春アニメ『群青のファンファーレ』有村優役:矢野奨吾さんインタビュー|アイドルのセンターからジョッキーを目指す少年へ。人生をかけて競馬学校へ入学する彼らの成長物語【連載1回目】
第1話の優と同じ経験をした矢野さん
——矢野さん自身、競馬学校のシステムや仕組みでびっくりされたことはありましたか?
矢野:やっぱり体重制限ですね。競馬学校は寮生活で食事は栄養管理士さんが栄養バランスを考えて作ってくれますが、規定体重以下に抑えなきゃいけない大変さはあると思います。
あと、基礎訓練をする様子が描かれるんですけど、体幹や筋力をとても必要とするスポーツなんだなと。実は、アニメの収録前に、競馬学校に行ってみたんです。西白井駅で降りたら優と同じようにまったく行き方がわからずに道に迷いました(笑)
——第1話では、優が競馬学校への道に迷い、入学式に遅れちゃうんですよね。
矢野:そうなんです。しかも、優とまったく同じで裏口の方に行ってしまって、後で正門は別にあるんだ!と気づきました(笑)
——優とまったく同じことを(笑)
矢野:はい(笑)。雑木林のようなところを抜けると、その光景が徐々に目の前に現れて、開けたところでトレーニング場が見えてきて。そこで、優と同じように「ここからスタートするんだ!」と、ぶわあ~っと心が動く様が体感できました。
——その後、競馬学校へロケでも行かれたと思いますが、発見などはありましたか?
矢野授業を終えた生徒さんたちが馬に乗って帰っていく様子を横で見ていたんですけど、生徒さんたちが挨拶をしてくれて。
誰かもわからない僕に挨拶をしてくれることが当たり前になっているんだなと思うと、礼儀礼節やマナーをきちんと教えられているんだなと。見ず知らずの人に挨拶をすること自体、今はなかなかできないことだと思うんですけど、それを当たり前にやられている生徒さんたちの姿にびっくりしました。
そこで感じた感覚や気持ちは、収録でも大事にしています。
また、教官の方と生徒さんたちとのやり取りを見ていると、笑顔が多い印象を受けました。最初は、教官と生徒さんの間には厳しいルールのようなものがあるのかなと思っていましたが、和気藹々としていて。そこが新たな発見でした。
今はこの情勢なので難しいですが、一般の方でも見学に入れる期間があるそうなんです。競馬学校の敷地が見学できるようなので、僕も機会があれば行ってみようかなと思っています。ぜひ皆さんも機会があれば足を運んでみてください。
——最後になりますが、心を打たれ競馬学校を受験し入学した有村優にちなんで、矢野さんにとって心を打たれたこと、人生の分かれ道になった分岐点などがあれば教えてください。
矢野:最近のことですと、僕32歳になって初めてアイドルに興味を持ちました。それまで、まったく興味がなかったんですけど、自分がアイドルコンテンツをやっていることもあって、アイドルについて勉強しようかなと映像を見たら、どっぷりハマってしまって。
そして、初めてペンライトを買ってライブに行ったとき、ファンサをしてくれたんです。もうその瞬間、うわあぁぁ~!ってなっちゃって、久しぶりにびっくりするほど心が動きました(笑)
忘れていた感覚を取り戻したようで、これはすごいな……!と。だからこそ、自分がアイドルコンテンツをやるときは、皆さんもこういう感覚で見に来てくださっているんだなと知り、これだけ心に響くんだと初めてわかりました。
——おぉ〜!
矢野:やっぱり現場に行って初めてわかることってあるんですね。すごく勉強になりました。早速、学んだことを取り入れてパフォーマンスしていけたら良いなと。
あと、あくまで自分の感覚ですけど、ステージ上では表情豊かな人のほうがすごく目に入るんです。なので、仮に表情をあまり出さないような役でもパフォーマンスをしているときは表情を意識することで、もっと役の魅力も引き出せるんじゃないかなと思いました。
最近はライブも配信が当たり前になってきていますが、配信で感じることと現地で感じることはやっぱり違う。現地では現地での新しい発見もあるので、生での見せ方と配信での見せ方は違うんだなと思いましたし、いろんなアンテナを立ててパフォーマンスしなきゃいけないと思うと発見しかなくて、めちゃくちゃ面白かったです。
——やっぱり現場に足を運んで感じることって大事なのでしょうね。
矢野:そうですね。新しい発見や気づきがあると思います。だからこそ、この作品を通して中央競馬だけでなく、地方競馬のほうもより盛り上がっていったらいいなと思います。競馬そのものに興味を持っていただいて、皆さんのお近くの競馬場に足を運んでいただけたら嬉しいです。
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TVアニメ「群青のファンファーレ(ぐんじょうのふぁんふぁーれ)」作品情報
放送・配信情報
4月2日(土)23:30~より放送開始
TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビにて2022年4月2日より毎週土曜23:30~
MBSにて2022年4月2日より毎週土曜27:08~
hTVにて2022年4月5日より毎週火曜25:30~
mitにて2022年4月8日より毎週金曜25:30~
KBCにて2022年4月11日より毎週月曜25:50~
AT-Xにて2022年4月3日より毎週日曜23:30~
グリーンチャンネルにて2022年4月25日より毎週月曜12:30~
ABEMAにて2022年4月2日より毎週土曜23:30~ ※地上波放送同時配信
その他配信プラットフォームにて2022年4月5日より毎週火曜12:00以降順次配信開始
イントロダクション
競馬学校、騎手課程。
全国からを目指す少年少女が集まる狭き門をくぐり、毎朝5時半に検量、厩舎作業、実践的訓練、学科授業といったカリキュラムをこなさなければならない。
「出会ったんです……心からやってみたいことに。」
幼少から15歳に至るまで子役・アイドルとして活動してきた有村優は、競馬場で生まれて初めて目にした生のレースに感動し、プロの騎手を志す。
入学式で優が出会ったのは、ライバルとなる個性豊かな同期生たち。
イギリス出身のエリート、
負けん気の強い一匹狼、
乗馬経験豊富な優等生、
競馬一家に育ったサラブレッド、
データ型の競馬オタク、
稼げる騎手を目指すド根性少女、
そして、優と同じく乗馬経験を持たない島育ちの少年。
数多の試練が待ち受ける3年間、全員が騎手になれるわけではない厳しい環境の中で、彼らはどんな成長を遂げるのか。
競馬に人生を賭けた少年たちの物語が走り出す――!
スタッフ
監督:加藤誠
シリーズ構成:Team Fanfare
メインライター:福島直浩
キャラクターデザイン:かんざきひろ
総作画監督:永作友克
美術監督:大久保知江
色彩設計:岩沢れい子
撮影監督:齊藤慶一(Production I.G.)
編集:右山章太(TROYCA)
3DCG:Peakys
競馬3Dモデル・モーション協力:コーエーテクモゲームス
音響監督:土屋雅紀
音響制作:HALF H・P STUDIO
音楽:澤野弘之
アニメーション制作:Lay-duce
オープニングテーマ:JO1「Move The Soul」
エンディングテーマ:SawanoHiroyuki[nZk]:河野純喜&與那城奨 (JO1)「OUTSIDERS」
キャスト
有村優:矢野奨吾
風波駿:土屋神葉
天音・グレイス:花江夏樹
京力秋樹:糸川耀士郎
宝生迅人:豊永利行
桜庭惣司朗:橘龍丸
牧皐汰:小林千晃
霜月えり:水瀬いのり
朝日豊:櫻井孝宏
野平和雄:東地宏樹
北見田子:Lynn
西園寺七緒子:勝生真沙子
久慈凱久:浪川大輔
南原煌成:木全翔也(JO1)
東将基:大平祥生(JO1)