アニメイトブックフェア2021 宣伝隊長特別キャンペーン『耳で聴きたい物語』コンテスト大賞受賞作『「お試しで付き合おう」と言ってきたツンデレ幼馴染が可愛い過ぎるんだが』朗読動画・音声公開記念! 収録を終えた声優・植田佳奈さんのアニメイトタイムズインタビュー公開
2021年9月に開催された、アニメイトブックフェア2021 宣伝隊長特別キャンペーン『耳で聴きたい物語』コンテスト。
本コンテストで大賞を受賞した朝凪霙さん作・『「お試しで付き合おう」と言ってきたツンデレ幼馴染が可愛い過ぎるんだが』において、植田佳奈さんによる朗読動画・音声化が発表されていましたが、この度、2022年2月25日~2022年4月25日まで、アニメイト各店舗店頭のモニターなどで放送されることが決定しました!
また、ブックフェア2021の開催中、読者投票でご参加いただいた方には、アプリ『ポケットドラマCD』を通じて、朗読音声が参加特典として配信されます。(視聴に必要なシリアルコードが、2022年2月ごろ、Club animateを通じて配信されます。シリアルの有効期限などは、Club animateなどをご確認ください)
アニメイトタイムズでは、この朗読動画の制作現場にお伺いし、撮影を終えた植田佳奈さんに独占インタビューを実施してまいりました。
自身の投稿作品が、人気声優さんによって音声化されるという夢のようなキャンペーンと、それを実現したアニメイトブックフェア2021の裏側に迫る本記事をぜひご覧ください。
「耳で聴きたい物語コンテスト」声優・植田佳奈さんアフレコインタビュー
──朗読音声・動画の収録、お疲れさまでした。
植田佳奈さん:ありがとうございます。
──早速ですが、先ほど朗読された大賞受賞作について、感想をいただけますか。
植田さん:とても若い方が受賞されたんですよね。
私も、それこそ声優になりたいと思ったのが高校3年生くらいの時でした。朝凪霙さんという小説家の(もしかしたらすでに他の大賞をとられているかもしれないんですが)第一歩にかかわれたことは、すごくうれしく思います。
実際に読ませていただきましたが、「耳で聴きたい物語」コンテストということで、シチュエーションというか……物語の中で、景色とか状況とかがすごく繊細に描かれていて、いろいろ考えながらキャラクターを作ってくださったんだな、ということがよくわかって、とても楽しく読ませていただきました。
──今回、6月に告知解禁されてから、コンテストに作品を投稿されるということで、受賞作以外の作品でも「植田佳奈さんに声を当ててもらう」というのを前提に作られた作品が非常に多かったです。
今回大賞を受賞されて、朝凪さんも声を当ててもらって大変喜ばれているんじゃないかと思います。
植田さん:良かったです(笑)。
──アニメのアフレコと朗読ではいろいろ異なることが多いかと思いますが、朗読のほうが大変なことってありますか?
植田さん:アニメのアフレコでも、ナレーションとか自分の心情をモノローグで読むことはあるんですけど、朗読の場合は、一人称の朗読が結構難しいなと私は思っています。
三人称で書かれている朗読は、性別とか、キャラクター性っていうのはフラットに読めるんですけど、一人称で書かれている朗読って、その主人公なりキャラクターなりの思いっていうのが少なからず入っているんですね。
その一人称のキャラクターと、そうではない別のキャラクターを同時に、同じ声で読まないといけないっていうのは、役者としても難しいと思っています。
キャラクターの声と、ナレーションの声と、その他のキャラクターを全部声色を使い分けられればいいんですけど、それはきっと山寺さんのようなスペシャルな方でないと難しいと思うので(笑)。
朗読って、雰囲気を味わっていただくのがとっても重要だと思っているので、キャラクター性を出す、出さないっていうその間をとりながら、どれもが突出しすぎないように、流れていく感じで聴いてもらえるといいなと思って、いつも読むようにしています。
──昨今、コロナ禍ということもあって、朗読劇に精力的に活動されている声優さんも多いですよね。きっと植田さんも、朗読イベントとか機会があれば、参加したいというファンの方も多いと思います。
植田さん:ありがとうございます。
──昨年の9月に開催されたアニメイトブックフェアの宣伝隊長就任から始まり、ついにコンテスト大賞作品の朗読収録まで至ったわけですが、一連の活動の中で実はまだ公にできていないエピソード、裏話などがありましたらお聞かせください。
植田さん:そうですね、ブックフェアで宣伝VTRをとらせていただいたり、こんなに1つのイベントにしっかり関わっていくということがあまりない経験だったので、すごくうれしかったです。
私、子供のころ──小学生くらいからアニメイトに実は行っていて、それこそもう、声優になってからも母親に言われてFind-Outっていう昔の配布誌を毎月取りに行っていました。昔はインターネットとかないので、それで新刊とかを知るんですよね。Find-Outを毎月とりに行くっていうのが月課でした(笑)。
そんなアニメイトに、自分の声が流れていて、自分の本棚ができるって、なんて素晴らしいことなんだろう、と……感慨深かったです。
母にも、「アニメイトで今、私の本棚あるんだよ」って言ったら、なんか最初は半信半疑だったみたいなんですけど、写真を撮って送り付けたら、めちゃめちゃ喜んでくれて(笑)。
家族ぐるみでアニメイトさんには昔からお世話になっていたので、とてもいい経験でしたね。
──ブックフェアの時期には、新宿店にも足を運んでいただいて、ありがとうございます。
植田さん:そうなんです! 新宿店も行きましたし、秋葉原にも行きましたし、実は別の都市にも行ったんですよね、地方とか。緊急事態宣言とかの関係もあって、ちょっとツイートしたりとかは出来なかったんですが。
それぞれの店舗さんで、そのお店の色みたいなものがあるじゃないですか。商品レイアウトとか、POPのつくりかとかも、いろいろお店のこだわりがあってとっても面白かったです。
──『佳奈の本棚』の企画では、植田さんの熱意に触発されたというか、近代麻雀コミックスさんも、「植田さんがここまでやってくれるのであれば、我々も本気でやらなければならない」となって、片山まさゆき先生が描き下ろしの特典をご提供いただくというようなこともありました。
植田さん:そうなんです! 『オバカミーコ』!(笑) 先生方も特別に描いてくださったみたいで、うれしかったです。やっぱ自分の本棚なので、自分の好きなことをやろうと思って。
自分が好きなマンガばっかり集める、というのでもよかったんですけど、テーマ性があったほうが、他の人に真似できない本棚になるかなと思って。
──あれをきっかけに新しい作品を買ってくださったお客様もいらっしゃったので、本当に良かったなと思っています。
植田さん:嬉しいですね。
──このインタビュー記事が公開される頃には、アニメイト各店舗での朗読動画の放送や、コンテストに読者投票で参加された方々への朗読音声の配信などが始まっているとおもいます。
ここが聴きどころ、注目してほしい、という部分がありましたら教えてください。
植田さん:はい、今回、霙さんの台本を読んで、なんとなくなんですけど……
「私が読む」って前提で、キャラクターを作ってくださったのかな、と感じる部分が少しあって。
そんな、霙さんの想い、その中のヒロイン像にちょっと近づけたいなと思って、作品を読ませていただきました。
作者の霙さんと、私の想いが伝わっている朗読作品になっていればいいなと思いますので、それをぜひ聞いていただきたいです。
──最後に、受賞された朝凪霙さんに一言メッセージをお願いします。
植田さん:むしろ、私が「どんな気持ちなのかな?」と聞きたいくらいなんですよね(笑)。
自分が描いた作品が、声優というか役者に読まれるって経験って、プロの先生でもなかなかない機会だと思うんですよね。
でも霙さんは、まだ「作家の先生」になる前じゃないですか。そういう意味で、ほかの方が経験できないことをなさっているから、逆に「今どんな気持ち?」って聞きたいなと思っています。
今回、コロナ禍ということで実際にはお会いできなかったんですけど、霙さんのこれからの作品をとても楽しみにしてますし、霙さんの世界が、「小説家になろう」の中で広がっていくことを、とても願っています。
──収録でお疲れのところ、ありがとうございました!