完全新作OADはキャラクターたちの関係性に変化が? 『のんのんびより りめんばー』発売記念 村川梨衣さん&阿澄佳奈さん 対談
キャストの個性のばらつき具合が本当に面白くて、いつも楽しくやれました
――ここまではキャラクターのことを聞いてきましたが、阿澄さんと村川さんのこともお聞きします。2人は『のんのんびより』で初対面だったのですか?
阿澄:初対面だったと思います。
村川:たぶんそうですね。
――それが今では、イベントや配信番組などを見てもメインキャスト4人の息がすごく合っていますね。
阿澄:配信番組だったりイベントだったりラジオだったり……本当にいろんなところでお話をする機会をもらったからね。
村川:そう考えるとすごい年月一緒に作品を作らせていただいたなと思います。でもやっぱり阿澄さんなんですよ。
阿澄:なにが? 内容がなにもないんだけど(笑)。
村川:私たちは“阿澄神”と呼ばせていただいて。
阿澄:そう呼んだのって、結構初期の頃だったよね。
村川:初期ですね。今ではすっかり定着しちゃって……我々の間だけですけど(笑)。ちっともほかでは浸透しないです。
阿澄:だって意味がわからないもん(笑)。なんで定着したの?って逆に不思議なぐらいです。
村川:そんなわけのわからない呼び方も許容してくださる懐の深さというか、優しさがあってこそ、いまの4人の空気感が作られたんだなってしみじみ思います。
阿澄:私、「この4人の中だと一番年上なんだ」と最初に思ったんです。私がまとめなきゃいけないのかな……とも思ったんですけど、まとめるよりも取っ散らかったままで面白い4人かもしれないなって(笑)。いま考えても、キャラクターのバランスだけでなく、中の人であるキャストの個性のばらつき具合が本当に面白くて。だからこそいつも楽しくやれたのかなって思います。なんのストレスもなかったですもん。
村川:嬉しい!
阿澄:りえしょんはストレスまみれだった?(笑)
村川:いや、阿澄神は「あいつらうるさいな」と思いながらも付き合ってくださっていたのかなって。
阿澄:うるさいのはうるさかったけど(笑)。それはそれで楽しめました。
村川:よかった〜。
――では最後に、これまでずっとやってきての作品やキャラクターへの想いを改めてお聞かせください。
村川:先ほども話したように、『のんのんびより』の世界がなくなってしまうわけではないですし、未来を考えられるというか、希望を持って思いを馳せることができる作品だと思っています。私にとっても思い出いっぱいの作品で、言葉ではなかなか言い表せないですが、とにかくこれからも皆さんに『のんのんびより』を愛し続けていただけるのが一番の喜びです。
阿澄:本当に長いこと携わらせていただき、“これが『のんのんびより』です”というものを、ちゃんと最初から最後まで皆さんにお渡しすることができたのは光栄なことです。声優業をやっている中で、そういう作品をみんなで作り上げられたのは自信にも繋がったと思っています。
キャラクターに関してはシンプルなところを素敵に描いてくださり、会話や空気感もすごく繊細に表現されていたので、演技面でもシンプルなところが大事になっていました。田舎の空気感の中で、この子たちのやり取りはとても緻密で楽しかったなと思っていて、それを達者で素敵な仲間たちと演じてこられたのはすごくありがたかったです。最終回はキャラクターたちの未来がまだまだ続くという希望をもたせてくれるものでしたので、皆さんの中でもずっとずっと続いていってくれたら嬉しいです。
――おふたりから蛍や小鞠に言葉をかけるとしたら、どんな言葉にしますか?
村川:「とにかく元気でいてね」ですかね。蛍は蛍らしく、健やかでいてくれたら私も幸せなので。
阿澄:小鞠もまだまだ中学生ですから、これからどんなお姉さんになっていくのかすごく楽しみです。これから先もみんなと仲良く、すくすく育って欲しいですね。すくすくっていう言葉は中3にはあまり当てはまらないかもしれないですけど、小鞠に関してはすくすくでいいかなと思います(笑)。
[取材・文/千葉研一]
のんのんびより りめんばー OAD付き特装版
売日:2022/03/23 発売
価格:4,884円(税込)