映画『鋼の錬金術師 完結編』エンヴィー役・本郷奏多インタビュー|「イシュヴァ―ル殲滅戦が描かれていてすごく嬉しかった」
魅力的なキャラクター、緻密に練られたストーリー、圧倒的で唯一無二な世界観……今もなお世界中から愛されるベストセラーマンガ『鋼の錬金術』。作品生誕20周年の新プロジェクトとして、2017年に公開された実写映画『鋼の錬金術師』の続編にあたる『鋼の錬金術師 完結編』二部作の製作が発表。前編「復讐者スカー」が5月20日(金)、後編「最後の錬成」が6月24日(金)に公開となります。
そこで今回は、前作に続き登場するエンヴィー役の俳優・本郷奏多さんへインタビューを実施。前作から約5年ぶりとなる本作の制作が決まった際の率直な心境から撮影秘話、本作の見どころなどたっぷり伺いました。さらに、YouTubeチャンネル『本郷奏多の日常』でオタクの一面を覗かせる本郷さんから、自身の好きな二次元コンテンツや動画配信に込められたこだわりなどプライベートなお話もお届けします!
5年越しの続編制作に「すごくビックリ」
ーー映画『鋼の錬金術師』の公開から約5年ぶりとなる映画『鋼の錬金術師 完結編』。本作の制作が決まった時は率直にどのようなお気持ちでしたか?
本郷奏多(以下、本郷):ここまで期間が空いてから続編の制作が決まることはなかなかないので、正直驚きました。1作目の制作中に「続編も撮れたらいいな」と言っていたんですよ。でも公開後2年経っても話題に挙がらないから、続編はないのだろうなと。なので、お話をいただいた時はすごくビックリしましたね。
しかも、1作目に出演していたキャストのみなさんが引き続き出演するということで、それはすごく素敵なことだ!とも思いました。
ーー本郷さんがエンヴィーを引き続き演じるにあたり、準備したこと・心がけていたことがありましたら教えてください。
本郷:今作で特別新しく意識したことはなかったかもしれません。ホムンクルスは『鋼の錬金術師』の中でも特にビジュアルに一癖も二癖もあるキャラクターだと思うので、見た人たちが「なんだこいつら……」と思えるように、“得体の知れない謎の敵感”は引き続き心がけていました。
あとは、4年も期間が空いてしまったから原作を一から読み直したり、1作目の映画を観返したりはしていましたね。
変なポーズをたくさん取らされた? エンヴィーの撮影秘話
ーー撮影で印象に残っていることはありますか?
本郷:今回は犬や馬などいろんな動物に変身することが多かったんですよ。例えば、犬からエンヴィーに戻るシーンでは、犬だった体勢から撮影を始めなければいけないので、変なポーズをいっぱい求められたのが印象に残っています。「もっと左手を前に! もう少し手首を上げて!」とかいろいろ指示があって、何をさせられているんだろう……と思ってしまいました(笑)。
とはいえ、エンヴィーって人の姿でバトルをすることがあまりないので、僕は座りながら心の中で応援していました。アクションチームは毎日筋トレや準備運動をしていましたけど、それを尻目に「頑張れ!」って(笑)。
ーー(笑)。ちなみに、前作の時「ホムンクルス組はロケ撮影に行けず、グリーンバックでの撮影だった」とお話しされていましたが、今回もグリーンバックの撮影だったのでしょうか。
本郷:今回は全体的にグリーンの世界で撮影をしていました。本当は海外へロケ撮影に行きたかったと思いますが、世の中的なこともありなかなか難しく。でも、前作も同じように撮影していたのでそこまで大変さもなく、何より曽利(文彦)監督の安心感がすごくあったのでスムーズに撮影を進められました。