アニメ
『ゾンビランドサガ』ゾンビがアイドルを目指す!?【GWはアニメを見よう!】

【GWに見てほしいおすすめアニメその2】佐賀県でアイドルを目指すのはゾンビ!? 歌とパフォーマンスにも要注目!『ゾンビランドサガ』の魅力を解説【GWはアニメを見よう!】

ついに待ちに待った大型連休であるゴールデンウィーク(GW)が幕を開けました! みなさんはどんな休日をお過ごしでしょうか? 今年のGWは最大10連休の方も多いと聞いています。

そんなに長い余暇時間があるなら、アニメを見てはいかがでしょうか? それも、普段見ないような作品を。

今回の企画【GWはアニメを見よう!】では、アニメイトタイムズで活躍するライター陣が個人的に好きで見てほしいアニメをチョイスし、おすすめするだけのなんとも見切り発車なスペシャルプログラムをお届けします!

しかし、出揃った作品はどれも一級品ばかり。絶対に後悔はさせません! ぜひ、ライターによる解説を参考にアニメを見てみてくださいね。

本稿では、2018年に放送されたアニメ『ゾンビランドサガ』をご紹介! ライターは、おかもとみかさんです。それではどうぞ!

アイドル好きは必見!

『ゾンビランドサガ』(以降、『ゾンサガ』)は、MAPPA、エイベックス・ピクチャーズ、Cygamesの共同企画により制作され、2018年10月から放送されたオリジナルテレビアニメ作品です。

佐賀県を舞台としたご当地アイドルを目指す少女達の物語でありながら、ギャグ要素満載。ゾンビならではなハチャメチャエピソードはもちろん、実際に作中で楽しむことのできる歌とパフォーマンスも秀逸です。

放送後、佐賀県で作品とのコラボレーション企画やリアルイベントが実施されるなど、実際にも佐賀県を盛り上げる作品となっています。

目標に向かって、時にメンバー同志が衝突しながらも、ともに成長をしていくキャラクターたちのひたむきさに、心打たれる場面も。

特にアイドル作品が好きな人は、ぜひこの機会に視聴してみてはいかがでしょうか。

衝撃の第1話

『ゾンサガ』の魅力といえば、衝撃的な第1話なくしては語れません。

第1話は、アイドルを目指す主人公・源さくらが、放送開始から1分半までの間に軽トラックにはねられる、という衝撃のシーンからスタート。
タイトルに「ゾンビ」とついているものの、この鮮烈なスピード展開に視聴者はまず度肝を抜かれます。

その後、謎の洋館で目覚めたさくらを襲う複数のゾンビたち……恐れをなして逃げ惑うさくらが目にしたのは、ゾンビ化している自身の姿と、ここが「佐賀県」であるという事実。

タイトルにもなっている「サガ」が、いわゆる「物語」を意味する「サーガ」ではなく、「佐賀」だったことが判明します。思いがけないギャグ展開に混乱しつつも、「そう来たか!」と膝を叩いて納得してしまう人が続出!

第1話で提供されたこのテンポ感でギャグを展開しつつも、ゾンビから目覚めた少女たちが真剣に「佐賀」を救うご当地アイドル「フランシュシュ」として「私たち、生きたい!」を選択し、努力していく姿が描かれているのが本作の最大の魅力です。

また、彼女たちが歌う幅広いジャンルの、洗練された楽曲たちにも大注目!
さまざまなカラーを持った楽曲が作中で披露されているので、ストーリーを追っていくうちに、あなたに”刺さる1曲”が見つかるかもしれません。

アイドル作品好き、集まれ!

『ゾンサガ』はPVからもおわかりの通り、放送が開始されるまでは、アイドルを目指す少女達の物語であることが意図的に伏せられていました。

また、タイトルからもアイドルに関連した作品であるという想像がまったくつかず、アイドルものであることを知らない人も多いかもしれません。

そんなアイドルものの本作ですが、王道のアイドル作品とは明らかな一線を画しているのは、彼女たちがゾンビであること……!

「佐賀」を盛り上げるべく、ご当地アイドル「フランシュシュ」としての成功を目指し努力していく様子を描く”テッパン”ストーリーではありながらも、ゾンビであるがゆえに巻き起こるハチャメチャな騒動が実に愉快!

ステージ上でありえないほどの首の角度でヘッドバンギングを繰り広げたり、ライブ中に首が取れて客席に飛んで行ってしまうなど、ゾンビならではなエピソードがてんこ盛り。

そんな奇想天外なストーリー展開もさることながら、彼女たちのひたむきさや生き様(ゾンビですが)に視聴者も思わず共感。そして奏でられる歌やパフォーマンスの華麗さに大いに心が弾みます。

特に筆者のおすすめはフォーメーションダンス! 活動開始当初は不協和音しかなかったダンスが、回を重ねるごとに一体感を増していく様子は必見です。

あなたの推しメンは? 生きてきた時代も個性もバラバラなメンバー

アイドルを目指す彼女たちですが、生きていた時代はさまざまで、好きだったモノや考え方も実にバラバラ。中でも数人は、生前「伝説の○○」という肩書きを持つ、非常に個性的なメンバーです。

「フランシュシュ」のメンバーは7名。どのキャラクターもそれぞれの輝きを放っているので、現実のアイドルのように「推しメン」を発見出来るのも、本作の楽しみ方のひとつと言えます。

ここではそんな「フランシュシュ」のメンバーそれぞれを簡単にご紹介します。本作では生前のエピソードなども描かれているので、彼女たちがどのように生きたからこその現在であるのか、という点にもぜひご注目ください。

源さくら

本作の主人公。フランシュシュ1号。
生前はアイドルを目指す高校生だったが、オーディションに応募しようと出かけた際に事故に遭い、10年後ゾンビとして復活。 唐津弁が特徴。

二階堂サキ

フランシュシュ2号。
生前は「伝説の特攻隊長」。佐賀の暴走族で特攻隊長を務めていたいわゆるヤンキー。口もガラも悪いが、人情に厚い。

水野愛

フランシュシュ3号。
生前は「伝説の平成のアイドル」。人気アイドルユニット「アイアンフリル」のメンバーでセンターを務めるほどの本物のアイドルだった。努力家。

紺野純子

フランシュシュ4号。
生前は「伝説の昭和のアイドル」。人気アイドルだったが、生きていた時代ゆえ「アイドルはこうあるべき」という信念を強く持っている。

ゆうぎり

フランシュシュ5号。
生前は「伝説の花魁」。幕末から明治を生きた島原の人気花魁。郭の言葉で話し、おっとりした雰囲気でメンバーをお姉さん的立場で見守っている。

星川リリィ

フランシュシュ6号。
生前は「伝説の天才子役」。出るドラマがすべて「マジカルヒット」する人気子役だったが、とある出来事にショックを受け他界。明るい性格。

山田たえ

フランシュシュ0号。
「伝説の山田たえ」という肩書きを持つが、生前の情報や記憶がなく、いまだに1人だけ自我が覚醒せずゾンビのまま。話せないため歌唱はせず、ダンスのみでパフォーマンス。

最後に

『ゾンサガ』は、実際に佐賀県でメイン声優陣によるイベント「ゾンビランドサガLIVE〜フランシュシュみんなでおらぼう!inSAGA〜」も開催し、好評を博しました。『ゾンサガ』をきっかけに聖地巡礼をするファンも増え、実際に佐賀県を盛り上げているようです。

また、2021年には2期となる『ゾンビランドサガ リベンジ』も放送されています。「フランシュシュ」の活躍の続きを見たい方は、ぜひ『リベンジ』にもご注目ください。

[文/おかもとみか]

 

2021夏から駆け出した新人ライター。大人になってから乙女ゲームに触れたことがきっかけで、男性声優さんに興味を持ち、本格的にアニメを見始めた文学部出身のオトナ女子。初めての乙女ゲームは『ときめきメモリアルGirl's Side(1st)』。作品などの聖地巡礼やコラボカフェも好き。ミドル層の男性声優さんやKiramuneレーベルについての記事を書くことが多いです。

この記事をかいた人

おかもとみか
2021夏デビューのオトナ女子新人ライター。ミドル層の男性声優さん関連記事を書くことが多いです。

担当記事

関連記事
FFT2022も開催決定! 朗読・音楽・映像を自分”色”で魅せる。神谷浩史さん・浪川大輔さんなど実力派男性声優が所属する「Kiramune」レーベルの魅力を解剖!あなたの推しは何色!?
昨今、小中学生がなりたい職業ランキングで上位を誇る「声優」。そんな圧倒的注目を集める実力必須の世界で生き抜いて来た男性声優が多数所属する「Kiramune(キラミューン)」レーベル。「朗読」「音楽」「映像」の3本の柱を軸に活躍する「Kiramune」のメンバー達は、名実ともにそれぞれ独自のカラーを持ち、その魅力と輝きを放っています。2022年5月には東京・愛知で「KiramunePresentsFan×FunTime2022」の開催も発表されています。気になる声優さんが所属しているけど、どんな活動をしているんだろう……?アニメやゲームがきっかけで最近「推し」声優になったけど、歌っている曲を聴いたことがない、ライブをやっているみたいだけど一歩を踏み出せない……そんな方達に「Kiramune」メンバーそれぞれの魅力をお伝えするとともに、すでに各メンバーのファンであるみなさんも、他のメンバーについて触れてみてはいかがでしょうか。本稿では彼らの表現の場となっているレーベルのイベント、「KiramuneMusicFestival」(通称・キラフェス)や「KiramuneREADINGLIVE」の見どころなどもご紹介。あなたも”推し”が魅せる活動を、そのカラーで応援してみませんか。アニメイト通販での購入はこちらKiramuneメン...
関連記事
任務・オペレーション<声(ボイス)>”このキャラクターの声も同じ人!?” 動画で聞き比べ! アニメ『SPY×FAMILY』江口拓也さんら主要声優のお芝居の振り幅がすごいのを知っていましたか?
「あれ、この声どこかで聞いたことがある」アニメなどを観ていて、ふとそのように思う瞬間はありませんか。そう思う時、人は自分の記憶の引き出しをひっくり返してみたり、アニメであればエンドロールでそのキャラクターを演じている声優さんの名前を確認したりするかもしれません。その結果、「あの作品のキャラクターと同じ声優さんだ!」そう思い当たったことのある人も多いかと思います。人気声優さんともなれば、いくつもの作品でさまざまな特徴・印象をもつキャラクターを演じています。元気いっぱいなキャラクターもいれば、クールなふるまいをしたり、狂気に満ちた性格だったり。実に多彩なキャラクターたちに、声優さんは自身の声のみを使ってその魅力や人となりを表現しています。また、女性声優さんであれば自分とは異なる性別である少年キャラクターを演じたり、自分よりも年齢の低い小学生役を手がけることも。それと同じように、中堅・ベテラン声優さんが高校生役を担当することも珍しくありません。声の使い分けはもちろん、しゃべり方や年齢・性別までも飛び越えて、七変化で魅了する声優さんの技は、まさに「圧巻」!あるキャラクターを好きになり、その声を担当する声優さんの名...
関連記事
声優・梶裕貴さんや人気YouTuberも!? 「男子」が実況するからこそ面白い!『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』配信から得られる新たな気づきとは……!?
2021年10月28日に発売されたNintendoSwitch『ときめきメモリアルGirl'sSide4thHeart』(以降、『ときメモGS4』)。本作は、『ときめきメモリアルGirl'sSide』(以降、『ときメモGS』)シリーズの最新作として、前回作品から実に11年の時を経ての発売となりました。10万本ヒットという大人気作となった『ときメモGS4』、実はYouTubeなどの動画サイトで配信されている「実況プレイ動画」も今とても人気となっています!「実況プレイ動画」で特に目を惹くのは、男性が『ときメモGS4』を攻略する動画。『ときメモGS4』といえばその名の通り、メインターゲットは女性……であるにも関わらず、男性が恋愛対象として男性キャラクターを攻略していく様子が「おもしろい!」と話題になっています。本稿では、実況プレイ動画だからこそ体感出来る『ときメモGS4』の新しい楽しみ方をご紹介!『ときメモGS4』を知らなかった人や、気になるけど手を出しかねている未経験者さんはもちろん、お目当てのキャラや全キャラクター攻略もサクサクとこなしてしまうような『ときメモGS』シリーズ経験者さんも、それぞれどのような楽しみ方が出来るのか……!?ゲームをプレイするだけではなく”見る楽しみ”や”新しい視...
もっと見る
関連記事
『四畳半タイムマシンブルース』が2022年にアニメ化決定!本作やその下敷きとなった『四畳半神話大系』などをご紹介!森見登美彦先生が描く、賑やかで個性的な作品やキャラクターの魅力とは
2022年にDisney+(ディズニープラス)での配信と、劇場での公開が決定しているアニメ『四畳半タイムマシンブルース』。本作は、作家・森見登美彦先生の小説を原作とするアニメ化作品です。森見先生といえば『四畳半神話体系』『有頂天家族』なども執筆していて、次々とアニメ化されています。本稿では、『四畳半タイムマシンブルース』配信を前に、本作と関連性がある『四畳半神話大系』はもちろん、そのキャラクターや森見先生作品の見どころなどをご紹介。知っていると『四畳半タイムマシンブルース』がより一層楽しくなる!そんな魅力をお伝えします。たっぷりと魅力を伝えていますので、お時間があるときにゆっくり御覧ください。『四畳半タイムマシンブルース』とはアニメイト通販での購入はこちら まずは、今年アニメ化される『四畳半タイムマシンブルース』について簡単にご紹介します。『四畳半タイムマシンブルース』は、『四畳半神話大系』の登場人物や世界観などをベースとして、彼らの”とある夏のドタバタな1日”が描かれた作品です。本作は森見先生の小説ではありますが、その原案となるのは、上田誠さんの戯曲『サマータイムマシン・ブルース』という作品です。上田さんはアニメ『四...
関連記事
PS2用ゲーム『薄桜鬼』発売から14年、 蒼井翔太さんが担当する新キャラを迎えたOVAが発売!長きに渡り愛される『薄桜鬼』の魅力を考察
2008年にPlayStation®2用ゲームとして発売された『薄桜鬼』。いわゆる「乙女ゲーム」の先駆けとなった主要作品の1つとして、発売当初から絶大な人気を誇っています。ゲームはもちろん、アニメ、ラジオ、舞台、実写版ドラマと幅広い展開が繰り広げられて来ましたが、令和となった2021年にも、新作OVA発売という新たな展開が生まれました。本稿では、10年以上の時を経ても、ファンを魅了してやまない『薄桜鬼』の魅力を紐解きます。『薄桜鬼』とは『薄桜鬼』シリーズは、2008年9月18日にPlayStation®2をプラットフォームに発売された女性向け恋愛シミュレーションゲーム『薄桜鬼〜新選組奇譚〜』を始めとして、ゲームのみならずアニメ化や舞台化などを幅広く展開した作品です。『薄桜鬼〜新選組奇譚〜』は江戸時代末期(幕末)を舞台に、女性主人公・雪村千鶴(プレイヤー・名前変更あり)の目線での「新選組」の姿が描かれています。『薄桜鬼』では、新選組の史実をトレースしつつも、「鬼」「吸血」「変若水(おちみず)」「羅刹(らせつ)」という斬新な要素を盛り込んだストーリーとなっています。攻略対象は、「新選組」の幹部隊士5名です。▼現在はいくつかの過去作がNintendoSwitch版として移植...

作品情報

TVアニメ『ゾンビランドサガ』

【STAFF】
原作:広報広聴課ゾンビ係
監督:境宗久 (劇場版『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』)
シリーズ構成:村越繁 (アニメ「シドニアの騎士」)
キャラクターデザイン:深川可純(アニメ「アイドリッシュセブン」)
美術監督:小倉一男
撮影監督:柳田貴志
色彩設計:佐々木梓 
編集:後藤正浩
音楽:高梨康治
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
音響制作:dugout
アニメーション制作:MAPPA

オープニングテーマ:徒花ネクロマンシー
エンディングテーマ:光へ
アーティスト:源さくら(本渡楓)、二階堂サキ(田野アサミ)、水野愛(種田梨沙)、紺野純子(河瀬茉希)、ゆうぎり(衣川里佳)、星川リリィ(田中美海)

【CAST】
巽幸太郎:宮野真守
源さくら:本渡楓
二階堂サキ:田野アサミ
水野愛:種田梨沙
紺野純子:河瀬茉希
ゆうぎり:衣川里佳
星川リリィ:田中美海
山田たえ:三石琴乃
警察官A:吉野裕行
ロメロ:高戸靖広

関連サイト

TVアニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』
TVアニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』公式Twitter

ゾンビランドサガ 関連ニュース
おすすめタグ
あわせて読みたい

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024秋アニメ何観る
2024秋アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング