シリアスシーンでも感じる【美食殿】らしさーーアニメ『プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2』M・A・Oさん、伊藤美来さん、立花理香さん、阿部敦さんインタビュー【連載第12回】
Cygamesが贈るアニメRPG『プリンセスコネクト!Re:Dive』(以下、『プリコネR』)。そのアニメ第2期となる『プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2』(以下、第2期)が好評放送中です。
個性豊かなアニメ初登場ギルドやキャラクター、圧巻の戦闘シーンなど、コミカルさでもシリアスさでも盛り上がりを見せてきたアニメ第2期もいよいよ終盤。この世界の謎も徐々に明らかとなり、カイザーインサイトとの戦いがどのような結末を迎えるのか気になっている人も多いと思います。
アニメ第2期の放送を記念して、アニメイトタイムズでは毎週スタッフやキャストへのインタビューを実施。第12回と第13回はギルド【美食殿】の4人を演じる、M・A・Oさん(ペコリーヌ役)、伊藤美来さん(コッコロ役)、立花理香さん(キャル役)、阿部敦さん(ユウキ役)の座談会をお届けします。前編となる今回は、直近放送回である第11話のことや、第2期の前半を振り返っていただきました。
ペコリーヌがヒーローみたいで、本当に格好良かったです
――第11話はいろいろな場所でそれぞれの戦いがあり、クライマックス前の熱い話数となりました。まずは、感想からお聞かせください。
ペコリーヌ役・M・A・Oさん(以下、M・A・O):いろいろなところでみんなが頑張ってくれているのは、ちょっとゲームを彷彿とさせる演出もあって胸が熱くなりました。ペコリーヌちゃんとしては、第10話でキャルちゃんに「助けてよぉ」と言われているので、気分は本当に彼氏です(笑)。「僕の彼女を泣かせたな! 連れ戻すぞ!」というように。
コッコロ役・伊藤美来さん(以下、伊藤):だから言ったじゃないかって(笑)。
M・A・O:そうですね。気持ちは本当にヒーローのようでした。そして向かった先にはジュンさんがいて。最初は操られていますが、ちゃんと(ペコリーヌのことを)主だと、プリンセスはペコちゃんだと認識してくれました。背中を預けて一緒に戦えるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。(第10話で)ユニちゃん先輩が話していた、そうだったのか! と思う内容からこういう展開になって、ギアを何度も何度もあげて向かっていった印象があります。
伊藤:コッコロ的には、アメス様に出会えたのが印象的でした。今までは託宣だけを受けていて、アメス様の姿を見たことが実はなかったんです。初めて会って、何も言われなくてもアメス様だと気づいたのは、ちゃんと繋がっていたんだと感動しましたね。そこで、主さま(ユウキ)を任せたよ、と鍵を受け取るシーンは、主さまを守る役目が私に来たんだと胸にグッと来たところでしたし、コッコロ自身が「私の役目はこれです!」ってしっかり感じたと思うんです。なので、また新たに“主さまのために”という気持ちが強くなった回でもありました。
キャル役・立花理香さん(以下、立花):私は皆さんに助けていただいた回ですね(笑)。本当に姫気分というか。キャル的には、陛下(カイザーインサイト)だと思っていた陛下がシャドウだったのは、ちょっと安心しました。おのれおのれおのれぇ〜って取り乱す姿を見て、「陛下? 陛下!?」と思っていたので、よかったシャドウで……って。
――キャルの心、もしくは立花さんの心はまだ陛下にある感じですかね。
立花:いや、ちょっと(笑)。
M・A・O:そうなんです!! なかなか振り向いてもらえなくて……。
ユウキ役・阿部敦さん(以下、阿部):アフレコ中もずーっとこういう話をしています(笑)。
立花:(笑)。でも、ペコ(ペコリーヌ)が本当に格好いい回でしたね。
伊藤:ヒーローでした。
阿部:第10話の最後の(「ユースティアナ・フォン・アストライアの名において〜」という)名乗り上げる場面もすごく格好良くて、めちゃくちゃ主人公だったなと。
伊藤:あそこから第11話の最初の言葉に繋がりますからね。
M・A・O:私も、まさかあんな風に啖呵を切る日がくるとは思っていなかったです。
――ここに至るまで、言おうと思ってもなかなか言えなかったですからね。ユウキは倒れていたところから第11話の途中で復活したわけですが、阿部さんの感想はいかがですか?
阿部:第1期からの謎や伏線が、ここにきてバババッと一気に見えてきた感じでした。ユウキくんは第2期に入ってから、特に後半に行くに従って安定しないところが描かれてきて。彼は言葉が少ないので周りにはあまり伝わっていなかったかもしれないですけど、自分自身は悟っていた部分があったのかなと思います。
第11話もセリフは少なかったですが、成長を感じられました。イカッチさんを背負って「重くない!」と言っているところとか、ずっと何も知らない真っ白な子だったのに、これだけ体を張れる、汗水流して人のために動けるんだと。もともと人のために動ける子でしたけど、それがはっきり見えたのが嬉しかったですね。そして最後の最後になんとか間に合って、ここからどうなる!?って感じの第11話でした。
少年漫画のような熱さもあって、物語がちゃんと繋がっていると感じました
――第10話もそうでしたが、第11話でもたくさんのギルドが登場して、それぞれの場所で活躍していましたよね。【美食殿】以外で特に気になったギルドやシーンを挙げるならどこでしょうか?
M・A・O:私は、ユニちゃんの石(ロゼッタ)が伏線だったことに驚きました。こんなところで活躍するなんて!!
阿部:(伏線が)ばら撒いてあったんだなと。僕が気になったのは、【トワイライトキャラバン】ですね。ネネカの蝶とコンタクトを取っている描写があったと思うんですけど、確かに暗躍するならこのギルドかなと思いました。ピンチになったところでルカさんとアンナが来てくれたのも個人的にすごく嬉しかったですし。単純に荒ごとに強いっていうのと、搦め手を使えるのがやっぱり強くて、この人たちは本当に怖いなと思いましたね。
――ユウキにとっては、【トワイライトキャラバン】はいろんな意味で怖いですからね。
阿部:そうそう(笑)。
伊藤:私も【トワイライトキャラバン】は気になりました。エリコやミツキさんが来て、やっぱりおかしい人たちですけど(笑)、戦っている姿を見ると気持ちはひとつなんだなと。それがすごく格好良くて好きですね。
――アンナやナナカは相変わらずなところもありつつ、みんなで立ち向かうのはいいですよね。
伊藤:好き勝手やっている感じだけど、みんな向かっている方向が一緒なのは格好良いです。
――立花さんはいかがですか?
立花:【リトルリリカル】の子たちと仲良くなった鳥さんが、ここでも力を貸してくれるのか!と思いましたね。
M・A・O:(鳥が)大きくなっていましたね。
立花:それを見て、それこそ第1期からそうですけど、ここまで物語がちゃんと繋がっているんだと感じられました。あと、さっき話していたジュンさんとペコの戦いもめっちゃ格好良かったですね。ペコが有利な体勢になって「見事な……剣でした」と言うのも、少年漫画の熱さがあって格好いいなって。
――第2期の後半はシリアス展開という言い方もできますけど、少年漫画のような熱い展開でもありますからね。こことここが繋がっていたんだ!とか。
阿部:そうですね。ここまでやってきた関わりが全部無駄になっていないのが、少年漫画っぽいなと思います。
――そんな熱い展開がどうなるのか、第12話の見どころをここは阿部さんからお聞かせください。
阿部:ユウキくんに関して言えば、やっぱり主人公なので、やることはやりますよっていうところですかね。金崎監督からも「最後はちゃんと主人公するから」と言われたので、どういう風になるのかなと思っていたんですけど、今まで溜めていたぶんも全部出す感じでやらせていただきました。僕個人としてはスッキリした感じです。