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『ダンまち』神様大図鑑「ヘスティア編」

実際はどんな神様!? 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』女神・男神大図鑑! #1|ベルを支える優しき“女神”・ヘスティア編

シリーズ累計発行部数が1200万部を突破した、大人気小説『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(原作:大森藤ノ イラスト:ヤスダスズヒト GA文庫/SBクリエイティブ刊/通称ダンまち)。

2022年7月22日より最新TVアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 新章 迷宮篇』が放送開始!

盛り上がりを見せる『ダンまち』ですが、作品の鍵となる存在はやはり「個性豊かな神々」ではないでしょうか。

ということでアニメイトタイムズでは、本作に登場する神々が、実際にはどんな神様なのか紹介する連載を実施します! 

実際に世界中で語り継がれている神話の神々との関連性や、劇中でのエピソード、ファミリアの情報などを解説!

第1回目はギリシア神話に登場する「女神・ヘスティア」。神々の事を知って、『ダンまち』をより楽しく鑑賞してみませんか?

 

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 新章 迷宮篇』キャスト連載メールインタビューはこちら

◆『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 新章 迷宮篇』キャスト連載メールインタビューはこちら

 

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 新章 迷宮篇
迷宮都市オラリオ――『ダンジョン』と通称される、壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。この街で、一柱の小さな女神と出会った冒険者志望の少年は、仲間をつくり、ダンジョンに挑み、多くの死地をくぐり抜け、さらなる<昇格ランクアップ>を遂げていた。そんな彼のもとにもたらされた一通の書状。書かれていたのは、ダンジョン未到達階層への遠征任務。未知なる冒険へ向けて、仲間たちと共に、少年は新たな一歩を踏み出す。これは、少年が歩み、女神が記す、――【眷族の物語ファミリア・ミィス】――作品名ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ新章迷宮篇放送形態TVアニメシリーズダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかスケジュール2022年7月22日(金)~2022年9月30日(金)TOKYOMXほか【先行配信】2022年7月21日(木)~2022年9月29日(木)ABMEAにて話数全11話キャストベル・クラネル:松岡禎丞ヘスティア:水瀬いのりリリルカ・アーデ:内田真礼ヴェルフ・クロッゾ:細谷佳正ヤマト・命:赤﨑千夏サンジョウノ・春姫:千菅春香カシマ・桜花:興津和幸ヒタチ・千草:井口裕香ダフネ・ラウロス:小若和郁那カサンドラ・イリオン:真野あゆみアイシャ・ベルカ:渡辺明乃...

  

目次

ギリシア神話とは?

古代ギリシャ人から口伝えで紡がれてきた壮大な神と人間の物語。

口頭で語られていたのでエピソードやストーリーにハッキリとした輪郭が無く、話者や地域によってさまざまな解釈をされてきました。

人間臭い一面を持つ神々の挿話を楽しむ物語になっており、神と人間のエピソードも多く描かれています。

『ダンまち』も神様と民衆たちの距離が近く、神達と思惑によって物語の展開が変わっていくので「ギリシア神話」との類似性を感じてしまいますよね!

▲ベルと一緒に過ごすヘスティア

▲ベルと一緒に過ごすヘスティア

 

ギリシア神話における「女神・ヘスティア」

ヘスティアの父・クロノス、母・レアについて

ギリシア神話では「男神・クロノス」「女神・レア」、そしてこの2人の子供である「神々の王・ゼウス」の血縁関係にある神の話が多く描かれています。

今回紹介するヘスティア神はクロノスとレアの娘であり、ゼウスの姉になります。

クロノスとレアは「ティタン神族」と呼ばれる神々であり、大地を司る神・ガイア、天空を司る神・ウラノスの子供であり兄妹です。

クロノスは他のガイアの子供達に比べて優秀な神であり、父であるウラノスから王権を奪還し二代目の王となりました。

ギリシア神話では、クロノスから生まれたゼウスやヘスティアなどの神々を「オリュンポスの神々」と呼びます。

ゼウスやヘスティア、ヘルメスなどの名前をゲームやアニメで多く耳にするのは、この神々がギリシア神話において特別な存在とされるからなのです。

▲『ダンまち』に登場するヘルメス

▲『ダンまち』に登場するヘルメス

 

「炉」を守る女神・ヘスティア

ゼウスの血縁関係者たちであるオリュンポスの神々。その中の12神を「オリュンポス12神」と呼びます。

ヘスティアはその12神に含まれたり、含まれなかったりするようです。甥っ子であるデュオニソスに譲ったとも言われているなど、出典によって異なります。

ヘスティアは処女神(生涯、子供も夫も作らない純血な神)で、家庭の中心とも言える竈(かまど)や炉などを守る神とされています。

一節にはどの家庭にもヘスティアが祀られる場所があるので12神には入らないという記述もあります。

 

ローマ神話の女神・ウェスタとの関連性

古代ローマ帝国には「ローマ神話」と呼ばれる神話が存在します。

強大な力を持っていたローマ帝国はギリシャを属州にすると、以前から信仰していたローマ古代の神々と「ギリシア神話」を結びつけローマ神話を構成しました。

そのローマ神話にも、同じく竈や家族を守る神とされる「ウェスタ」という女神が存在します。

そのため古代ローマではヘスティアとウェスタは同一視され、国の守護神として多くの人から信仰されていたようです。

ヘスティアは民間人にとってかなり身近な神だったためか、その他の神々のような神話や戦いの挿話がほとんど残されておらず、ヨーロッパの美術作品などにも描かれていません。

人間をそばで優しく見守る神であるため、『ダンまち』劇中でファミリアのみんなを大切にしたり、主人公・ベルを“好きな人”ではなく「宝物だ」と言った事にも納得ができますね。

 

まるで理想の上司!? 『ダンまち』劇中での女神・ヘスティア(CV:水瀬いのり)

 
主人公「ベル・クラネル」と契を交わした女神で、ヘスティア・ファミリア(※1)を率いています。

小柄ですがグラマラスな体型で、優しくポジティブな女神です。

冒険者になることを夢見てオラリオ(※2)にやってきたベルに救いの手を差し伸べ、たった2人だけでファミリアを結成しました。

他の神からは「君がファミリアを持つなんてね~」と意外な反応をされていたので、今後、彼女がなぜベルを選んだのか、関係が描かれる可能性も。

しかし劇中では「めんどくさがり、引きこもりがち」とも評されていたので、シンプルに性格上ファミリアを率いてダンジョンに挑むタイプでは無いということかもしれません。

※1:神々が人間や民衆と契約を交わし特別な力(ステイタス)を与えることで結成される集団。ダンジョンの攻略やビジネスなどそれぞれ特色を持つ。

※2:様々な種族が集い活動する迷宮都市。元はダンジョンと呼ばれる穴を封印するために作られたもので、ベルはダンジョンを攻略する冒険者を目指してやってきた。

 

ヘスティアの特徴は「器の大きさ」

ヘスティアは、愛してやまないベルが女の子に異常にモテたり、失敗したり、敗戦して落ち込んでいても全てを受け入れて再起させます。

また、他の神やファミリアからの依頼や厄介事、理不尽な攻撃に対して、驚きながらもすぐに状況を受け入れてやるべきことを考える姿勢を見せます。

現在のヘスティア・ファミリアのメンバーは、ベル以外の全員が他のファミリアから移籍した形です。

よくよく考えてみると「信仰対象の変更」は神にとって無礼なはずですが、それを気にせず「家族」として受け入れています。

言葉が通じ理性のあるモンスター「ウィーネ」の一件でも、ウィーネを怖がらず、周囲の反応を顧みず保護するなど責任感も強いです。

優しく前向きに物事を考えながら、いかなる事でも許し、正しく導くヘスティアはさながら理想の上司のよう。

「ギリシア神話」内で、人間を側で守り続けたヘスティアの個性がうまく表現されたキャラクター設定となっています。

  

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