声優&アーティスト・熊田茜音さん1stアルバム「世界が晴れたら」リリース記念インタビュー|自分自身をさらけ出し、ストレートな気持ちを歌った楽曲が満載! バラエティ豊かな作家陣にも注目
「Sunny Sunny Girl◎」はライブで一緒に踊れるキラーチューン。「Brand new diary」は寺島拓篤さん初の作詞提供。nano.RIPE作の「まほうのかぜ」は誰でも初心に返れる曲
――ここまで新録曲をご紹介いただきましたが、それ以外の曲のご紹介もお願いします。まずは1stシングルの「Sunny Sunny Girl◎」。曲名通り、歌声やサウンドが元気でまぶしく、デビュー曲にもオープニング曲にもピッタリですね。
熊田:私も声優として出演させていただいたアニメ『織田シナモン信長』のオープニング主題歌なので思い出深い曲です。
とても大好きな曲で、ライブでもたくさん歌わせていただいています。みんな一緒に踊ってくれますし、SNSでもこの曲を歌ってほしいという要望も多く、私が好きな曲を同じように好きになってもらえて嬉しいです。
これほど明るい曲はないんじゃないかなと思いますし、ライブで1曲目に歌った時はスーパーマンみたいな感じの振り付けで(笑)、今後ずっと1曲目に歌いたいと思うくらい気持ちいいんです。
コールを入れたくなる曲で、ここで一緒に歌ってほしいという部分があるのですが、まだみんなが声を出せる状況で歌ったことがないのが残念ですね。この状況が晴れたら、いつかみんなと一緒に声を合わせられたらいいなと思っています。
――「Brand new diary」は2ndシングルかつ『転生したらスライムだった件 転スラ日記』のオープニング主題歌ですね。アッパーでギターが効いたバンドサウンドですが、ポップさもあります。
熊田:R・O・Nさんの作る楽曲が好きで、今回作曲していただけて嬉しかったですし、歌唱的にも歌いやすかったです。さらに、これまで『転スラ』シリーズの楽曲をご自身で作詞・歌唱されている寺島拓篤さんが、歌詞に『転スラ日記』ファンの方がハッとするような言葉を散りばめて下さいました。
いろいろなことがあるけど、抱え込んだ悩みや不安はその日のうちにおやすみと一緒にバイバイして、翌朝には元気に進んでいこうという希望にあふれる楽曲になっていると思います。
ライブでも盛り上がる曲で、お客さんは声を出せない状況でもサイリウムや腕を精一杯振ったり、楽しんで下さっている様子が伝わってきましたし、ライブでも欠かせない曲になりそうです。
――寺島さんが他のアーティストへ初めて作詞提供した楽曲でもあります。
熊田:そうなんです! 歌詞をいただいた時には作詞された方の名前を知らされていなかったのですが、プリプロの日に、偶然、レコーディングされていた寺島さんが私がいるスタジオに入って来られたんです。あいさつしつつ恐縮していると寺島さんが作詞して下さったことをサプライズで知らされて、ビックリしました。
韻の踏み方が寺島さんらしいとよく言われますが、この韻が歌っているとすごく気持ちいいんですよ。世界観や表現などすごいところばかりで尊敬します。
――「まほうのかぜ」は、nano .RIPEのきみコさんが作詞、佐々木淳さんが作曲・編曲されていて、「Brand new diary」とダブルA面の形でリリースされた曲です。さわやかなバンドサウンドと青春っぽさを感じる歌詞でnano.RIPEっぽい曲だと思いました。
熊田:そうですね。いつかきみコさんと一緒に歌えたらいいなと思っています。うちの事務所の社長がこの曲を聴くと泣いてしまうくらい好きなんです(笑)。
アニメ『スーパーカブ』のオープニング主題歌だったこともあり、友達から「スーパーカブに乗りながらこの曲を聴いたよ」と連絡をもらったりと反響も大きかったです。
「ギアを上げて顔を上げて どこまでも伸びてく道だって」や「君の背にひらりと飛び乗って」など作品に寄り添いながらも、「不器用な私に出来た友達という宝物 ぎこちない笑顔も今は前より上手になれたかな」といった、誰でも共感できる歌詞にもなっているのが素晴らしいですね。
歌っても聴いても素直な気持ちになれますし、初心に返れるんですよね。そしてそっと包み込んでくれたり、守ってくれるような、安心感を感じます。
「ココロハヤル」はTRUE(唐沢美帆)さんだからこそ書ける歌詞。「自分磁針」は高校生が作詞した青春ソング
――3rdシングル「ココロハヤル」は、作詞はTRUE(唐沢美帆)さん、作曲・編曲はmarbleの菊池達也さんの『チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~』のオープニング主題歌。疾走感あふれるキラキラしたサウンドで、歌詞も「【経験】の特効薬ほろ苦い」や「調合できない【事象(こと)】ほど魅力的」など作品にちなんだ言葉が散りばめられていますね。
熊田:TRUEさんは以前から本当に良くしてくださっているんです。先日も、TRUEさんのワンマンライブを観させていただきました。
その日、私は「アニレヴ2021 」というライブイベントに出演した当日で。ライブは楽しかったですが、反省点もたくさんある中で、TRUEさんの圧倒的なステージングを目の当たりにし、ライブ後にTRUEさんにごあいさつさせていただいた時、つい「私はまだ全然へたくそで……」と言葉があふれ出してしまったんです。TRUEさんはステージ直後で疲れているはずなのに、「ライブではない時に自分を高めることは大事だけど、ライブで人前に立ったら感情を優先してね」とアドバイスをいただきました。その後に私が改めてライブの感想を送ったところ、「大丈夫だよ。また何かあったら相談してね」と返信して下さって、すごく優しさを感じました。
そんなTRUEさんだからこそ生まれた歌詞だと思いましたし、TRUEさんのことを知れば知るほど、ぐっとくるんですよね。作詞の際に、私のいろいろなものにぶつかっていく姿勢を察して下さって、「そんな前向きさやガッツを入れたよ」と言ってくださって。いろいろなことを足したり、引いたりすることで生まれるものがあるから、「いっせーのせ!」でみんなで楽しもうよという歌詞になっています。
私に合わせて歌詞を作っていただきながらも、一つ一つにしっかり意味がある、深いものがあって、すごいなと思いました。
――「自分磁針」は、青春恋愛MVプロジェクト第1弾で選ばれた当時15歳の男子高校生・伝書鳩さんが作詞しています。弾むようなテンポの曲調に、「何回迷ってもいいさ 何回転んでもいいよ」「変えるのは 僕だから」など若さやパワーを感じさせてくれますし、エモさもありますね。
熊田:作詞してくれた伝書鳩さんはすごく真っすぐで、熱量のある方でした。彼自身、希望を抱きながら夢に向かっていますが、歌詞の中でも、もがいたり、悔しい想いをあらわにする様子も描かれています。
私も1つのことに集中すると、周りが見えなくなってしまうのですが、羞恥心に負けそうになる瞬間もあります。でも自分が言いたいこと、やりたいことができなくなってしまうのはもったいないよね、という歌詞になっています。
――『第103回全国高等学校野球選手権埼玉大会中継』のテーマソングらしく、「泥塗れで彷徨ったラインの上」や「心のベースって何だったんだろう」と野球を連想させるフレーズもあり、選手のプレイする姿や笑顔、涙などの映像と共に流れるとハマります。
熊田:そう思っていただけると嬉しいです。中継のCMでもサビの「さあ行こうあの場所まで」がよく使われていて、「あの場所」が高校球児にとっての甲子園なんでしょうね。私たちも熱い想いで制作しました。
――改めてアルバム1枚通しての印象をお聞かせ下さい。
熊田:自分の気持ちを吐き出しすぎて恥ずかしいです(笑)。各曲、いろいろな感情をピックアップしていて、今まで見せたことがない自分をお見せするので、皆さんはどう思うのかなとドキドキしています。
どの曲も最後には希望が見えるようになっていますが、つらいまま終わらせたくはなかったんです。もし悲しいことがあっても10年後や未来には力になると信じていたので、どの曲を制作する時にも作家さんにお伝えしていました。
――ジャケットのコンセプトや撮影の様子についてもお聞かせください。
熊田:まっさらな自分をテーマにしたアルバムなので、メイクもナチュラルで、髪の毛もブロアーで吹き飛ばして、ぐしゃぐしゃにしている中、いつ撮られたのかわからないほんの一瞬の表情を捉えています。今までにない写真ですし、自分を飾らず、さらけ出せた感じがして気に入っています。
6月12日の1stワンマンライブ「世界が晴れたら」はみんなで最高に楽しめる時間とステージを!
――6月12日に1stワンマンライブ「世界が晴れたら」が開催決定しました。今の心境はいかがですか?
熊田:ライブに向けて、スタッフさんたちと絶賛準備中です。このアルバムと、デジタルアルバム「Colorful Diary」があるので、曲数は十分ありますし、今すぐにでもやりたいくらいです。ただ、会場でみんなの顔を見た瞬間にぐっとくるだろうし、このアルバムの曲は想いを込め過ぎたので、泣かないで歌い切れるかが課題ですね(笑)。
ライブを通して成長していきそうな曲が多いですし、みんなに届けた時にまた新たな感情が生まれるはずなので、その時にいるみんなと、その時だけの歌が生まれると思います。みんなで最高に楽しめるライブにするつもりなので、楽しみに待っていてください。
――2022年の抱負や目標などをお聞かせ下さい。
熊田:一人の人間として、いろいろなことを受け止められる心を作ることと、アーティストとして、たくさんライブをすることが目標です。
これまでは「私のパフォーマンスでみんな元気になってほしい」という気持ちでライブをしていましたが、最近は逆にファンの皆さんに助けてもらうことが多いように感じます。応援してくださっている方がいるから私も楽しめるので、私からも「楽しい」をお届けできる1年にしたいです。
――2月3日に22歳になられたばかりですが、アルバムもリリースされ、いい年になりそうですね。
熊田:うちのおばあちゃんが、女の子は21歳までつらいと言っていました(笑)。22歳からはハッピーになるみたいです。うちのおばあちゃんの予言はよく当たるので、楽しい2022年になりそうですし、みんなにもハッピーを分けてあげられるように頑張ります!
――皆さんへメッセージをお願いします。
熊田:いつも応援して下さっている皆さん、ありがとうございます。今、なかなかお会いできない中、応援していただけることは皆さんが思っている以上に私にとって力になっているので、本当に感謝しています。
もっといろいろな私をお見せしたり、知っていただきたいと思っていますし、このアルバムにも詰め込まれています。もしかしたらビックリさせてしまう部分もあるかもしれないですが、今後も応援してくれるみんなを退屈させないように、成長し続ける自分をずっとお見せできるように頑張りますので、これからも一緒に歩いてください。
この記事で私を初めて知ってくださった方には、まだもがいている途中の私で申し訳ありません(笑)。一期一会なので、この記事でお会いできたことは嬉しいですし、私の歌やお芝居にも触れていただけたら嬉しいです。もし興味を持っていただけたらこのアルバムを聴いてください。今の私をきっとわかっていただけるはずです。
1stライブはどんなステージになるのかまだ想像がつきませんが、私にとってターニングポイントになると思っています。この時にしか味わえない瞬間を一緒に楽しみましょう!
熊田茜音1stアルバム「世界が晴れたら」商品情報
発売日:2022年2月23日(水)
価格:
・初回限定盤 4,400円(税込)
・通常盤 3,300円(税込)
収録内容
【CD】(初回限定盤、通常盤共通)
01.いいんだよ
作詞・作曲・編曲:園田健太郎
02.Elpis
作詞:児玉雨子 作曲・編曲:佐藤厚仁(Dream Monster)
03.Brand new diary(TVアニメ『転生したらスライムだった件 転スラ日記』オープニング主題歌)
作詞:寺島拓篤 作曲・編曲:R・O・N
04.drizzling
作詞・作曲:ZAQ 編曲:岸田勇気
05.くらげ
作詞:熊田茜音 作曲:宮崎まゆ 編曲:高橋修平
06.自分磁針(テレ玉 第103回全国高等学校野球選手権埼玉大会中継テーマソング)
作詞:伝書鳩 作曲・編曲:佐伯youthK
07.濃い藍、油性の恋
作詞:3∀9 作曲・編曲:佐伯youthK
08.ココロハヤル(TVアニメ『チート薬師のスローライフ ~異世界に作ろうドラッグストア~』オープニング主題歌)
作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:菊池達也
09.Sunny Sunny Girl◎(TVアニメ『織田シナモン信長』オープニング主題歌)
作詞:こだまさおり 作曲・編曲:山口朗彦
10.まほうのかぜ(TVアニメ『スーパーカブ』オープニング主題歌)
作詞:きみコ 作曲・編曲:佐々木淳
11.またね、よろしくね(『絆体感TV 機動戦士ガンダム第07板倉小隊~ゆく絆くる絆~』 エンディング主題歌)
作詞・作曲・編曲:佐伯youthK
【Blu-ray】(初回限定盤)
01. いいんだよ(Music Clip)
02. またね、よろしくね(Music Clip)
03. 熊田茜音 スペシャルインタビュー
アニメイト特典(初回限定盤、通常盤共通)
・【ご注文時にメール通知】熊田茜音 1stアルバム「世界が晴れたら」発売記念オンライン個別トークイベントシリアルコード
詳細はこちらから
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・56mm缶バッジ
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