春アニメ『阿波連さんははかれない』ライドウ役・寺島拓篤さんインタビュー|寺島さんいわく「制御するのが難しかった」というライドウと作品の魅力とは?
阿波連さんとライドウ君の甘酸っぱさがいいよねと話すキャストに同意した意外な人物とは?
――寺島さんだったら阿波連さんにどんなアプローチをされますか?
寺島:僕だったらアプローチできないと思います。たぶん「わからないから放っておこう」ってなるんじゃないかな?
ライドウ君はたまたま落とした消しゴムを拾ってあげるというきっかけがあったけど、入口がわからないし、女の子にあんなに至近距離で顔を近づけられたらドキドキが止まらないと思います。
ただ同じクラスにいたら気になるし、阿波連さんの周りにいる人たちと友達になって接する機会もできるかもしれないし、観察してみたい気持ちになるでしょうね。
――ライドウ君は高校で友達を100人作るという目標を立てましたが、寺島さんの学生時代の目標は?
寺島:中学時代は剣道部で頑張っていたので、高校では何もしないぞという気持ちでした(笑)。他校に比べれば、緩い剣道部だったと思いますが、単純に早く家に帰ってアニメを見たくて。でも中学時代は部活動するのが必須だったので、高校では帰宅部で行くぞと。でも高校1年の冬に演劇部に入って。
僕が演劇に興味があったからではなく、冬の自主公演の手伝いをしてほしいと頼まれて。暇だったので手伝うことにしたら、演劇部が楽しくて、気が付いたらここまで役者生活が続いています。誘ってくれた友達に感謝ですね。
――学生時代に阿波連さんとライドウのような甘酸っぱい経験はありましたか?
寺島:甘酸っぱいこともあったけど、2人のようにうらやましく思うようなことはなかったです。現場で「いいなって思っちゃいますよね」とみんなで話していた時、音響監督の阿部(信行)さんも「いいよね」とトークバックで言ってました(笑)。
幸い高校時代の演劇部は男女比率がいいバランスで、みんなでわいわいやれていたので、女性への免疫ができましたが、それまでは女性に対してどこか構えているところがあったと思います。
――ご自身は他人との距離感は近いほうですか?
寺島:僕はちょっと変わっていて、人がファイティングポーズをとる前に懐に入るタイプで、あまり親しくないはずなのに、親しい雰囲気になっていることが多いんですよね。
逆に向こうから距離を詰められると踏み込んでいけなくて、変な距離感になってしまって。でも年上の先輩とフランクに話していることも多いです。
――寺島さんは誰にも好かれる「人たらし」の印象があります。
寺島:よく言われます(笑)。誰にでも「楽しくお話ししましょうよ」と接してしまいます。
――ライドウと妄想しがちなところが似ているとのことでしたが、どんな妄想をするんですか?
寺島:家の外にゴミを出す時、すぐそばなのに「この瞬間、悪い人が入ってくるかもしれない」と妄想して、必ずカギをかけたり、駐車料金を払う時も1分もしなくても必ずカギをかけたり。
きっと怖がりなんでしょうね。不安からくる妄想はあるけど、ハッピーな方向の妄想はほとんどないです。いろいろなことを信用している反面、ずっと疑っているみたいな。だから妄想しがちなのかもしれません。
対人関係でも「今日はあの人とこんな話をしたら盛り上がるかな」と妄想していたのに、お会いした時にはひと言もしゃべらずに終わることもよくあります。
動きがないようで、めちゃめちゃ動きがある作品。ライドウ君の妄想ワールドに巻き込まれてください
――『阿波連さんははかれない』がたくさんの方に愛されている理由はどこにあると思いますか?
寺島:最初に読み始めた時は阿波連さんに興味を抱くライドウ君に共感できるけど、読み進めていくと巻き込まれている感覚になれるところですね。
さあ楽しむぞとアトラクションに乗り込むのではなく、気が付いたらいつの間にかアトラクションにいて、楽しんでいるような。意気込まずに気楽に楽しめるんですよね。
――本アニメの見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。
寺島:阿波連さんとライドウ君をはじめ、登場人物たちが人間関係の中でどう踏み込んで、その後どう変化や展開していくかですね。
そして阿波連さんがどんな行動をして、その行動を見たライドウ君がどんな妄想をして、どう対応するのかにも注目していただきたいです。ライドウ君は1を見たら、1万を妄想してしまう子なので、そのエクストリームぶりを楽しんでいただけたら。
――皆さんへメッセージをお願いします。
寺島:動きがないようで、めちゃめちゃ動きがある作品が、アニメになったらどんなふうになるのかご期待ください。原作を読んでいない方はビックリする展開が毎回出てきます。
しかもとんでもない量です。毎回、台本を見るたびに戦慄するくらい、ライドウ君は妄想をぶちかましていたので、ライドウ君の妄想ワールドの渦に楽しみながら巻き込まれてください。
TVアニメ『阿波連さんははかれない』作品情報
放送情報
2022年4月1日(金)よりMBS/TBS/BS-TBS“アニメイズム”枠にて放送
TBS:4月1日より毎週金曜日深夜2:25~
MBS:4月1日より毎週金曜日深夜2:25~
BS-TBS:4月1日より毎週金曜日深夜3:00~
introduction
小柄で物静かな女の子、阿波連(あはれん)れいなさん。人との距離をはかるのが少し苦手。
そんな彼女の隣の席に座るライドウくんは、阿波連さんとの間に距離を感じていた。
ある日、阿波連さんが落としてしまった消しゴムをライドウくんが拾ったことをキッカケに、ふたりの距離は急接近!?
「遠すぎたり」「近すぎたり」予測不能な阿波連さん。
色んな意味で、『はかれない』密着系?青春ラブコメディの幕が上がる!!
スタッフ情報
原作:水あさと(集英社「少年ジャンプ+」連載)
総監督:山本靖貴
監督:牧野友映
シリーズ構成:吉岡たかを
脚本:吉岡たかを、久尾歩、兀兀
キャラクターデザイン:八尋裕子
総作画監督:八尋裕子、岩佐とも子、三島千枝、福地友樹
美術監督:倉田憲一(獏プロダクション)
色彩設計:田中千春
撮影監督:岩井和也(スタジオシャムロック)
特殊効果:木村実乃理(スタジオシャムロック)
編集:山田聖実(editz)
音響監督:阿部信行
音楽:神前 暁 & MONACA
アニメーション制作:FelixFilm
製作総指揮:夏目公一朗
プロデュース:藍沢亮
製作:bilibili
主題歌
オープニングテーマ:TrySail「はなれない距離
エンディングテーマ:ハコニワリリィ「キョリ感」
キャスト
阿波連れいな:水瀬いのり
ライドウ:寺島拓篤
大城みつき:M・A・O
石川:柿原徹也
佐藤ハナコ:楠木ともり
桃原先生:花澤香菜
宮平先生:小坂井祐莉絵
ふたば:指出毬亜
あつし:藤原夏海
原作情報
『阿波連さんははかれない』
著:水あさと
少年ジャンプ+にて連載中
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第1~12巻 好評発売中
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