連続コント動画作品のPR番組『其れ、則ちラジオ。』、声優の植田ひかるさんと春木めぐみさんに前代未聞の公開インタビューしてきた【前編】
一般的なアニメ収録と大きく異なる『それすけ』の過酷な収録現場
――『それすけ』の収録を行って、予想外だったことはありますか?
春木:『それすけ』は一般的なアニメと違い、本番の一週間くらい前に動きのリハーサルをするんです。舞台のお仕事ならまだしも、いままでアニメの現場でリハーサルをすることはなかったので、それが予想外でした。
植田:そうね! 『それすけ』は普通のアニメの現場とはぜんぜん違いました。私が予想外だったことは、収録の前後で「心がけ」が変わりました。
――心がけですか?
植田:ハジメちゃんはボソボソしゃべる子です。最初に予告編の収録したときは、何を考えているのかよくわからないミステリアスな子のイメージで演じたのですが、アニメ本編が始まってからは心がけが変化しました。
――具体的に、どのように変化しましたか?
植田:ハジメちゃんは、「クール系の子はこうあるべき」みたいなセオリー通りに演じられないキャラクターなんです。毎回、キャラクターが定まらないふわふわした不思議な女の子だと思っています。これはチヅルちゃんと掛け合いをしていく中で見つけました。
春木:コントになると豹変するしね(笑)。
植田:一般的な「おもしろい子」に当てはまる子ではありません。そこが予想外でした。
――そういうキャラ設定は、スタッフのみなさんと打ち合わせて決まっていくものですか?
春木:スタッフさんと決めてないよね?
植田:スタッフさんから「こう演じて」と言われたことはないよね?
春木:だから、自然にこうなった感じです。
植田:そうそう! はるちゃんはすごいんです。私はけっこうリテイクが多いのですが、はるちゃんはほとんどありません。
春木:いえいえ、植田さんの方がすごいです! ボケ担当のハジメちゃんは、私にはできない難しいキャラクターだと思ってます。ツッコミはボケを受けてから演じるのでやりやすいのですが、ボケはその場で変わっていくし。
――ボケとツッコミの立場の違いですか?
植田:お笑いにおいての「ツッコミ」は「振り回される方」と呼ばれているそうです。『それすけ』でのチヅルは、ハジメの行動に対して驚いたり指摘したりする役です。なので、ハジメはチヅルを振り回さなければなりません。言い換えると、私がはるちゃんを振り回さないといけない……ということですね。本当の私は振り回されやすい人間なのに(笑)。
――そうなのですか?
植田:だから、私は何度もリテイクをしながら収録をしています。反対にはるちゃんが監督からリテイクを受けずに演じてこられたのは、はるちゃんが素直だからかなって思っています。
春木:あ~、そうかも!
植田:この子! いっつもこうなんです!! 私が欲しいコメントを返してこないんです!!
一同:(笑)
植田:普通の新人声優だったら「はるちゃんの素直なとこだよね」とか言われたら、「そ、そんなことないよ……」って返すと思います!
石ダテ:「おまえは厚かましいんだよ」と言いたいんですか?(笑)
植田:違うの! 違うの! 世の中の一般的な新人声優さんは「そんなことないよ」と照れちゃうんです。それを見て、ファンのみなさんは「○○ちゃんはかわいいな」とか思うんです。なので、私たち大人はそういう返事が来ると思ってはるちゃんのことをしゃべると、この子は「ありがとう!」って来るんですよ。
石ダテ:しかも食い気味にね(笑)。
春木:だってー、自分のことを卑屈に言ってもしょうがないじゃないですかぁ♪(笑)
植田:ちょっと照れながら言うならまだしも、はるちゃんはすべてにおいてストレートなんですよ!
――否定してほしい?(笑)
植田:違うんです。彼女は声優さんによくある反応をしてこないんです。新世代というか新ジャンルというか、天然記念物なんです。野生の生き物です。飼いならされてないんです。
春木:あぁ、ピンときましたぁ~(笑)。
石ダテ:すくすく育った感じはしますね。そこがたぶん、一般的な新人声優の枠に入っていないので予想外だった……という話をしたかったのかな?(笑)
植田:そうです! 『それすけ』のアニメ化が決まったときに取材をしていただくなら、普通の新人声優だったら「初めてなので緊張しています。みなさん応援してください」とかが一般的だと思います。なのに、はるちゃんは「ぽか~ん」としてて、緊張もせずにずっとこのままなんです。
一同:(笑)
植田:そして私は私で、「植田さんも初アニメですか?」と聞かれたのですが、私はすでに他のアニメに出ちゃってるので、「初めてです! 緊張しますががんばります!」とか、初々しいコメントができないんです。嘘になっちゃいますから。横にいる子が堂々としていて、お姉さんの私が初々しさを出したら茶番じゃないですかー!
春木:私はぜんぜんそんなつもりないんですけど(笑)。
植田:そういうのもあって、私はドキドキ~♪
一同:(笑)
<後編につづく>
『其れ、則ちスケッチ。』地上波放送打ち上げイベント 開催!
【日時】
2022年6月3日(金) 19:30開演予定
【会場】
しもきたドーン(東京・下北沢)
【出演】
植田ひかる(ハジメ役)
春木めぐみ(チヅル役)
【イベント】
— 『其れ、則ちスケッチ。』公式 (@SketchSore) May 12, 2022
【#植田ひかる ・ #春木めぐみ 出演】『其れ、則ちスケッチ。』地上波放送打ち上げイベント
2022/6/3(金) 19:30~
おかげさまでどんどんお席埋まってきております…ありがとうございます🥲🌴迷っている方はお早めにどうぞ✨#それすけhttps://t.co/LK1ks5CCVG
【植田ひかる・春木めぐみ出演】『其れ、則ちスケッチ。』地上波放送打ち上げイベント情報
『其れ、則ちスケッチ。』作品情報
とある島になぜか2人きりで取り残されてしまった少女、 ハジメとチヅル。 自給自足のサバイバル生活の中、 大好きなコントをしながらお互いを励まし合って日々を過ごしていく……。
声優自身がモーションキャプチャーでキャラクターを動かしながら収録する1話10分程度の動画作品群。
ストーリーはもちろん、 ちょっと変わった制作経緯で話題の本作は、 これまでYouTubeで配信されている本編に加え、 TikTok、 ラジオ(それらじ)等様々なメディアで展開してきました。 地上波放送は、 1回の放送につき2話ずつ、 6週にわたって放送。
スタッフ
原作:フォークダンスDE成子坂 桶田敬太郎・村田渚
コンセプトデザイン:吉崎 観音
構成・演出:石ダテコー太郎
製作:其れ、則ちプロジェクトチーム。
キャスト
ハジメ:植田ひかる
チヅル:春木めぐみ
公式チャンネル
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ラジオ『其れ、則ちラジオ。』(それらじ)公式サイト
ファンコミュニティ『其れ、則ちコミュニティ。』(それにてぃ)
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