキャラクターも似たようなところなんですけど、その中でも役者さんの引き出しが違っていて、それぞれ違う“イヤな感じ”を出してくるんですよね。そこから「取り調べの天才」である源の言葉でデレデレになっていくかわいさもあったりして、そこは印象に残っています。
あとは4話の「拝啓お犬様」以降、川合が走りすぎていて、その走りが毎回面白いんですよ。走りでそんな面白いことってあるんだ!と思いました。
ーー息の芝居を見ているだけで面白かったのですか?
鈴木:基本的に走りのシーンは別録りになるから、僕らは後ろで見守っているだけなんですけど、おもしろ~い、大変そ~って、他人事のように思って見ていました(笑)。
ーー土屋さんはいかがですか?
土屋: 9話の自殺未遂常習者の話で、本当に首を吊ったシーンがあったのでヒヤッとしましたけど、生きていて良かったなと思いました。そこで改めて、警察って命と隣り合わせの仕事なんだなって実感しましたね。自分の命もそうだし、人の命も守る・救うという意味で、ハッとさせられました。普段がコメディーだから、そういう生き死にが垣間見られるシーンがあると、ドキドキしますね。
ーーまたいたずら電話かと思ってスルーすると大変なことになるかもしれない、毎回真摯に対応するのも、警察の大事な仕事なんだと思いました。ゴキブリが出たから来てほしいとか、実際本当にあるらしいですからね。
鈴木:源ガールズもたくさんいて、電話してくるから大変ですよ(笑)。
ーー30人くらいいるらしいですからね(笑)。
鈴木:感動でいうと、7話の取調べ回は印象に残っています。ここはかなりヒューマンドラマで、シャブに手を出してしまったけど、その裏には家族がいて。それがなければただの幸せな家庭だったのかなって思わされたり。でもシャブに手を出してしまったことで、それが大きく崩れてしまうというのも、警察モノならではの話で感動しました。
ーー源の落とし方も見事だったというか。
鈴木:ここでのトリガーポイントはお母さんの誕生日でしたけど、そういう彼の引き出しの多さには毎度感心しますね。
土屋:僕は、3話の「遺体は語る」で、検視を見ている川合が「男性の体を……初めて見て……どう扱えば良いのか……」と言って、藤が「余計失礼だわ!」っていうやり取りが、シリアスな話なのに面白くて、重くなり過ぎないような見せ方が良いなと思いました。
ーー介護問題のこともちゃんと分かるし、ジーンとして終わる感じでしたからね。
鈴木:最後に心が温まるような話は多かった気がしますね。