アニメの“快楽”とは何か?「Creator's Time」特別公開収録レポート|荒木哲郎監督のアニメ体験に迫る!【AJ2022】
2022年3月26日(土)、アニメタイムズ オリジナル番組“「Creator's Time」特別公開収録「DEATH NOTE」「進撃の巨人」荒木哲郎監督のアニメ体験に迫る!”が「AnimeJapan 2022」エイベックス・ピクチャーズブースにて開催された。
Amazon Prime Video チャンネル『アニメタイムズ』は、アニメクリエイターの素顔と作品の舞台裏に迫るオリジナル番組「Creator’s Time」を配信している。
今回は特別編として最新作「バブル」の公開も控える「DEATH NOTE」「進撃の巨人」「甲鉄城のカバネリ」など人気作を手掛ける荒木哲郎監督が登場。
「Creator’s Time」は、アニメ評論家、藤津亮太氏をインタビュアーに、アニメ制作の世界に入る前に影響を受けた作品や、プロとして転機となった作品、人気作品の制作秘話など、アニメクリエイターの知られざる素顔を明らかにする番組だ。
本稿では、その模様をダイジェストでお届けする。
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作品を通じての快楽性
トークイベントは2022年5月13日(金)に公開される新作「バブル」の話題からスタート。映画が完成した今の気持ちについて荒木監督はこう語る。
「今までの自分がやってきたことに皆さんが知らない新しい要素を乗せた作品になっていると思います。集大成としていいモノをつくれましたね」
「進撃の巨人」や「甲鉄城のカバネリ」を筆頭にアクションに定評がある荒木監督の作品群。ここに新しい魅力が加わったのが「バブル」となっている。
公開されているPVを見ると、パルクールとボーイ・ミーツ・ガールが印象的な仕上がりとなっていることが分かる。
この2つの要素を組み合わせるアイデアについて、荒木監督は「元々、川村元気さん(プロデューサー)と企画を考えている際、『青春ラブストーリー』というお題がありました。そこに近未来廃墟での人魚姫という企画を提出したんです。実は廃墟の中でパルクールをする不良少年チームの企画は別でありまして。いくつかの要素を混ぜてみたんです」と語った。
荒木監督が作品を作る。アクションアニメーターが活躍する作品を期待することは間違いない。結果的に、「青春ラブストーリー」と「パルクールのアクション」が融合した作品となったのは必然だったのかもしれない。
続いての話題は作品を通じての快楽性について。
アクションが楽しいのは勿論、主人公2人を好きになってほしいという気持ちが伝わってくるフィルムになっているとのこと。
「(作品を通じて)気持ち良くなって欲しい。(アニメを見た感想としての)快楽に自分は貪欲だと思います。アニメで気持ちいいとは何か。ドラマ、アクション、音楽の頂点を合わせる。その相乗効果で倍化する。そういった瞬間が好きなんです。悲しみで絶叫する瞬間はそういったものの一つではありますが、同じくらいひとの気持ちが通じあった瞬間にドラマとしての快楽性は存在すると思っています」
今回の『バブル』では、そういった気持ちが重なるシーンに超絶作画のカットが使用されているとのことだ。
元々アクションが得意な人が描くラブシーン。一体どんなシーンになるのか楽しみで仕方ない。