ヒーローのあるべき姿とは? 新時代のウルトラマンに感じた人間らしさ──『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』ウルトラマンレグロス役・仲村宗悟さん インタビュー
ウルトラマンゼロやウルトラ6兄弟をはじめとした歴代ウルトラマンが集結するクロスオーバー作品『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズ。円谷プロダクションが手掛ける本シリーズは、シリーズ1作目「ニュージェネレーションヒーローズ」・2作目「大いなる陰謀」がYouTubeウルトラマン公式チャンネルより配信中、シリーズ3作目「運命の衝突」がTSUBURAYA IMAGINATION(ツブラヤイマジネーション)にて世界最速先行配信されます!
衝撃のラストを迎えた前作『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』。その続編であり、シリーズ第3作目『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』には、新たなヒーロー「ウルトラマンレグロス」が登場します!
宇宙最強といわれるコスモ幻獣拳を身に付けたレグロスは今作の物語の核心を担う謎のウルトラヒーロー。今回は、未だ謎に包まれているレグロスを演じる仲村宗悟さんにインタビューを実施。レグロスについてはもちろん、ウルトラマンシリーズの思い出や今作に関するお話を伺いました。
ウルトラマンに感じた人間らしさ
──「ウルトラマン」に関する思い出を教えてください。
ウルトラマンレグロス役・仲村宗悟さん(以下、仲村):これだけの作品なので、物心ついた時には認知していたんですけど、僕のお兄ちゃんがすごくウルトラマンが好きで。今でも『ウルトラセブン』を一緒に見た記憶がありますね。
あと、2年前くらいにツイートしたこともあるんですけど、兄の部屋の天井にウルトラセブンが真っ逆さまになってくっ付いていたことがあって。その光景が頭にこびりついています(笑)。
──今作にはそんなウルトラセブンも登場します。
仲村:本当ですよ! 2年前にツイートした時は、まさかウルトラセブンが登場する作品に出れるなんて思ってもいなくて。今でもびっくりしています。
──ご自身が好きなウルトラマンは?
仲村:ウルトラマンレグロスが一番好きです。もう、レグロスに魅了されています。
──子供の頃のお話がありましたが、当時ご覧になっていたウルトラマンと、今のウルトラマンを比べてどんな印象を受けましたか?
仲村:僕が子供の頃に見ていたウルトラマンは「勧善懲悪」というイメージで、「悪は悪」「正義は正義」というように、正義は悪を滅する者というイメージでした。でも、今のウルトラマンを見させてもらって思ったのが、敵にも色々な思惑があって敵側に転じていたりして。なにが悪でなにが正義なのか考えさせられるなと思いました。
僕らも生きていて心が揺らぐ瞬間があると思うんですけど、ウルトラマンたちも同じようなことがあって。『ウルトラギャラクシーファイト』を見ていて、ウルトラマンもすごく人間らしいんだなと一番に思いました。
──わかりやすい面白さと深い部分があって、どんな世代にも楽しめますよね。
仲村:そうですね。僕らが子供の頃に見ていた感情も間違いではないと思うんですけど、大人が見ても楽しい作品だからこそ、こういう考えにたどり着いたのかもしれないです。今の子供たちが見ても楽しいシーンがありますし、バトルはド派手だし、目で見ているだけで楽しめる作りになっています。すごく計算して作られたんでしょうし、実際にすごくかっこいいと思いました。
これはドッキリ!? 大役に驚きと興奮
──改めて、ウルトラマンレグロス役に決まった経緯を教えてください。
仲村:ありがたいことにお声がけをいただきました。最初にマネージャーを通してお話を聞いた時は「えぇ? ドッキリじゃないよね?」と(笑)。
──(笑)
仲村:最初はそれくらいビックリしたんですけど、じわじわと喜びが込み上げてきて。そしてレグロスのビジュアルを見せてもらった時は「このウルトラマンの声が自分になるんだ」と興奮しました。それから自分の中で何パターンか声を作って収録に挑みました。
──台本や資料をご覧になった感想を教えてください。
仲村:気持ちの面だけで言うと、本当に興奮しました。台本が届いた時は真っ先に読みましたね。
──「ギャラクシーファイト」はすごく広大な世界観ですよね。
仲村:今までの『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズをYouTubeで見させてもらったんですけど、壮大な世界観ですし、各時代のウルトラマンたちが共闘したりしていて派手だなと思いました。今作でもド派手なバトルが用意されているんですけど、派手なバトル要素はもちろん、ヒーローたちの心情に迫る箇所もあって。そういう部分が対照的で素敵だなと思いました。
──映像面の見どころを教えてください。
仲村:色々な世界観のウルトラマンたちがここでしか見られない共闘を繰り広げるところは見どころのひとつだと思います。
──共闘というのはシリーズファンとしては熱くなる部分ですよね。
仲村:このウルトラマンとこのウルトラマンの組み合わせというのは想像するだけで楽しいですし、その想像や妄想が表に出てきたような作品だと思います。
──演じられたウルトラマンレグロスについても伺いたいのですが、彼の印象を教えてください。
仲村:性格面については、僕はすごく努力の人だと感じました。まだ内容について詳しくお話はできませんが、真っ直ぐで努力家です。
──お話を聴いた限りでは人間味に溢れた性格だと感じました。
仲村:そうですね。すごく人間味に溢れたウルトラマンだと思います!
──ウルトラマンらしさとオリジナリティが融合したビジュアルになっているかと思いますが、ご覧になった第一印象を教えてください。
仲村:僕は筋肉が付いている人がすごくかっこいいと思っているんです。レグロスを見た時も筋肉がかっこいいなと思って。シックスパックですし、背筋もしっかり筋が通っていて。お芝居を見ていても、そこに目が行っちゃいました。「うわ、かっけえ!」って(笑)。
──撮影は生でご覧になったんですか?
仲村:今回はスケジュールが合わなくて。でも、いつか見てみたいと思っています。あと、お仕事というよりも純粋に興味があるので、いつか撮影にチャレンジしてみたいです。簡単に言えることではないですが(笑)。
──ちなみに、アクションシーンを演じられている時、体が動いたりはしないんですか?
仲村:今回は結構動かしました。アニメーションのアフレコは台本を片手に立って喋るんですけど、『ウルトラギャラクシーファイト』に関しては叫ぶシーンとかで動きましたね。拳をグーッとしたり、感情を作ったりして。ウルトラヒーローは見た目では表情が変わらないからこそ、僕らの演技が重要となるので、そこは色濃く出すようにはしました。
──動いた時のフォルムを早く見てみたいです。
仲村:コスモ幻獣拳という宇宙最強といわれる拳法のひとつ「赤龍白虎拳」の使い手なので、どういう動きになるのかという点もみなさんに楽しんでほしいポイントです。
──同じコスモ幻獣拳の使い手であり、ライバルのアブソリュートディアボロの印象を教えてください。
仲村:ディアボロはすごくゴツゴツしていて、わかりやすく悪いですよね(笑)。観客としては(わかりやすくて)気持ちの良いキャラクターです。
──掛け合いが気になるところですが、アブソリュートディアボロ(CV:小川輝晃)の演技は聴かれましたか?
仲村:聴けました。なので、すごくお芝居をイメージしやすかったです。バトルシーンはかなりノって演じられたと思います。