リャンハとシャトーの歪んだ関係が性癖にドンピシャ!? アニメ『殺し愛』インタビュー連載企画特別編 原作者・Fe先生&シャトー役・大西沙織さん対談【前編】
大西さんの演技は間違いなし! 最終回も期待を超えたお芝居
――先生は3話以外にもアフレコを現場やリモートなどでご覧になられたことはあるのでしょうか?
Fe:地方在住ということもあり、現場に行かせていただいたのは3話だけですが、リモートの形で全話のアフレコは拝見させていただいていました。
大西:そうだったんですね!?
――大西さんのお芝居の感想をお聞かせください。
Fe:大西さんのやってくださった演技に何か言ったことはほとんどなかった気がします。ちゃんと汲み取ってやってくださって、デモテープの時からずっと「間違いないだろう」という信頼感と安心感がありました。
大西:ありがとうございます!
――シャトーはしゃべらないシーンでも感情の機微があったり、感情が高ぶる時もあったりと演じるのが難しいキャラクターだと思うんですけど、先生のイメージ通りにできているということは大西さんがすごいんですよね。
大西:いえいえ、そんな。
Fe:最終回の感情の高まり方とか、その期待を超えたお芝居でした。
大西:恥ずかしい! でも嬉しいです。シャトーは感情の起伏がそれほどない子だけど、ロボットのようにまったく感情がないわけでもなくて。微妙な感情のボルテージの上げ下げは難しかったです。
大西さんと下野さんは同事務所ながら初共演。先生も信頼感を感じた2人の掛け合い
――収録は分散収録の形ですが、大西さんはどなたと収録されることが多かったんですか?
大西:基本的にはリャンハ役の下野さんと一緒で、お話によっては違う方とやることもありました。
――先生が大西さんと下野さんの掛け合いをご覧になられた感想は?
Fe:お二人は同じ事務所とお聞きしましたが、息がピッタリ合っているなと思ったし、シャトーとリャンハの掛け合いに違和感を感じたこともまったくなかったです。演じるキャラクターが二人共ややこしいのに、こちらの説明なしでも汲み取って下さっていると感じたのでとても信頼できました。
大西:そう言っていただけて嬉しいです。下野さんとは同じ事務所なのですが、レギュラーでご一緒したのは今回が初めてで。だから不思議な感じでした。
Fe:そうだったんですね! 私が収録におうかがいした時、最後に下野さんが「帰るぞ、大西!」と言って、若干先輩風を吹かせていたので、「こういうのいいな」と思ったんですけど(笑)。
大西:確かにそんな感じはありました(笑)。オーディションでシャトー役に決まって喜んだ後、「リャンハは誰に決まったんですか?」と気になってマネージャーさんに尋ねました。そこで下野さんだと知って。下野さんはハッピーで元気で、ハツラツとした印象があって、演じるキャラも同様に感じていたので、あまりイメージになかったんです。でも初めて一緒にアフレコをした時に「あっ、リャンハだ!」と。
特に印象的だったのが8話で、船上で自分を犠牲にしようとしたシャトーをリャンハが気絶させて、ダストストッカーに入れて隠し、1人で敵陣に乗り込んでいくシーンがあって。その後は1.5話分くらい、シャトーとリャンハの掛け合いがなかったのですが、9話の最後でボロボロになったリャンハと再会できた時のセリフを聞いたら「あっ、会えた! 私のヒーローだ!」と思えて、すごく嬉しくて。その時、私の中で下野さんは完全にリャンハになっていたと思います。
最終回の2人の巻き返しと未来ある終わり方に乞うご期待!
――いよいよアニメの最終回目前となりました。見どころとメッセージをお願いします。
大西:アニメの『殺し愛』も残すところ、あと1話のみになりました。アニメから入られた方も、原作ファンの方も同じように「どんな風に終わるんだろう?」ときっとドキドキしていると思います。個人的には未来のある終わり方だなと思ったので、安心してください(笑)。
また1話で出会った頃には想像できない2人の関係が構築されているので、そこもぜひ注目し見ていただけたらと思います。
Fe:11話はかなり絶望的な終わり方で、昔のシャトーも昔のリャンハも大変な目に遭っていますが、12話でどれくらい巻き返しできるのか含めて楽しみにしていてください。
[後編へつづく]
連載バックナンバー
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画像をクリックすると、関連記事にとびます。TVアニメ『殺し愛』作品情報
放送・配信情報
2022年1月12日(水)より TOKYO MX、サンテレビ、KBS 京都ほかにて放送開始
dアニメストアにて地上波先行・単独最速配信決定
<放送情報>
TOKYO MX:1月12日より 毎週水曜 24:00~
サンテレビ:1月13日より 毎週木曜 24:00~
KBS 京都:1月13日より 毎週木曜 25:00~
BS 日テレ:1月12日より 毎週水曜 24:00~
AT-X:1月13日より 毎週木曜 22:30~ ※リピート放送:(月)10:30/(水)16:30
<配信情報>
dアニメストア:1月12日より毎週水曜 23:30~
その他サイトも順次配信予定
※放送・配信日時は番組編成の都合等により変更となる場合がございます。
INTRODUCTION
とある「仕事場」で対峙する2人の殺し屋。クールな賞金稼ぎの女・シャトーと謎多き最強の男・リャンハ。
シャトーはこの交戦をきっかけにリャンハと敵対――するはずが、なぜか彼に気に入られ、つきまとわれることに。
彼女はなし崩し的にリャンハと協力関係を結んでしまうが、彼を狙う組織との抗争に巻き込まれていく。さらにその戦いは、彼女の過去とも関係しているのだった。
リャンハはなぜシャトーに接近するのか。シャトーに秘められた過去とは。相性最悪の2人が織りなす、「殺し屋×殺し屋」の歪なサスペンス。奇妙な運命の歯車がいま動き出す。
STAFF
原作:Fe(月刊コミックジーン/KADOKAWA 刊)
監督:大庭秀昭
シリーズ構成・脚本:久尾 歩
キャラクターデザイン:佐藤陽子
サブキャラクターデザイン:小林利充
総作画監督:佐藤陽子・小林利充
アクション作画監督:才木康寛
3D・プロップデザイン:杉村友和
美術監督:黛 昌樹
色彩設計:山上愛子
撮影監督:伏原あかね
編集:木村佳史子
音響監督:髙桑 一
音響効果:和田俊也
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽:吉川 慶
音楽制作:TOY'S FACTORY
音楽制作協力:ミラクル・バス
アニメーション制作:プラチナビジョン
製作:殺し愛製作委員会
オープニングテーマ:増田俊樹「Midnight Dancer」
エンディングテーマ:小林愛香「マコトピリオド」
CAST
シャトー・ダンクワース:大西沙織
ソン・リャンハ:下野紘
エウリペデス・リッツラン:堀内賢雄
ジム:天﨑滉平
ホー:前野智昭
ジノン:村瀬歩
ニッカ:森田成一
ミファ:日笠陽子
ドニー:大塚芳忠
原作コミック情報
『殺し愛』1~11巻好評発売中!
著:Fe(月刊コミックジーン/KADOKAWA 刊)