この作品を見て考えてほしい。自分は未来に向かってどう感じてどう向き合おうとしているのかーーオリジナルアニメ『地球外少年少女』藤原夏海さん インタビュー
好きなキャラクターは全員!主要キャラの魅力を解説
ーー藤原さんが気になるキャラクターは誰ですか?
藤原:えーー! 全員素敵だから全員なんですよね……。ひとりひとり好きだから、全部言いますね。
筑波大洋(CV.小野賢章)は、ルナティック(※)のことで、登矢とはやり取りがいろいろあるんですけど、それを経て、登矢も自分の状況を話すようになるんです。だから登矢とも深い関わりがあるキャラクターなんですけど、ずるいというか、ちゃんと弱みを見せてくれたりするから憎めないんですよね(笑)。ただ、なかなか大洋とはピースがはまらない感覚で、もともとの考え方が全然違うからぶつかってしまうんですよね。
※ルナティック・セブン事件:AI「セブン」が陥ったとされる制御不能状態。人類史上最高知能に達したために発症したとされる。それ以降セブンが開発した製品が事故を引き起こしたことからUN2.1[国連]がセブンを殺処分した。ちなみに登矢と心葉にはセブンが設計したインプラントが埋め込まれている
美笹美衣奈(CV.赤﨑千夏)も一癖あるんですけど、それが良い方向に行っていると思います。実際に存在していたらびっくりするくらい今どきのキャラで、ずっとSNSで配信をしているので、現代を表しているようなキャラクターですね。情緒が不安定なところが面白いなと思います。明るく振る舞っていたかと思ったら、ボソボソ何か言ってたりするので、赤﨑さんのお芝居も相まって素敵なキャラです!
種子島博士(CV.小林由美子)は、最初の時点では登矢も突き放していたんですけど、登矢を尊敬してくれていて、アタックも強いので登矢も悪い気はしないというか(笑)。だから博士には、一番心を開きやすかったと言ったら違うのかもしれないけど、地球人に対する見方を変えてくれたのは博士の存在が大きかったのかなって思います。あとかわいい!(笑)
心葉は、守らなければいけない、守りたい存在ということもあるし、早くインプラントをなんとかしなければいけない気持ちがあるので、それが最初の登矢の表情の暗さにもなっているのかなと思います。でも、心葉は登矢の保護者と言ったら変ですけど、ちゃんと行動を甘やかすのではなく律してくれるし、地球人のみんなとの架け橋になってくれているなと思います。登矢のことを地球人に説明してくれるし、登矢がみんなと過ごせるように円滑に場を収めてくれているところが良いです。
ーー心葉とは、お互い支え合っている存在ですよね。
藤原:そうですね。お互いが頼りにしているのは、ムーンチャイルドの生き残りならではというか。
ーーあとは那沙・ヒューストン(CV.伊瀬茉莉也)もいますね。
藤原:那沙も重要なキャラクターなんですよ! 私もすごくびっくりさせられたキャラクターです。最初から飄々としていて、どことなく掴みどころがない感じがしていましたけど、イヤイヤ言いながらも、みんなのことを守ってくれたりするところはあったので頼れる姉御だったんですけど……。
あと、あんしんくんは見た目が怖かったです!(笑) それとトゥエルブは和氣さんの推しらしいです。
ーーこの作品は、宇宙が楽しいところが入り口なのですが、藤原さんが興味をそそられたテクノロジーはありますか?
藤原:まずはスマート(※スマートフォンに代わる次世代ウェアラブルデバイス)は、手にしてみたいです。手の甲に表示されるってどうなっているんだろう?ってめちゃめちゃ不思議ですよね。手に印刷するものとシールみたいに貼り付けるタイプがあるらしいんですけど、想像が全然できないなと思って、そういうところもワクワクします。私もなんだかんだで動画をよく撮ったりするので、スマートで動画を撮ってみたいですね。
あと、商業宇宙ステーション「あんしん」の施設だと、温泉に入りたいです! 温泉に入りながら地球を眺められるんですけど、めちゃめちゃ良くないですか? もうそんなの絶対に入るじゃないですか!
ーー富士山じゃなくて地球を見ながら温泉に浸かれるとか、やばいですね。
藤原:だから、宇宙食もそうですけど、「あんしん」にあるものは、全部ひと通り体験したいです!
ーーでは最後に、楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
藤原:前編と後編で分かれていますが、前編では登矢がルナティックに関して大洋とぶつかり合ったり、それを経てみんなを引き連れていく立場になっていったりするんですけど、後編ではさらに驚くようなことがいっぱい待っています。なので楽しみにしていただきたいんですけど、未来ということに関して、私自身すごくビビッときたんです。
結構未来に関して、日々、漠然と捉えていたんですけど、自分は未来に向かってどう感じてどう向き合おうとしているのかなって、この作品に携わって考えるようになったんですね。そうやって、私自身も未来に向き合えた作品だったので、皆さんも『地球外少年少女』を見て、今一度、自分の未来に対して、いろいろ考えてみたりしていただけたらと思います。
あと、『電脳コイル』の世界観も隠れているので、ぜひ探してみてください!
[取材・文・撮影/塚越淳一]
オリジナルアニメ『地球外少年少女』作品情報
■1月28日(金)前編、2月11日(金)後編、新宿ピカデリー他にて各2週限定劇場上映
※上映館の最新情報はこちら
■劇場公開限定版Blu-ray&DVD 2月11日(金)発売
※数量に限りがございますので、上映期間中に品切れとなる場合がございます。あらかじめご了承下さい。
※Blu-ray・DVDの購入には、劇場にて発券する座席指定券、もしくは入場後の半券が必要となります。
■Netflixにて世界同時配信(全6話一斉配信)
http://www.netflix.com/orbital-children
スタッフ
原作・脚本・監督:磯 光雄(「電脳コイル」)
キャラクターデザイン:吉田 健一(「交響詩篇エウレカセブン」シリーズ、「ガンダム Gのレコンギスタ」他)
メインアニメーター:井上 俊之(「電脳コイル」、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」他)
美術監督:池田 裕輔
色彩設計:田中 美穂
音楽:石塚 玲依
音響監督:清水 洋史
制作:Production +h.
配給:アスミック・エース/エイベックス・ピクチャーズ
製作:地球外少年少女製作委員会
キャスト
相模登矢:藤原夏海
七瀬・Б・心葉:和氣あず未
筑波大洋:小野賢章
美笹美衣奈:赤﨑千夏
種子島博士:小林由美子
那沙・ヒューストン:伊瀬茉莉也 ほか
主題歌>
春猿火(KAMITSUBAKI RECORD)「Oarana」
作詞・作曲:Vincent Diamante
ムビチケ前売券(オンライン)
前売り価格:各1,500円(税込)
<前編>
販売ページ:https://mvtk.jp/Film/075306
販売期間:1月27日(木)23:59迄
特典:登矢、心葉、大洋 スマホ壁紙
<後編>
販売ページ:https://mvtk.jp/Film/075305
販売期間:2月10日(木)23:59迄
特典:美衣奈、博士、那沙 スマホ壁紙
来場特典
■前編:描き下ろしミニ色紙(3種・ランダム)
イラスト:磯光雄(監督)、吉田健一(キャラクターデザイン)、井上俊之(メインアニメーター)
■後編:複製原画セット(2枚1セット計3種・ランダム)
磯光雄、吉田健一、井上俊之、それぞれが担当したシーンからお気に入りの原画をセレクトし、その複製原画をプレゼント
※公開劇場にて数量限定配布、なくなり次第終了となります
※各特典はデザイン、使用が一部変更となる可能性がございます
TVアニメ『電脳コイル』作品情報
スタッフ
原作・脚本・監督:磯 光雄
アニメーションキャラクター:本田 雄
総作画監督:井上 俊之、本田 雄、板津 匡覧
美術監督:合六 弘
色彩設計:中内 照美
音楽:斉藤 恒芳
音響監督:百瀬 慶一
制作:マッドハウス
製作:電脳コイル製作委員会
配信
Netflix、Amazonプライム・ビデオ、dアニメストアほか各種サイトより好評配信中
◆Netflix
◆Amazonプライム・ビデオ
Blu-ray発売情報
◆Blu-ray Disc Box
価格:37,000(税抜)
販売元:バンダイナムコアーツ
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