ただの転生もの、ただの乙女ゲーじゃない面白さ！　春アニメ『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』放送直前スペシャルステージをレポート【AJ2022】

3月26日（土）に「AnimeJapan 2022」のKADOKAWAブースにて、TVアニメ『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』（通称・モブせか）放送直前スペシャルステージが実施されました。

本作は、剣と魔法の“乙女ゲー”の世界にモブキャラとして転生した主人公・リオンが、女尊男卑な社会の中で、前世でのゲームの知識を生かして反逆を翻していく下克上ファンタジーです。

AJ2022のスペシャルステージには、大塚剛央さん（リオン・フォウ・バルトファルト役）、市ノ瀬加那さん（オリヴィア役）、ファイルーズあいさん（アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ役）、佐倉綾音さん（マリエ・フォウ・ラーファン役）、鈴村健一さん（ユリウス・ラファ・ホルファート役）が登壇。

乙女ゲームの世界が舞台になっていることもあり、乙女ゲーの“あるある”で大盛り上がりのステージとなりました。その模様をレポートとしてお届けします！

乙女ゲーの金字塔こと鈴村さんが演じる王子が面白い！？

鈴村さんの進行によって『モブせか』のスペシャルステージがスタート！

早速、自分が演じる役の名前に噛んでしまう鈴村さんに、王子〜！と他の声優人からツッコミが入り和気藹々とした雰囲気に包まれます。（鈴村さんが演じるユリウスは王太子殿下という役どころなので、収録現場で「殿下」「王子」と呼ばれているそうです）

まずは、作品のあらすじ紹介から。ザックリ説明すると“転生もの”ではありますが、主人公のリオンは乙女ゲーを攻略していたので、その知識をフル活用しながら静かに暮らそうとするところがポイントとのこと。モブとして静かに暮らしたいけれど、いろいろな出来事に巻き込まれていくストーリーとなっています。

作品の第一印象について、内容がてんこ盛りだと感じた大塚さん。女性が有利な世界が特徴的で面白いと話します。

市ノ瀬さんもいろいろな要素が詰め込まれている面白さを感じたそうで、鈴村さん演じる王子たちのシーンに注目してほしいとのこと。市ノ瀬さんとファイルーズあいさんは乙女ゲーを嗜んでいたこともあり、乙女ゲーの“あるある”話で盛り上がっていたそうです。

ファイルーズあいさんは、乙女ゲーをプレイしているほど共感する部分が多く、女性でも楽しめる内容だと太鼓判を押していました。

また、数々の乙女ゲーに出演経験のある鈴村さんはいわゆる、“乙女ゲーの金字塔”のような存在。ファイルーズあいさんも鈴村さん演じるキャラをたくさん攻略してきたと話します。

逆に、乙女ゲーをあまりプレイしたことがない佐倉さんは、「モブせか」に出てくる男の人たちの浅はかさにビックリしたのだそう。内容はもちろんのこと、その浅はかな男性たちをベテラン声優陣が演じているのがすごく楽しかったそうです。

そんな個性的なキャラクターたちがどんな人物なのか、1人ずつ紹介していきます。

主人公の大塚さん演じるリオン・フォウ・バルトファルトは、この世界をゲームとしてプレイしていた転生者で煽りスキルが高い人物。モブとして生きていきたいと言っているわりに、人を煽っては巻き込まれていくところに注目です。鈴村さん曰く、ストーリーを進めていくと主人公らしさが見えてくる面白いキャラクターとのこと。

市ノ瀬さん演じるオリヴィアは、ゲームの中では主人公として攻略対象たちの中心にいた人物。本当は攻略していく主人公の立場ではありますが、リオンが登場することによって、その立ち位置も変わり始めるのだそう。ゲームのようにならないところが、オリヴィアの注目ポイントと話します。

ファイルーズあいさんが演じるアンジェリカ・ラファ・レッドグレイブは、王太子の婚約者でゲームの中では主人公をいじめる悪役令嬢ポジション。ただ、リオンが現れることによって違う方向へと進みます。

巷で話題の悪役令嬢ということで、鈴村さんも興味津々。ファイルーズあいさん曰く、よくある乙女ゲーの悪役令嬢はビジュアルすらないことが多いのに、この作品では可愛いビジュアルのキャラクターなので演じていてすごく楽しかったそうです。

佐倉さん演じるマリエは、他のキャラクターよりもあまり多くは語れない謎の人物。本来ならオリヴィアがいるはずの乙女ゲー主人公ポジションに居座っており、“ある設定”があるとのこと。その設定が見えてきたときには、また違った見方になるそうです。マリエがストーリーにどのようにな影響を及ぼすのか、さらに期待が高まります。

そして鈴村さん演じるユリウス・ラファ・ホルファートは、マリエに惚れ込んでいる王太子殿下。鈴村さん自身、数々の乙女ゲーに出演してきた過去のスキルを最大限に生かして気合いを入れて真面目に演じたそうですが、その結果、すごく面白いキャラクターに仕上がったそうです。

その他、石田彰さん、鳥海浩輔さん、立花慎之介さん、遊佐浩二さん、檜山修之さんなど、乙女ゲーをプレイしたことがある方には分かる“ガチ感”のあるキャスト陣も出演します。この錚々たる男性声優たちがキャスティングされていることには、きっと意味があるのでしょう。乙女ゲーが大好きな人にとっても楽しめること間違いありません……！

乙女ゲーあるあるセリフで対決！

続いて、『モブせか』は乙女ゲーの世界が舞台になっているということで、空欄になっているセリフをアドリブで当てはめる「乙女ゲーむあるあるセリフ対決」のコーナーへ。

最初に対決するのは、大塚さんVS鈴村さんによる攻略キャラ対決。相手役となる主人公役を佐倉さんが担当します。お題となる台本は以下のとおりです！

主人公「急にどうしたの？ 話ってなに？」
攻略キャラ「（アドリブ告白セリフ）」
主人公「ご、ごめん、風で聞こえなかった」
攻略キャラ「な、なんでもねーよ！」

この乙女ゲー“あるある”なお題に、共感するキャスト陣。後半の流れはある昔の作品から派生していると解説する鈴村さんのトークが止まらなくなるシーンで盛り上がる中、まずは大塚さんが攻略キャラとしてアドリブに挑戦します。

どんな告白セリフになるのか期待していたところ、自作の歌を歌い始めるという予想外の展開に笑いが起こる会場内。さらに、大塚さんの歌を風の音で遮る佐倉さんのオチに拍手が沸き起こっていました。

次は鈴村さんの番。ストレートに告白するピュアな攻略キャラを演じていたかと思えば、最後に大喜利でオチをつけます。これまで修羅場を生き抜いてきたことがわかるオチのつけ方に他の声優陣が“すごい！”と真面目な感想を述べると、一気に恥ずかしくなる鈴村さんでした。

勝敗は会場のお客さんに拍手で決めてもらいますが、双方同じ大きさの拍手が贈られ、最終的にじゃんけんで決めることに。その結果、大塚さんの勝利となりました！

続いては、市ノ瀬さんVSファイルーズあいさんの主人公対決。大塚さんが相手役を務めます。気になる台本の内容は以下のとおりです！

攻略キャラ「お前、オレの事が怖くないのか？」
主人公「（攻略キャラをキュンとさせるセリフ）」
攻略キャラ「お前といると…なんつーか、調子狂う。」

この攻略キャラのセリフを何回も言ったことがあるという鈴村さん。これも乙女ゲーでよく見られるセリフですね。

まずは少し緊張気味の市ノ瀬さんが挑戦。よくあるキュンキュンするセリフではなく、相手の心をくすぐるようなストレートな言葉で返した市ノ瀬さんに進行役の鈴村さんも唸ります。どこかツンツンしているような少女漫画を感じさせるセリフに、他の声優陣も大絶賛です。

数々の乙女ゲー経験者であるファイルーズあいさんも気合いが入り、乙女ゲーのヒロインならではの無自覚＆天然なセリフに加え、“ちゅるん”という擬音も入れるという凝ったアドリブを披露。

会場にいた女性のお客さんも頷いてしまうほどの再現力に、鈴村さんから思わず感心のため息が。これまで自分は乙女ゲーのことをよく理解できていなかったと気づかされた鈴村さんは、これから乙女ゲーの世界担っていくであろう大塚さんに新たな乙女ゲーの金字塔になってほしいと想いを託していました。

乙女ゲーのヒロインについて、どの女の子も自己投影しやすくするために無個性であるべき、オリヴィアも主張しすぎないところが魅力で乙女ゲーの真髄にも気づける作品だと熱く語るファイルーズあいさん。またの機会に、じっくりと乙女ゲーの解説をしてもらいたくなるような熱量でした。

そして気になる勝敗の行方ですが、ここでも会場の拍手では決まらず、じゃんけんで決めることに。その結果、市ノ瀬さんが勝利！ レベルの高い主人公対決は非常に見応えがありました。

まだまだステージを楽しんでいたいところですが、あっという間にエンディングの時間です。最後はキャストの皆さんから、いろんな要素が詰め込まれている『モブさか』への期待メッセージが届けられました。

ステージの模様は、4月3日(日)までアーカイブ 配信をしているので、見逃された方は改めてチェックしてみては？

もっとキャスト陣の話が聞きたい！という方は、4月6日（水）より『モブせか』のWebラジオが音泉にて配信開始となります。パーソナリティは大塚さんと市ノ瀬さん、初回ゲストは鈴村さんですのでお聞き逃しなく！

TVアニメは4月3日（日）よりAT-X、TOKYO MX、読売テレビ、BS日テレ、dアニメストアにて放送・配信開始です。ただの転生もの、ただの乙女ゲーではない『モブさか』の世界をぜひお楽しみください♩

そして気になった方は、原作小説やコミカライズもぜひチェックを！

TVアニメ『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』作品情報

2022年4月より放送開始

イントロダクション

『モブからだって、成り上がってやる――。』

とある剣と魔法の“乙女ゲー”世界に転生した社会人・ リオン。そこは超女尊男卑な世界で、例外はゲーム内で攻略対象だった王太子率いるイケメン軍団のみ。

しかし、虐げられ絶望するリオンにはある一つの武器があった。それは前世で妹に無理矢理攻略させられていたこのゲームの「知識」。

モブとして田舎でのんびり過ごすことを目標にしていたリオンだったが、ゲームの知識を使い、やりたい放題の女たちとイケメン軍団に図らずも反旗を翻してしまうのだった――。

スタッフ

原作：三嶋与夢（GC ノベルズ/マイクロマガジン社刊）
キャラクター原案：孟達
監督：三浦和也・福元しんいち
シリーズ構成：猪原健太
キャラクターデザイン：鈴木政彦
美術監督：中久木孝将・河合良介
美術設定：中尾陽子
色彩設計：長谷川美穂
撮影監督：石山智之
編集：上野勇輔
音響監督：濱野高年
音響効果：安藤由衣
音楽：橋⼝佳奈・新田目翔
アニメーション制作：ENGI

キャスト

リオン・フォウ・バルトファルト：大塚剛央
オリヴィア：市ノ瀬加那
アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ：ファイルーズあい
マリエ・フォウ・ラーファン：佐倉綾音
ユリウス・ラファ・ホルファート：鈴村健一
ジルク・フィア・マーモリア：鳥海浩輔
ブラッド・フォウ・フィールド：立花慎之介
クリス・フィア・アークライト：遊佐浩二
グレッグ・フォウ・セバーグ：檜山修之
ルクシオン：石田彰

公式サイト
公式ツイッター（＠mobseka_anime）

原作小説

小説：三嶋与夢
イラスト：孟達
レーベル：GCノベルズ

1巻～9巻発売中！

【小説】乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です(9)

コミカライズ

小説：三嶋与夢
キャラクター原案：孟達
作画：潮里潤
レーベル：ドラゴンコミックスエイジ

1巻～7巻発売中！

COMIC WALKERにて試し読み公開中！

【コミック】乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 07

「アニメジャパン2022」ステージレポート＆発表情報まとめ

「アニメジャパン2022」ステージレポートまとめ

｜その01

『からかい上手の高木さん』

｜その02

『鬼滅の刃』

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｜その03

『呪術廻戦』

｜その04

『オリエント』

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｜その05

『リケ恋』

｜その06

『SPY×FAMILY』

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｜その07

『ルミナスウィッチーズ』

｜その08

荒木監督のアニメ体験に迫る

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｜その09

『「艦これ」いつかあの海で』

｜その10

『映画 オッドタクシー』

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｜その11

『弱虫ペダル LIMIT BREAK』