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【“オタクに優しいギャル界”】『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢の魅力を考える

【今の“オタクに優しいギャル界”の最高到達点】『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢が可愛すぎるのでその可愛さの秘密を自分なりに考えたらオタクの夢を見てしまった

1月より放送がスタートしたアニメ『その着せ替え人形は恋をする(以下、着せ恋)』。原作の人気もさることながら、超ハイクオリティなアニメの数々を生み出しているClover Worksが制作ということもあり、アニメもとてつもない話題を呼んでいるように思います。

本作の魅力は何を隠そうタイトル通りヒロインである喜多川海夢(きたがわまりん)が可愛い、いや可愛すぎるということです。

私はお風呂に入っているときや夜寝る前など時間を見つけては、彼女はなぜあんなにも可愛いのかを日々悶々としながら考えていました。個人的な好みもありますが、それにしても可愛すぎる。

今回はその考察が、ある一定の段階まで到達したのでみなさんとぜひ共有したく一筆をしたためています。

個人的な見解が多分に含まれていますが、ご了承いただければと……。また、あなたが思う喜多川海夢の魅力についてもぜひTwitterのリプライなどから教えて下さい。

「喜多川海夢はなぜ可愛いのか?」その答えに迫ります。

 

オタクに優しいギャルというムーブメント

記事タイトルにも明記させていただきましたが、みなさんは「オタクに優しいギャル」というジャンルをご存知でしょうか。

読んで字のごとくの意味なのですが、より簡単に説明すると「ひかえめor根暗な主人公に優しいギャルの女の子」というような感じです。主に高校生として描かれます。

『着せ恋』の喜多川海夢もオタクに優しいギャルの属性を持っています。

しかも、近年はこのオタクに優しいギャルというジャンルが絶大な人気になっており、様々な作品が生まれています。みなさんもTwitterなどでご覧になったことがあるのではないでしょうか。

では、なぜここまでの人気になったのか。

喜多川海夢の可愛さを説明するにはまず、ギャルの歴史や属性を紐解いていく必要がありそうです。

アニメや漫画で主流のギャルとは?

アニメや漫画で描かれるギャルという存在は1970年代の「109」などのファッションから生まれた「渋谷系ギャル」ではなく、1990年代後半に人気となった歌手の安室奈美恵さんの影響から生まれた「アムラー」と呼ばれる人たちが主なイメージになっているように思います。

金髪や茶髪、複数のピアスや色とりどりのネイル、派手なメイクやファッション(制服を自分なりにアレンジしたり、私服も原色や柄物が多い)、肌が色黒、ルーズソックスといったアイコンがあり「黒ギャル」と言われることも。これに派生して肌の美白を美学とする「白ギャル」という存在も主流で、アニメで描かれるのはこの「黒ギャル」か「白ギャル」の2パターンに分かれています。

性格は陽気で面倒見がよく、誰に対しても明るく話しかけるムードメーカー。「よろ」「まぢうけるんだけど」「ってか」など、砕けた言葉遣いが多い。一人称は「アタシ」「あーし」などがあり、馬鹿なふりをして「アタシにはよくわかんないんだけどさ……」と枕詞をつけてグサリの心に突き刺さる一言を言ったりもします。

一見、不真面目や不良のイメージがありつつも、本当のところは優しかったり、ある種の核心をついたところがあったりするのが、アニメや漫画で描かれることが多いギャルの印象です。

現在のギャルキャラクター

そんなイメージのギャルキャラクターたち。アニメでは一定の人気があり、様々な作品が生まれました。

近年ではギャルを主人公にした作品が多く登場し、一大ジャンルになっています。また、人気になった影響でギャルのパターンも細分化してきています。

ここではギャルが描かれているアニメ作品をさくっと紹介しましょう。

◆『はじめてのギャル』

■あらすじ
もしも、ガードが硬いギャルと付き合えたら!? はじめてだらけの「ギャル×非リア少年」の付き合っちゃったギャルラブコメ! 新学期ーーそれは新しい出会いの季節。見渡せばカップルだらけの教室で羽柴ジュンイチは苦悩する。「何故、俺はまだDT(ドーテイ)なんだ!?」彼岸のDT卒業のためにはギャルに土下座で頼み込むのが近道と、友人から聞いたジュンイチは、同じクラスのギャル・八女ゆかなに土下座で告白!! 結果、ゆかなの返事はまさかのOK!? はたしてジュンイチの運命は??

■作品解説
ちょっとエッチなギャルとの恋愛物語が描かれる『はじめてのギャル』。ギャル=不良=性に奔放というイメージから、ギャル作品はエッチな部分が描かれることは少なくありません。

◆作品情報はこちら

◆『ダンベル何キロ持てる?』

■あらすじ
「ひびき……お前、また太った?」食べることが大好きな女子高生・紗倉 ひびき(さくら・ひびき)の心に突き刺さった友人の非情な一言。夏休みまでに絶対に痩せてみせるとダイエットを決意したひびきだったが、 一人ではまともに運動も続けられない体たらく。こうなったらとひびきが足を運んだ先はトレーニングジムだった!そして入会したジムで同級生のカリスマ美少女生徒会長・奏流院朱美(そうりゅういん・あけみ)と出会ったひびきは、深くて楽しい筋トレの世界へ足を踏み入れることに……。

■作品解説
まさかのギャル×筋トレという異色作。筋トレブームの立役者的な作品であり、ギャルの主人公・紗倉ひびきが筋トレを通して友人たちとの関係を深めていく作品です。

◆作品情報はこちら

◆citrus

■あらすじ
見た目はギャルだけど初恋も未経験な JK・柚子は、親の再婚により女子高へ編入することに。彼氏ができない!と不満爆発の転校初日、黒髪美人の生徒会長・芽衣と最悪の出会い方をする。義理の姉妹となった二人は同じ屋根の下での生活をスタートすることに…!?

■作品解説
ギャルが恋するのは男性だけじゃない! コミック百合姫で連載されていた作品だけあって、ゴリッゴリの百合作品。従来の人生経験豊富なギャルとはちがって純情なギャルというのもポイント。

◆作品情報はこちら

◆ギャルと恐竜

■あらすじ
ノリで始まった恐竜とのルームシェア!フツーにご飯食べるし、オシャレも楽しむ恐竜だから、ギャルといっしょの生活だって結構イケる。ムズかしいことはよくわかんないけど、毎日が楽しければ問題ナイっしょ!雑誌掲載用にギャルたちに描いてもらったロゴも収録なんで、よろ。

■作品解説
一人暮らしのギャルの家に、なぜか恐竜が現れてルームシェアすることになる作品。ギャルの寛大さを発揮するのが魅力な日常系作品です。

◆作品情報はこちら
 
といった具合にギャル作品といっても千差万別。細分化されて様々な作品が登場しているのは人気ジャンルの証拠と言えるでしょう。

そんな作品群でも共通しているのは、ギャルが優しいということです。そのムーブメントの最先端が「オタクに優しいギャル」ということなのかもしれません。

ギャルキャラクターがメインになるまで

そんな今話題のオタクに優しいギャルですが、そもそもギャルのキャラクターというのは、数年前までメインキャラクターの脇を固める「賑わせキャラクター」だったかのように思います。

メインのキャラクターたちを引き立てたり、騒ぎを起こして物語を展開したり、作品内でも装置としての役割が強く、彼女達にフォーカスされた作品はあまり多くなかったかのように思います。

これにはある理由が隠されているのではないかなと、個人的には考えています。

ギャルは絶滅危惧種である

平成に猛威を奮ったギャルブームはやがて収束し、現実ではコテッコテなギャルを見る機会はほぼなくなってしまっています。

どの学校のクラスにも1〜2人はいたギャルは、時代の流れによって違うブームへと移り変わり、探すのが難しくなるほど。

しかし、ことアニメや漫画で言うと、その数は確実に増加してきています。その逆説的な動きが出てきているのはなぜなのか。

それは、「現実ではいなくなってしまっているからこそ、そこにファンタジー要素が生まれた」からではないかと私は思っています。

当初、ギャル全盛期は“どこにでもいる人物像”であったため、脇役やモブキャラクターとして描かれていたギャル。しかし、今ではその存在自体がいなくなりつつあります。

オタクはファンタジーを愛し、ファンタジーを描く天才です。現実には存在しないファンタジー要素は、様々な空想や作品に落とし込む隙間が生まれるのです。

もちろんそれだけではなく、ギャルが生まれた当初から存在していたギャル好きなオタクの功績も大きいことでしょう。猛者たちが商業活動や同人活動でギャルキャラクターを描いてきた結果(例えば、アイドル作品には必ずと言っていいほどギャルキャラクターがいたり)、一定のファンコミュニティーを築いた側面は考えられます。

すでに愛されていた土壌の中に、時勢も加わった結果、「オタクに優しいギャル」というジャンルが生まれたのではないかと私は考えています。

「オタクに優しいギャルなんて存在しないから愛されている」という意見もネット上では見受けられますが、一概にそれだけではないようにも思います。

現実に存在しない物を愛する心はよくわかりますが、そもそも自分に好意を持ってくれるキャラクターは昔から私達が好きになるキャラクター属性です。単純に自分に優しく接してくれたり、好きになってくれる人って、自分も好きになっちゃいますよね。

それにギャルという要素が加わった結果、新しい化学反応が起こったのだと思われます。

アニメや漫画の影響で身近な存在になった

ギャルというものは先程も述べたように、やはり不良なイメージがつきまとってしまいます。そのため、現実では少し距離を置いてしまっていた方も多いことでしょう。

しかし、今ではギャルキャラクターが人気。それはなぜなのでしょうか。

それはキャラクターだから安心して見れるというのもあると思いますが、そもそもギャルというものはある種の魅力があったのかもしれない、と最近考えるようになってきました。

ギャルならではの自由奔放さ、可愛さが実は我々があまり認知できていなかったもので、アニメや漫画というフィルターを通すことでその良さを理解できた、とでも言うのでしょうか……。

現実では自分とかけ離れた存在であったギャルですが、アニメや漫画といった媒体だからこそ身近に感じるというか、勝手な変な親近感を感じているのかもしれません。

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