暗黒に生まれ、暗黒に生きる男の「冷たさ」と「哀愁」│TVアニメ『殺し愛』リレーインタビュー│第8回:ドニー役・大塚芳忠さん
Fe原作によるTVアニメ『殺し愛』が、1月12日よりTOKYO MXほかにて好評放送中。アニメイトタイムズでは、本作の出演キャスト陣によるリレーインタビューを実施している。
リレーインタビュー第8回は、ドニー役の大塚芳忠さんからメールコメントが到着! ジノンたちのボスであり、リャンハに執着しているようにも見えるドニーとはいったい何者なのか……? 彼に抱いたイメージや演じる際の心構えなどについて語っていただいた。
「ゆらぎのない無機質の金属のような物体」をイメージ
ーー原作や作品資料を最初にご覧になったときの感想はいかがでしたか?
大塚芳忠さん(以下、大塚):原作を読まず、簡単な資料だけ目を通して収録に臨みましたが、まず『殺し愛』というタイトルが斬新で魅力的だなと感じたのが最初ですね。
ーードニーの印象や魅力を感じる部分を聞かせてください。
大塚:暗黒に生まれ、暗黒に生きる男という印象。ひりひりとするような冷たさと哀愁。傍に近寄ると必ず大けがするような感じ……でしょうか。
ーーどのような役作りでアフレコに臨まれているのでしょうか。
大塚:とにかく冷たく、静かに。感情を表に出さない。「ゆらぎのない無機質の金属のような物体」をイメージして臨みました。
ーー主人公とヒロインであるシャトーとリャンハについては、どんな印象をお持ちですか。
大塚:謎のヒロインと謎の男、という印象です。謎の中で生きなければならない人。だからこそ感じ合うこと、引き合うこと、このさまざまなせめぎ合いが悲しく、美しいなと感じます。
ーー『殺し愛』のタイトルにかけまして、最近、「愛してやまないもの」を教えてください。
大塚:車ですね。仕事の行き帰りにいろいろ考えたり、考えなかったり。気持ちをフラットに戻す最高の個室だと思っています。
ーー今後の見どころや楽しみにしてほしいことを教えてください。
大塚:5、60年前の「フィルム・ノワール」と呼ばれた映画作品のように、アニメ界の「フィルム・ノワール」と呼ばれるような作品だと個人的に思います。そうなる要素に溢れた作品ですし、そのムードはたっぷりと感じられると思いますよ。
ーーキャストさん同士のQ&Aコーナーですが、ジノン役の村瀬歩さんから、大塚さんの声と佇まいから感じられるセクシーさはどうやって会得されたのでしょうかとのご質問がありました。
大塚:いや~そう言われると照れくさいですね(笑)。私たちは収録中、常に皆さんに後ろ姿ばかりを見せていますよね。……ということは無防備な背中をさらしてしまっているわけです。だからいつも背筋に緊張感をもたせることだけは気を付けています。「大人の色気」についてはあまり自分ではよくわかりませんが、人間長く生きていろいろ味わうと自然に何かしら独特のムードみたいなものが出てくるのではないかと。ま、無理に意識するものでもないのかなぁと思いますよ。
ーー次回はミファ役の日笠陽子さんが登場します。日笠さんに聞いてみたいことを教えていただけますか。
大塚:いよいよ冬がきますね。私は鍋料理が大好きなのですが、日笠さんは好きな鍋料理はありますか? 大好きな鍋、よく作る鍋、何か珍しい鍋料理などがあればぜひ教えてください。
連載バックナンバー
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画像をクリックすると、関連記事にとびます。TVアニメ『殺し愛』作品情報
放送・配信情報
2022年1月12日(水)より TOKYO MX、サンテレビ、KBS 京都ほかにて放送開始
dアニメストアにて地上波先行・単独最速配信決定
<放送情報>
TOKYO MX:1月12日より 毎週水曜 24:00~
サンテレビ:1月13日より 毎週木曜 24:00~
KBS 京都:1月13日より 毎週木曜 25:00~
BS 日テレ:1月12日より 毎週水曜 24:00~
AT-X:1月13日より 毎週木曜 22:30~ ※リピート放送:(月)10:30/(水)16:30
<配信情報>
dアニメストア:1月12日より毎週水曜 23:30~
その他サイトも順次配信予定
※放送・配信日時は番組編成の都合等により変更となる場合がございます。
INTRODUCTION
とある「仕事場」で対峙する2人の殺し屋。クールな賞金稼ぎの女・シャトーと謎多き最強の男・リャンハ。
シャトーはこの交戦をきっかけにリャンハと敵対――するはずが、なぜか彼に気に入られ、つきまとわれることに。
彼女はなし崩し的にリャンハと協力関係を結んでしまうが、彼を狙う組織との抗争に巻き込まれていく。さらにその戦いは、彼女の過去とも関係しているのだった。
リャンハはなぜシャトーに接近するのか。シャトーに秘められた過去とは。相性最悪の2人が織りなす、「殺し屋×殺し屋」の歪なサスペンス。奇妙な運命の歯車がいま動き出す。
STAFF
原作:Fe(月刊コミックジーン/KADOKAWA 刊)
監督:大庭秀昭
シリーズ構成・脚本:久尾 歩
キャラクターデザイン:佐藤陽子
サブキャラクターデザイン:小林利充
総作画監督:佐藤陽子・小林利充
アクション作画監督:才木康寛
3D・プロップデザイン:杉村友和
美術監督:黛 昌樹
色彩設計:山上愛子
撮影監督:伏原あかね
編集:木村佳史子
音響監督:髙桑 一
音響効果:和田俊也
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽:吉川 慶
音楽制作:TOY'S FACTORY
音楽制作協力:ミラクル・バス
アニメーション制作:プラチナビジョン
製作:殺し愛製作委員会
オープニングテーマ:増田俊樹「Midnight Dancer」
エンディングテーマ:小林愛香「マコトピリオド」
CAST
シャトー・ダンクワース:大西沙織
ソン・リャンハ:下野紘
エウリペデス・リッツラン:堀内賢雄
ジム:天﨑滉平
ホー:前野智昭
ジノン:村瀬歩
ニッカ:森田成一
ミファ:日笠陽子
ドニー:大塚芳忠
原作コミック情報
『殺し愛』1~11巻好評発売中!
著:Fe(月刊コミックジーン/KADOKAWA 刊)