『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』安達清&黒沢優一の名言・名台詞を各シーンとともにご紹介【ネタバレあり】
豊田悠先生による大人気漫画『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称『チェリまほ』)。童貞のまま30歳を迎えたことにより“触れた⼈の⼼が読める魔法”を⼿に⼊れたサラリーマンの主人公・安達清と、そんな彼に熱い想いを抱く同期のイケメンエリート・⿊沢優一による純愛ストーリーです。
その人気から実写ドラマ化、実写映画化、アニメ化もされている『チェリまほ』。本記事では安達&黒沢の名言・名台詞(心の声も含みます)とともに各シーンを振り返っていきます。
『チェリまほ』コミックス1~8巻より、安達清編、黒沢優一編とそれぞれまとめています。黒沢いわく“可愛いの天才”安達と、様子のおかしなイケメン黒沢。二人の愛の深さをご堪能ください!
※本記事にはネタバレが多分に含まれます。ご了承ください。
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』名言・名台詞まとめ
『チェリまほ』コミックス1~8巻より、安達清編、黒沢優一編としてそれぞれ名言・名台詞(心の声も含みます)をまとめています。二人の純愛(ピュアラブ)ヒストリーを思い返していきましょう。
安達清編
「黒沢っていつも完璧ってイメージだからさ 弱ってるとこ見るの新鮮だなって」(コミックス1巻 描き下ろし 黒沢編)
黒沢が安達に恋をするきっかけとなった『チェリまほ』の大事なシーンでの言葉です。
ある夜、接待で取引き先の女社長を怒らせてしまった黒沢。一緒にいた安達に膝枕で介抱されながら、俺なんか顔要員で連れてこられたのにと、黒沢は弱音を吐きます。顔だけが取り柄の癖に……と今まで何度も言われた言葉ですが、そう言われるのが嫌で全てを完璧にこなしてきたのです。
そんな黒沢に安達は、黒沢がものすごく努力していること、自分の代わりにお酒を飲んでくれたこと、そして安達はこの言葉とともに普段あまり見せない笑顔を見せます。さらに、控えめに胸をさすってくれる安達。(黒沢はずっと安達に膝枕されています。)
ドキっとしてしまった自分に戸惑うも、心臓はうるさく涙がでそうになり、心に触れられた気がした黒沢。それから黒沢は自分の気持ちを自覚し、初めて自分から人を好きになるのです。
「黒沢の心に触れるために 俺は魔法使いになったのかもしれない」(コミックス3巻 17話)
黒沢からの告白後、安達も黒沢に好きだと伝え、黒沢の言葉にならない感情が流れ込んでくるのを感じながら思っていた心の声です。
ずっとこの想いは届かないと思っていた黒沢ですが、ついに安達に告白。安達は男である自分を選ばないと、いっそ諦めるつもりでの告白でした。
絆されていただけなのか本当に好きなのか思い悩む安達。黒沢とは今まで通りの関係で……と考え始めていました。しかし、安達は仕事中に抜け出し、黒沢がいる空港に向かいます。
「そんなことありえないって何度も何度も打ち消した。けれど何度も触れるたびに聞いた黒沢の心の声が耳から離れないんだ」と、自分の本当の気持ちを受け入れる安達。
さらに、こちらも印象的な安達の心の声ですが、「黒沢は男だしたまに怖いし(色んな意味で)今まで通り同僚として付き合う方がきっと楽だ。でも俺は誰も触れられなかった黒沢の心にもっと触れたい。全部大事にしたいと言った黒沢を俺も大事にしたいと思ってしまった」と、隠しきれない想いが溢れ、安達も黒沢のことが好きだと伝えるのです。
「俺は黒沢と一緒に楽しいことしたいって思う」(コミックス4巻 描き下ろし 22話)
初デートに失敗したと落ち込む黒沢を傷つけたままにできないと、翌日、共通の趣味である本屋と居酒屋に連れていく安達。恋愛経験も多いであろう黒沢が、自分と同じように緊張し、一生懸命になりすぎて格好悪いのも可愛いかったなと安達は感じていました。
そして安達は、この言葉で黒沢を救いあげるのです。初デートということに自分も緊張していたこと、黒沢が楽しませようと色々してくれて嬉しかったけど楽しませてもらうばかりじゃなくて黒沢も楽しくなきゃデートの意味がないんじゃないかなということを伝えます。
「不思議と初めて心の声に触れたその時から嫌だとは思わなかった それはいつだって黒沢が真剣だったからだ」(コミックス6巻 描き下ろし 33話)
安達のモノローグです。長崎転勤の話が舞い込んだのですが、安達は断ろうとしていました。顔が見えないと不安になる……黒沢は完璧を装うのがうまいから、黒沢に触れないと本当の気持ちがわからないと、安達は考えていたのです。
しかし、その大事なことを一人で決めてしまうこと、相談してくれなかったことに黒沢は傷つき、安達が何故断るのか、何も言わないことに不安になります。そして安達は長崎下見のための出張前に、自分の想いを手紙で伝えるのです。
離れていても黒沢のことばかり考えていることに気づく安達。この安達のモノローグにより、黒沢の真剣な想いが安達の心を打っていたことが分かるシーンでもあります。
「俺が黒沢の心に触れたみたいに 黒沢にももっと俺の心に触れてほしい」(コミックス6巻 描き下ろし 34話)
言葉じゃ足りない、言葉だけでは伝えきれないと、安達が黒沢に触れ、二人が初めて結ばれるシーンでの言葉です。
安達からの手紙を読んだ黒沢は、いてもたってもいられなくなり長崎にいる安達に会いにきます。そして、安達の口から直接気持ちが聞きたいと言います。
うまく言葉が出ない安達ですが、伝えなきゃと、黒沢に自分の想いを正直に言葉にします。この愛しさをどうしたら伝えられるのか──。安達は黒沢にこの言葉を伝え、キスをするのです。
これまで、安達を大事にしようと気持ちを抑えてきたであろう黒沢の想いが溢れだした瞬間でもありました。余裕がなくなる黒沢でしたが、それでも安達を大事にしなきゃと葛藤しだした黒沢に安達は、「今更格好つけたって全部聞こえてるんだからな 俺も黒沢のこと大事にしたい……いいから好きにして」と、黒沢を受け入れるのです。
「格好つけてない黒沢も好きだって言ったじゃん」(コミックス7巻 36話)
長崎転勤の話を受けることに決めた安達に、帰ってきたら一緒に住まないかと提案する黒沢。「これからもずっと俺は安達と一緒にいたいし暮らしたい」と話す黒沢に、「ずっと一緒か いいなそれ」と安達は嬉しそうな笑顔を見せます。
そして、「今のプロポーズみたいだな」と照れながら言う安達に、血の気が引く黒沢。プロポーズはもっと、いい感じの場所やタイミングでしたかった黒沢はやり直したいと懇願。安達はそんな黒沢に、この言葉を伝えるのです。
そしてこのあと、意を決した黒沢は安達に指輪を渡します。安達は、黒沢のその重さが愛しいと感じ、そんな自分もたいがい重い男だと思うのでした。
「こんな激しい感情が自分の中にあるなんて知らなかった」(コミックス7巻 描き下ろし 38話)
安達が長崎に転勤となり、多忙で家には寝に帰るだけの日々。黒沢とは遠距離恋愛となり3週間近く会えていませんでした。仕事のことでネガティブになってしまっていましたが、黒沢のことを想い、ネックレスにして身に付けていた指輪を左手の薬指にはめます。
そして、なんとか一週間を乗り切り、帰宅した安達。そこには黒沢が待っていたのです。病み上がりなのにと怒る安達でしたが、指輪をつけていることに気づいた黒沢の嬉しそうな顔を見て感情が溢れ出します。
黒沢の胸に飛び込み、黒沢の匂いを感じ、「会いたかった」と言う安達。そして、自分の中にある激しい感情を初めて知るのです。このシーンはページをめくる指が止まってしまう方も多かったのではないでしょうか。
「……黒沢 似合うだろうなって」(コミックス8巻 40話)
安達がある教会で式を挙げているカップルを見て思った言葉を黒沢に伝えます。
黒沢が長崎で有名陶器ブランドとの契約を結んだおかげで頻繁に来れるようになり、週末は一緒に過ごす機会が増えていた二人。ある夜、食事のあと外を歩きながら安達が話しだします。
黒沢と一緒に住むと決めた以上、いつか会社に話したときにそう簡単に異動させられない、会社に必要な人間になっておきたいこと。黒沢に今後何かあっても今のままじゃ知ることもできないということ。これから先もずっと一緒に暮らすのがどういうことか、自分なりに勉強して考えていたこと。
そして、教会で思ったことを安達は伝えます。それがどういう意味なのか分かった上で言っていることを理解した黒沢。立っていられないほどに感極まり、何も言葉が出ないと言う黒沢のおでこに口づけをする安達。黒沢は安達に抱きつき、嬉しさを噛みしめていましたね。
「二人で幸せにならなきゃ 一緒にいる意味ないだろ」(コミックス8巻 描き下ろし 42話)
安達と黒沢の初喧嘩シーンのときの言葉です。
黒沢の実家へ挨拶に行く予定だった週末に仕事が入ったと黒沢は言っていたのですが、嘘をついているのではと不安になった安達は問い詰めます。黒沢は、安達を傷つけたくなくて一人で実家に説得に行くつもりだったのです。
自分の家族のことだから安達には関係ないという黒沢に、「なんのために俺たち付き合ってんだよ 二人のことじゃないのかよ」と、安達は怒りをぶつけ、家を飛び出します。
そして追いかけてきた黒沢にこの言葉を伝えます。自分ばかり幸せにしてもうのではなくて、二人で幸せにならなきゃ一緒にいる意味がない。一人だけで傷つこうとするなよと。
初デートのあとも「俺は黒沢と一緒に楽しいことしたい」と、同じようなことを安達は言ってくれていましたね。このあたりは黒沢の課題でもあるかもしれません。今回もまた安達を想うがゆえ突っ走ってしまいましたが、安達の想いはちゃんと届いているようです。
「俺は黒沢を愛しています」(コミックス8巻 描き下ろし 43話)
黒沢とともに黒沢の両親に挨拶をしにきたときの安達の言葉です。安達は黒沢の母から、息子があなたと出会ってから変わったと聞かされます。明らかに挙動不審で心配していたが、きっと初恋だったのだと。
いつか後悔するのではないかとの黒沢の母の心配に対して安達は、この言葉とともに自分の想いを、嘘のない言葉で打ち明けます。「黒沢も俺も幸せだって 後悔なんかしてないって 何度でも何度でもこの先ずっと伝えにきます」と。
そしてこのあと海辺で、安達は改めて黒沢に自分の想いを話します。その安達の目に海が映りこんで宝石みたいで綺麗だと、感極まり涙をこらえる黒沢。この海辺のシーンでの安達の目はとても印象的ですね。