4人だけじゃない! お客さん一人ひとりの人生に注目してほしい──春アニメ『RPG不動産』風色琴音役・井上ほの花さん、ルフリア役・川井田夏海さん インタビュー【第1回】
「まんがタイムきららキャラット」にて連載中の異世界おしごとファンタジー『RPG不動産』がTVアニメ化! 2022年4月6日よりAT-X、TOKYO MXほかにて放送開始となります。
物語は、魔王が倒され、世界が平和になってから15年。城下町の「RPG不動産」に就職した風色琴音が、自由でやんちゃなファー、委員長肌で仕事熱心な僧侶のルフリア、可憐な見た目と裏腹な強さをもつ戦士のラキラとともに、家探しに訪れる一風変わったお客さんたちの無理難題を解決しながら、新しい住まいを提供します!
アニメイトタイムズでは放送を記念したインタビューを2回に渡ってお届けします! 第1回は風色琴音役・井上ほの花さん、ルフリア役・川井田夏海さん。作品に関するお話はもちろん、メインキャスト4人が歌うオープニング・テーマ「Make Up Life!」についてもお話を伺いました。
4人が歌う「Make Up Life!」は4月にピッタリ!
──本日(インタビュー時)はCD特典映像の収録だったそうですが、終えてみていかがですか?
井上:楽しかったです!
川井田:久しぶりにちゃんとコミュニケーションを取れた気がします。
井上:結構ワチャワチャしてね。
川井田:ね!
──おふたりはお久しぶりだったんですか?
川井田:そうなんです。この間会った時はすぐバイバイだったので。
井上:こんなに長く一緒にいたのは久しぶりです。
川井田:嬉しかったです。
井上:私も嬉しかったし、収録もすごく楽しくて。
川井田:ほっちゃん(井上)すごく面白かったよ。
井上:そんなことないよ(笑)。
──こんなご時世ですが、アフレコはご一緒に?
井上:はい! メイン(※)の4人がほぼほぼ一緒でした。
※風色琴音役・井上ほの花さん、ファー役・木野日菜さん、ルフリア役・川井田夏海さん、ラキラ役・石見舞菜香さん
──そんなメインキャストが歌う「Make Up Life!」はどんな曲になりましたか?
井上:みんな同じ感想かもしれませんが、「ここから物語が始まります!」という曲になっています。この曲を4人で歌えたことが本当に嬉しいです。
川井田:そうだね。
井上:実は、このキャラクターってこのフレーズを本当に歌ってそうだよね、という話をしていたんです。そんなキャラクターらしさ、これからの期待を全部背負って「楽しもう!」という曲になっています。
川井田:今の「楽しもう」は語尾に音符が付いていたね(笑)。
井上:(笑)
川井田:私はイントロの音がすごく気に入っていて。扉がパカーンと開いて、光が差す感じが春らしいなと思いました。
井上:今の時期にピッタリ!
川井田:そう! 4月放送だからピッタリですし、田舎から出てきて新しい出会いや職場にドキドキしている琴音の不安を吹き飛ばしてくれるような明るさがあって。
井上:掛け合いとか良いよね!
川井田:うんうん。掛け合いとか合いの手がたくさんあって、本当に明るく、ウキウキする曲になっています。
──歌う際になにか意識したことはありますか?
井上:笑顔感です! ワクワクとかを意識しつつ、「楽しいです!」という気持ちを全開に歌わせてもらいました。
川井田:とっても伝わってくるよ。
井上:良かった。
川井田:琴音から始まる歌ですし、彼女が曲の物語を作っていると思うので、すごく良い始まりだと思いました。
井上:ありがとう!
川井田:ルフリアはただ楽しむだけではなく、ちょっと凛々しさみたいなものを入れたりしていて。
井上:ルフリアのところは営業マンみたいな! 「この物件どうですか?」という感じがちゃんと出ていました。
川井田:本当に? ちゃんと営業してた?
井上:うん! 「お客様どうぞこちらに」みたいな(笑)。
川井田:先輩としてしっかり者でいたい、と彼女は思っていますから! 実際はそうはさせてくれないところもありつつですが(笑)。でもそういう先輩らしさは意識しました。
4人だけじゃない「お客さん一人ひとりの物語」
──改めて、原作をご覧になった感想を教えてください。
井上:オーディションの時に原作を読ませてもらったんですけど、まず絵が可愛い!と思いました。キラキラが飛んでいるような絵柄ですよね。
川井田:ずっとキラキラ発光しているよね(笑)。
井上:出てくるみんなが可愛い! どの子とか選べないくらいです。そんなキャピキャピで可愛いところがありながらも、ちゃんと一人ひとりに個性があって、みんな違っていて。キャラクターが被っていないですし、それぞれがちゃんと生きていて素敵だと思いました。
あとはファンタジー作品ということで……ワンダフル?
──ワンダフルですか!
井上:なんて言うんでしょうね。ワンダーランドみたいな?(笑)
川井田:ドンドンカタカナが増えていく(笑)。
井上:(笑)。そんな風に、読めば読むほどドンドン作品世界に引き込まれていきました!
──川井田さんはいかがですか?
川井田:第1巻の表紙が琴音だったので、最初は漠然とこの子の物語なんだと思ったんですけど、読んでいくうちに、琴音たちのもとに訪れるお客さん一人ひとりの物語でもあると気付いたんです。
お客さんたちにもそれぞれ人生があって、だからこそ「こういう部屋が良い」という思いがしっかりとあって。さらに、そのお客さんとはその場限りの関係ではなく、後々琴音たちが困った時に助けてくれることもあるんです。
井上:繋がりがあるよね。
川井田:そう! お客さん同士で助け合うこともあったりしてね。なので、この王都ダリにいるみんなが主役なんだと思います。RPGってそういうところも楽しみのひとつだと思うんですよ。
主人公が町の問題を解決するためにいろいろな人に話を聴いたり、物を手に入れたりしていくうちに、住んでいるキャラクターを好きになったり、手に入れた武器に愛着が湧いたり。次第に、その町のことを好きになることって多いと思うんです。そう考えると『RPG不動産』ってすごく良い名前だなって思いました。
──魔物を含めてみんなに個性がありますもんね。
井上:そうなんです。人間以外も楽しい町なんです。