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- 笹本千尋
- 1998年生まれのフリーライター。アニメ文化とアンティーク雑貨と絵を見ることが好きです。
AnimeJapan「アニメ化してほしいマンガランキング」2022年のノミネート作品内のおすすめの漫画10作品をご紹介します! 気になる作品がありましたら是非チェックしてみてください。
出版社:集英社
著者:原作/ひねくれ渡(公式Twitter)、作画/アルコ
青木は隣の席の橋下さんに片想い中。ある日テスト期間中消しゴムを忘れてしまった青木は橋下さんに消しゴムを借りたのだが、なんとその消しゴムにはクラスメイトの男子・井田の名前が書かれていたのだった。片想い中の橋下さんの好きな人を間接的に知ってしまいうなだれる青木。
しかも、その消しゴムを持っているところを井田本人に見られてしまい……まさかの勘違いを生んでしまう!
「青木、そんなに俺のことを……」――勘違いからスタートしたちょっとおバカで、最高に一生懸命な初恋物語。
青木の勘違いから始まった恋ですが、じわじわとお互いを意識し始める2人の空気感にはドキドキが隠せません。最初はお互いがお互いのことを恋愛対象として全く見ていなかった0からのスタートというはじまり方なだけあって、気さくで明るい性格の青木にクールな井田が意識を向け始める様子は読んでほしいおすすめポイントです!
人が人に恋をしていく、異性とか同性といった問題をあまり感じさせない自然な流れでストーリーが進んでいきます。また青木が片想いをしていた橋下さんの恋愛模様も並行して進んでいくのでボーイズラブと少女漫画、2つの要素が加わっています。
出版社:集英社
著者:みかわ絵子(公式Twitter)
完全無欠の剛腕投手・清峰葉流火。その相方、切れ者捕手の“智将”要圭。しかし要圭の記憶喪失をきっかけにバッテリーは解消し、共に組んでいた清峰も強豪校からのスカウトを蹴って野球部がない小手指高校へと要と一緒に進学します。
中学球界で名を馳せた天才たちが都立の野球無名高校で偶然の再会を果たす。かつて2人に敗れ、その後野球を辞めた者たちが巡り合い再び動き出す彼らの高校野球ストーリー‼︎
ヒューマンドラマとしても人気で個性豊かな登場人物たちが各々成長していく様子も見どころの1つ。同じ野球を志す者への仲間愛や友情を感じることができる非常に熱いコミックスです!
以前の“智将”と呼ばれていた要との野球へ対する心境の変化もこの漫画の見どころ。天才・清峰と並ぶには凄まじい努力と精神力が要されたはず……そんな“智将”の頃の回想シーンは読者の胸を熱くさせます。
様々な人物視点で話が展開されていくのですが、ギャグ要素が強く記憶喪失になったアホさ全開の要への野球部メンバーのツッコミがクスッと笑いを誘います。また、他校(帝徳高校)の監督のクセが強いのでこちらもついつい笑ってしまいます。
出版社:講談社
著者:小西明日翔(公式Twitter)
極道の家で生まれ育った女子高生、染井吉乃は関西最大の指定暴力団・四代目桐ヶ谷組直系染井組の孫娘。家庭環境は特殊でもおとなしく平穏に日々を過ごしてきた吉乃だったが、ある日祖父に紹介された婚約者の関東最大の指定暴力団五代目砥草会直系深山一家の孫息子・深山霧島との出会いで日常が一変――。
「好きだ 絶対結婚しよう 俺の人生メチャクチャにして」――はみ出し者たちが織りなす、スリルと笑いが融合したバイオレンスな極道エンタメ‼︎
深山の“人間らしからぬ”思考や行動・発言がツボにハマります! 常識という言葉が当てはまらない性格が故、常識的な思考を持ち合わせている吉乃とのやり取りがとてつもなく面白いです。吉乃や染井組の人物の関西弁も相まって独特のテンポで話が進んでいくのも魅力的です。
また、染井組の吉乃の義兄弟にあたる鳥葦翔真の存在も欠かせません。読者は”霧島派”か”翔真派”かで別れる方も多いです。翔真の吉乃への忠誠心を感じる台詞や行動に胸キュン!
翔真の刺青の絵柄の由来など知ればグッとくる裏設定が多数。吉乃と翔真との出会いは『二人は底辺』(一迅社)で読むことができるのでこちらも合わせて読むとより作品を楽しめます。
出版社:集英社
著者:龍幸伸(公式Twitter)
幽霊肯定派の女子校生・綾瀬桃と、同級生の怪奇現象オタク・オカルト君が出会い物語は始まる。
互いに否定するUFOと怪異を信じさせるため、桃はUFOスポットの病院廃墟へ、オカルト君は心霊スポットのトンネルへ行くのだがハプニング発生⁉︎
運命の恋が始まる!? オカルティック怪奇バトル開幕!
ハプニングの際にオカルト君(本名・高倉健)と綾瀬が遭遇してしまった未知の存在に遭遇してからの展開にハラハラしてしまいます。ページを捲るたびにじっくりと見てしまうほど繊細に描かれている背景や躍動感ある絵柄がとても魅力的です!
そして綾瀬の祖母が祖母とは思えないほど外見が若く年齢が不詳ということで読み進んでいけばいくほど気になってしまいます。
予測できない展開が次々と訪れる本作。SFとオカルトを掛け合わせた、刺激的なバトルシーンが多い作品でギャグ要素も強いので楽しみながら読めます。
出版社:白泉社
著者:sora(公式Twitter)
女子高生の落合扇言は、失恋して学校の屋上から飛び降り自殺しようとしていたところを物理教師の灰葉 仁先生(通称・灰仁)に邪魔される。
「死ぬ前に俺と恋愛しない?」と先生に告白され焦る扇言と、事あるごとに扇言に声をかけたり家に来たりするようになった先生のキケンなラブストーリー!
クズ、とまで言われる教師が主人公の恋愛相手ということで、今までにある恋愛漫画の中でもあまりなかった設定が興味をそそられます。“廃人(クズ)”といっても誰かに迷惑をかけている訳ではないので、自分の赴くままに生きているその姿勢にむしろ好感を抱きます。
灰葉のほどよくいい加減な性格が読んでいて心地よく、クセにもなります‼
︎なぜ扇言に告白したのか? 扇言との今後の関係の変化は? など注目ポイントが多く、扇言を巡ってのライバルも登場してくるのでページをめくる手が止まりません!
出版社:集英社
著者:雪森寧々(公式Twitter)
高校1年生・白石純太は集合写真に写っているのに欠席だと思われて顔写真を合成されたり、教室の席に座っていても全く気づかれない、そんな存在感ゼロの“モブ”男子。しかしクラスメートの“ヒロイン級”美少女・久保さんだけはいつも彼を目ざとく見つけて、ちょっかいをかけにやってくる。
誰だって、誰かの特別になれる。その感情を“恋”というには、まだ二人は少しだけ幼い。“ラブコメディ”の2歩手前なヒロイン女子×モブ男子の思春期スイートコメディ‼︎
美少女דモブ”というコンビが相性抜群!自身をモブと話す白石くんはとにかくモブ目線なため久保さんがちょっかいをかけてくる意味にも鈍感。「いつになったら気づいてくれるんだ……久保さんがめちゃくちゃアプローチしてる、頑張ってほしい!」と久保さんを応援したくなります。
そして久保さんが白石くんの発言や行動で一喜一憂する姿がとても可愛い! ほのぼのと進んでいく2人のストーリーはいつまでも読んでいたくなる中毒性があります。
ラブコメディよりも甘く焦ったい、そんな青春ストーリーをお探しの方にぜひおすすめです!
出版社:集英社
著者:椎橋寛(公式Twitter)
一九一〇年代。陸軍直属・栖鳳中学に通う岩元胡堂は、軍の訓令により、全国各地の超常現象を調査していた。
“黒い雪”が降ると噂される村で、出会った特殊な力を持つ少年・シズマ。その自身の持つ能力を病気だと思いこむ少年に、使い途を示した岩元は自分との共通点を告げ、彼に学園の推薦状を差し出したのだ――。
訪れた任務先で、岩元を待ち受ける様々な怪奇(であい)。彼らの時代を解き明かす、浪漫奇譚‼︎
登場人物が美形揃い! 時代背景や軍服などの衣装、そして能力所有者といった要素が含まれた和風ファンタジーです。軍服姿の美青年たちは個性も能力も面白く、毎度新キャラが登場するたびに読者をざわつかせています。
超常現象を調査しながら話が進んでいくため、次はどんな怪奇があるのかと読者をワクワクさせています!
現在3巻まで発売中で、主人公の岩元が学園へ入学した目的や彼の能力についてなどこれからの展開に期待が高まります。
出版社:KADOKAWA
著者:はなげのまい(公式Twitter)
クラスメイトに内緒で付き合いはじめた高良と天城。だが、基本的に言葉が足りない高良の言動に振り回され、1人でぐるぐる考えてしまう天城はある決断をするのだが……!?
男子高校生のリアルな日常を描いたSNSで大人気のBL、カースト上位の拗らせ男子と地味かわピュア男子のゆるきゅんストーリー!!
いちいち照れちゃう天城のピュアさ、そんな天城に対して高良の意地悪をしながらも天城LOVEな所が仕草や発言の節々に表れているので読者は毎回キュンキュンしてます。その人気はTwitterにて〈#高天しか勝たん〉というハッシュタグがあることからも伺えます!
高良が内心ではめちゃくちゃ天城のことを「かわいい」とベタ褒めなところもこれまた良い!
男子高校生の学校での風景や会話にリアリティがあり、なんだか本当の高校生の日常生活を見ているかのような気分に。ライバルは登場せず、高良くんと天城くんがひたすら可愛いラブストーリーなので純愛好きにはたまらないと思います。
出版社:小学館
著者:阿久井真(公式Twitter)
とある理由でヴァイオリンを弾くのを辞めた 元・天才少年、青野 一。
中学3年の秋、 ヒロイン・秋音律子と高校のオーケストラ部で出会い、再びヴァイオリンを弾き始めることに。止まっていた彼の時間が動き出す―― 音と音、心と心が繋がっていく音楽を題材とした青春ストーリー。
通称『青オケ』。作中でたびたび目にする演奏シーンの描写は本当に音楽が聴こえてきそうなほど迫力があります!
オーケストラ部という同じ目的を志す者同士の絶妙な距離感や人間関係がリアルに描かれていて、吹奏楽部やオーケストラ部経験者の読者は共感をする方もいるのではないでしょうか。
天才と謳われた青野がヴァイオリンを辞めるきっかけとなった真相にも注目。同じくヴァイオリン奏者のライバル・佐伯直という人物との関係も気になります!
出版社:講談社
著者:森下suu(公式Twitter)
女子大生の雪は、ある日困っているところを同じ大学の先輩・逸臣に助けてもらう。
聴覚障がいがあって耳が聴こえない雪にも動じることなく、自然に接してくれる逸臣。自分に新しい世界を感じさせてくれる逸臣のことを雪は次第に意識し始めて――。
ほのぼのとした雰囲気でどこか安定感のあるラブストーリーです。
海外でバックパッカーをすることが好きだという逸臣は広い視野の持ち主。そんな逸臣が雪と出会い雪を気になり始めるのですが、雪もまた自身とは異なる感覚の持ち主である逸臣に惹かれていく様子が読者をドキドキさせています。
雪の優しく控えめな性格に応援したくなるファン多数! また、手話が使える雪の幼馴染も登場してくるので今後の恋愛模様の行方が気になってしまいます!
[文/笹本千尋]