波乱ありの第1話。懸命な一果を愛でるアニメ!? 春アニメ『であいもん』納野 和役・島﨑信長さん&雪平一果役・結木 梢さん対談【後編】
お二人が抱く京都の印象とは? そして好きな和菓子は?
――本作は京都の和菓子店が舞台になっていますが、このアニメに関わるまでに抱いていた京都の印象と演じて変わった・発見した点はありますか?
結木:この作品に関わる前に、旅行で何度か京都に行ったことがありました。学生時代は歴史の授業が好きだったので、神社やお城などを見学して、「歴史遺産が多くて、見どころがたくさんある場所だな」と思いました。
そして『であいもん』が決まった後にも京都に数回行かせていただいて。その時は歴史遺産ではなく、街の雰囲気や住んでいる方たちを意識して見るようにしたら、プライベートの旅行の時には気付かなかった、人の優しさや丁寧さを感じることができました。京都はバスの路線や停留所が多くて、どれに乗って、どこで降りればいいのか、ちょくちょく迷ったんですけど、街の方に4回も声をかけていただいたり、教えていただいて。それも別々の場所で。
お店の方に目的地への道のりを尋ねた時には地図を広げて、印をつけながら丁寧に説明していただきました。それまで京都の方は上品で気位が高いイメージがあったんですけど、実際にお会いした方はみなさん、優しくて、温かくて。困っている人にはすぐ気が付くし、助けたくなる方ばかりなんだろうなという新しい発見もできました。
島﨑:そうだね。仕事やプライベートでどこかに行ったときは、土地よりも人を見てしまうし、印象に残るタイプで。他の作品のお仕事で何度か京都に行きましたが、京都の方は情が深い印象があります。
――そしてお二人は、和菓子はお好きですか? また好きな和菓子はありますか?
島﨑:和菓子は好きですが、詳しくはないんです。ただ、子供の頃から「桃山」という、スーパーでも売っている和菓子を、緑茶を飲みながら食べるのが大好きでした。
結木:幼稚園帰りに和菓子屋さんによく行っていたため、和菓子はもちろん大好きです。でも、水まんじゅうについて恥ずかしいエピソードがあって……。そのネーミングからお水が固まったものにあんこが入っているお菓子だとずっと思っていて、「お水が固まるとこんな食感になるんだな」と(笑)。食べていると楽しくなって、今でも好きです。
島﨑:水まんじゅうは、僕も子供の頃から食べていました。スーパーで売っていたし。
結木:今はコンビニとかでも見かけることがあるので、食べたことがない方はぜひ!
――お二人はセリフの京ことばが大変だったそうですが、京都出身の伊藤彩沙さんと上田 瞳さんが収録中の監修もされていたそうですね。お二人から京ことばを学ぶ動画『京ことば はんなり講座』も放送前から配信されていました。
結木:お二人には収録からこの講座まで、大変お世話になりました。全5回の講座も先日無事に終了して、今は堀河美弦ちゃん役を演じられている鈴木みのりさんと、京都で和菓子作りを学ぶ動画シリーズの配信が始まりました。
島﨑:それはいいね。実際に和菓子を学んだり、職人の方のお話を伺うと和菓子への知識も増えたり、裏話も聞けるし、オンエアで描かれている作り方を見て「ああ、ここだ」とわかることもあるだろうし。いい関わり方をしてるね。
結木:ありがたいです。和菓子作りの動画撮影で印象的だったのが、第1話に登場するよもぎ薯蕷まんじゅうを作る時、大きなかたまりからちぎって、丸くしていくんですけど、均等に同じグラム数にするのがすごく難しくて。でも体験させていただいた職人さんは手元を見ないでちぎって、しかもどれも同じグラム数で。熟練の技を目の当たりにして感動しました。
一果がアニメの中で成長していくように、私とみのりさんの和菓子作りが果たして上手になっていくのかも並行して見守ってください(笑)。
何気ない日常の中でそれぞれの人生が紡がれる温かくて優しいアニメ。原作の浅野先生も参加し、あふれる『であいもん』愛をぜひその目で!
――改めて『であいもん』の魅力と、皆さんへのメッセージをお願いします。
結木:『であいもん』は特別なドラマや激しいシーンがあるわけではなく、何でもない日常の中に、1人ひとりが生きていて、それぞれの人生や物語が交わり合って紡がれていて。その中に温かさや優しさが詰まっているところが魅力だと思っています。
原作の浅野りん先生は毎回リモートでアフレコに参加してくださったり、このアニメにも関わってくださっていますし、私たちキャスト陣もスタッフさんたちも原作をリスペクトしつつ、大事に思って丁寧に作っていますので、原作ファンの方にも見ていただきたいです。
またアニメで『であいもん』を初めて見る方も、リアルな人の生き様を描いているので、きっと自分に染みたり、刺さるお話があるはずです。見る人の心に寄り添ってくれる温かい作品ですし、進学や就職など新生活が始まった皆さんにもご覧になっていただいて元気やパワーを補給したり、ホッとしてもらえたら嬉しいです。
島﨑:素晴らしい! うちの一果はできる子でしょ? このアニメはしっかりものの一果ちゃんが頑張る作品で、和はお調子者ですが、大切な場面ではちゃんとしていますので、そこもお見逃しなく(笑)。いい原作があり、いいアニメにするためにみんな一丸となって頑張ったし、素敵な作品になったと思っているので、たくさんの方に見ていただきたいです。ご覧いただく中で、感じるgことや自分の中に残るものが見つかるアニメだと思いますが、まずは彼らの日常を楽しんでいただけたら。『であいもん』の世界へお気軽に“おこしやす”。
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TVアニメ『であいもん』作品情報
放送情報
AT-X:4月6日より毎週水曜23時30分~ ※リピート放送 毎週金曜11時30分~、毎週火曜17時30分~
TOKYO MX:4月6日より毎週水曜25時35分~
KBS京都:4月6日より毎週水曜25時35分~
サンテレビ:4月7日より毎週木曜24時~
BS11:4月8日より毎週金曜23時~
※放送日時は変更となる場合がございます。予めご了承ください。
配信情報
★2022年4月6日(水)よりdアニメストアにて地上波先行・単独最速配信!
dアニメストア 4月6日より毎週水曜24時30分~
★4月13日(水)24時30分以降、下記サイトにて順次配信予定になります。
■見放題サイト
ABEMA
niconico(ニコニコ生放送/ニコニコチャンネル)
GYAO!
ひかりTV
FOD
バンダイチャンネル
Hulu
TELASA
J:COMオンデマンド
みるプラス見放題プレミアム
アニメ放題
Amazon
U-NEXT
■都度課金サイト:
Rakuten TV
DMM.com
music.jp
ビデオマーケット
HAPPY!動画
クランクイン!ビデオ
※配信日時は変更になる場合がございます。予めご了承ください。
イントロダクション
夢を追って上京するも、父の入院を知らされ実家の和菓子屋・緑松を継ぐことを決めた納野和(いりのなごむ)。しかし店には跡継ぎ候補で看板娘の少女・雪平一果(ゆきひらいつか)が、納野家に居候をしながら働いていた。
和は一果の親代わりを任されるも、一度は跡継ぎを断ったことを理由に冷たい態度をとる彼女と働くうちに、ある一面を知ることに……。京都を舞台に<人と人を和菓子が繋ぐ>心温まる絆の物語。
スタッフ
原作:浅野りん(「ヤングエース」連載/角川コミックス・エース 刊)
監督:追崎史敏
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督:渋谷秀
プロップデザイン・和菓子作画:佐藤史暁
2D・衣装デザイン:蓬田佑季
美術監督:空閑由美子(スタジオじゃっく)
色彩設計:中村千穂
CGディレクター:山本祐希江(いなほ)
撮影監督:松本乃吾(いなほ)
編集:齋藤朱里(三嶋編集室)
音楽:高田漣
音楽制作:フライングドッグ
OPテーマ:坂本真綾「菫」
EDテーマ:であいもん(ayaho+曽我淳一)「ここにある約束」
音響監督:森下広人
アニメーション制作:エンカレッジフィルムズ
製作:緑松
キャスト
納野和:島﨑信長
雪平一果:結木梢
納野平伍:小山力也
納野富紀:大原さやか
巽政:岩崎ひろし
お鶴さん:ゆきのさつき
瀬戸咲季:永塚拓馬
堀河美弦:鈴木みのり
松風佳乃子:髙橋ミナミ
私市緋色:早見沙織
雪平巴:松岡禎丞
雪平真理:坂本真綾
納野一光:及川いぞう
納野倭世:吉田美保
原作情報
原作コミックス『であいもん』(角川コミックス・エース)
著:浅野りん
発行:株式会社KADOKAWA
1~12巻 好評発売中!
『ヤングエース』にて好評連載中!