「私はアニメ『フルーツバスケット』を作るために生まれてきたのですよ」井端義秀監督インタビュー
昔も今も、そしてこれから先の未来でも人の心に響く作品
――これだけ長く愛され続ける『フルーツバスケット』という作品ですが、監督が思われる作品の魅力や愛される理由をお聞かせください。
井端:高屋先生が20年前に描いてくださったものが、昔も今も、そしておそらくこれから先の未来でも人の心に響くからだと思います。
――監督にとって『フルーツバスケット』とはどのような作品ですか。
井端:私はアニメ『フルーツバスケット』を作るために生まれてきたのですよ。人生のうちの約6年間、この作品に捧げて全力で費やしてきたので、今ならそう言えるような気がしています。
――『フルーツバスケット』という作品を制作する前と後で、監督ご自身に何か変化がありましたらお聞かせください。
井端:結婚しました。
――監督が本作を劇場へ観に行くとしたら、どなたと行きますか。
井端:妻と行きます。
――作品を応援してくれているみなさんへメッセージをお願いします。
井端:視聴者の声で特にうれしかったのは、母娘一緒に見てくれているという声でした。
これから先5年10年後、さらにもっと先の未来に、初めて見る誰かと一緒に見返すような。
その時には新たな発見があったり、感情移入するキャラが変わったり、やっぱり以前と同じキャラが好きだったり。そんなスルメのような作品になってくれたらいいなと願っています。ありがとうございました。
――ありがとうございました!
[文・宋 莉淑(ソン・リスク)]
連載バックナンバー
劇場アニメ『フルーツバスケット-prelude-』作品情報
2022年2月18日(金)より絶賛上映中
透の両親・今日子と勝也の物語 初の映像化!
そして“透と夾のその後”を高屋奈月が完全新作で描くー
劇場
上映劇場はこちら
Blu-ray情報:劇場限定版Blu-ray同時発売!
※チケットをお持ちの方のみ、「フルーツバスケット -prelude-」上映劇場にて購入可能
※一部劇場をのぞく
※数量限定、なくなり次第販売終了
INTRODUCTION
新作映像と夾が語るTVシリーズ総集編がスクリーンを彩る―
何もかも信じられず傷つけてばかりいた――あの人と出会うまでは。
TVシリーズで描かれなかった待望のエピソードが遂に映像化!
手のつけられない子供だった今日子。彼女が出会ったのは、変わり者の教育実習生だった。
彼の名は本田勝也。偶然から始まった関係は、2人の運命を分かち難く結び付けていくが、待ち受けていたのは誰にでも祝福されるような現実とは程遠かった。
しかし、今日子と勝也にとってこの世で一番大切な存在――本田透――が生まれる。
穏やかに、優しく、この倖せな時間が過ぎていく。誰もが、そう思っていた……。
これは透の両親、今日子と勝也の、儚くかけがえのない軌跡の物語。
「いつだって、一度は道に迷わなければ、自分の答えに辿りつけない」
あらすじ
この世の何も信じることが出来ず荒れ果てた生活を送っていた今日子は、教育実習生として赴任してきた本田勝也と出会う。
慇懃無礼でクセの強い勝也に翻弄され、次第に惹かれていく。ところが、不良仲間との間で起きた事件をきっかけに親から勘当を言い渡されてしまう。今まで散々好き勝手やってきた罰だ。そう思う今日子の前に、勝也が現れて……。
スタッフ
原作・総監修:高屋奈月「フルーツバスケット」(白泉社・花とゆめCOMICS)
監督:井端義秀
脚本:岸本 卓
キャラクターデザイン:進藤 優
衣装デザイン:minatsu
美術監督:神山瑶子
色彩設計:菅原美佳
撮影監督:蔡 伯崙
編集:肥田 文
音響監督:明田川 仁
音楽:横山 克
音楽制作:トムス・ミュージック
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:フルーツバスケット製作委員会
主題歌:「虹とカイト」大橋トリオ
キャスト
本田今日子:沢城みゆき
本田勝也:細谷佳正
本田 透:石見舞菜香
草摩由希:島﨑信長
草摩 夾:内田雄馬
ほか