『きんいろモザイク』クラウドファンディング企画[連載第6回]支援者からの質問をキャストに直撃インタビュー! ~種田梨沙さん、内山夕実さん、諏訪彩花さん~【後編】
アニメイトが運営するクラウドファンディングサービス「ソレオス」で実施した『きんいろモザイク』のプロジェクト。前回に引き続き、種田梨沙さんと内山夕実さん、諏訪彩花さんのロングインタビュー後編を掲載します。
仲良し3人の爆笑トークはまだまだ終わりません! 3人が本作に関わって起こった変化とは!?
・前編はコチラから
内山さん、種田さん、諏訪さんが印象に残ってるエピソードを発表!
――アニメ全体の中で印象に残っているお話は?
種田梨沙さん(以下、種田):1期の第1話と、2期の第7話、イギリスのシーンですね。あれだけ長い英語のシーンがある作品は、他の作品の雰囲気とはガラッと違います。日本人の声優さんの英語をずっと聞けるのは珍しいし、アニメなのに劇場版を見ているような感覚になれました。声優としてではなく、ひとりの視聴者として新鮮に楽しめたので、いまでも印象に残っています。
内山夕実さん(以下、内山):そうだよね!
種田:『きんいろモザイク』の作品がどういう作品なのか、第1話ですぐにわかる内容でした。冒頭で良さがすごく伝わるのが、素敵だなと思いました。
内山:私が印象に残っているお話は、劇場版『Thank you!!』を挙げたいです。これは劇場版だけを切り取るわけじゃなくて、1期から積み重ねてきた「絆」を存分に感じられたお話だったからです。しかも、メインキャラクターのみならず、周りで支えてくれているそれぞれのキャラクターたちの変化と成長を感じられたのが好きです。ストーリーの集大成で「卒業」が描かれていましたが、離れていても心はつながっているところが刺さりました。
諏訪彩花さん(以下、諏訪):私はみんなが穂乃花ちゃんの家のレストランに来てくれたお話(※2期第6話)が印象に残っています。1期はカレンちゃんとの絡みがメインだったけど、2期からは他のみんなの輪の中に入れてもらって、どんどん仲良くなりました。そのきっかけが、レストランに来てくれたお話だったんじゃないかなと思います。なのでいまでも忘れられません。
内山:そうだよね。だって、あのときはまだ呼び方が名字だった?
種田:うんうん。
諏訪:それが新鮮だったの! 「カレンちゃん」とは呼んでいたけど、みんなの名前を呼べたのと、呼んでもらえたのが本当に嬉しかった。シノと金髪同盟を組んだり、それぞれのキャラクターごとに会話の内容が違っていたり、演じていて本当に楽しかった。みんなの輪の中に穂乃花ちゃんがどんどん入って行く様を実感できたのが嬉しかったなぁ。私はもちろん、作中の穂乃花ちゃんも、きっと嬉しかったんじゃないかな? 「カレンちゃんLOVE」の輪が広がっていった感じ。
内山:初めは被り物で登場したもんね(笑)。
諏訪:そうそう! 「ご注文は?」って、すごく大きくて重そうな猫をかぶってた(笑)。
内山:発想がおもしろい子なんだよね(笑)。
諏訪:穂乃花ちゃんは意外と奇行に走ることが多いんで!(笑)
種田:2期の穂乃花もそうだけど、私も全体を通してギャグシーンは演じていて楽しかった。アドリブを入れるときは、ブースの向こうのスタッフさんをいかに笑わせるかを考えてた。
内山:(笑)。
種田:西ちゃんなんて、アドリブを演じたあとバっと振り返って、「どうだっ!?」って私たちの反応を見るじゃない? 私たちはノイズを立てないように笑いをこらえるので必死だったよね。
一同:(笑)。
内山:『きんいろモザイク』のアフレコって、「ここはギャグです」ってわかりやすい部分と、自分のお芝居次第でおもしろくなりそうな部分があるでしょ?
台本を普通に読んだらすんなりいけちゃうところを、「これ……やりようによっては笑わせられるな……」とか、ずっと考えてた。
諏訪:あはははは!
内山:「これは淡々と演じるより、なんか爪痕を残したほうがいいな」とか、台本を読みながら探すことが増えてたよ。
種田:台本に「(陽子エコー)」と書いてあったところなんて、編集でエコーをかけるんじゃなく、夕実ちゃんがアドリブでセルフエコーをかけてたよね? そして、それを聞いた音響監督さんから「おもしろいから採用!」って言われてさ(笑)。
内山:それね! 劇場版『Thank you!!』では、弟と妹が同じようにセルフエコーしてたので、やっぱり猪熊家の血が流れてるんだなと思いましたねぇ。
一同:(笑)
内山:劇場版『Thank you!!』の演技は、みんな振り切ってたよね?
諏訪:ボケとツッコミの応酬がすごい(笑)。
内山:私、個人的には綾が振り切ってたイメージがあるよ。
諏訪:綾はどんどん妄想の世界がヤバくなりすぎて……。妄想が暴走してた。
内山:絵だけ見たら可憐でおしとやかなタイプの女の子なのに。
種田:綾はひとりでノリツッコミしてたなぁ。みんながついてこれないから、「なんでだよーっ!」とか暴走してたなぁ。
一同:(笑)
――続いての質問です。演じていて楽しかったシーンは?
内山:やっぱりコミカルなシーンは楽しかったですね。
種田:個人的にはカレンにつられて英語をしゃべらされてるシーンが楽しかったです。「オー、マイ、ガー」とか。
内山:私は「アーローハー」が好き。
種田:あとは、台本にセリフが書いていない想像中のシーンとかも好き。綾がお婆ちゃんになって「アヤヤヤヤヤ」も楽しかった。
一同:(爆笑)
内山:あれはおもしろかった!
諏訪:あれって台本にセリフは書いてなかったっけ?
種田:書いてなかった(笑)。「アヤヤヤヤヤ」ってやったら、採用されたの。
内山:あれはすごいよ! さすが種ちゃん天才だわ(笑)。『きんいろモザイク』をやってるとギャグセンスが磨かれてくるよね。
――では、内山さんが楽しかったシーンは?
内山:陽子は幼少期のシーンが演じていて楽しかったし、大好きです。
種田・諏訪:あれはかわいい!
内山:勇姉との話もそうですけど、幼いシノとの会話も好き。シノの危なっかしい感じがかわいすぎる(笑)。
種田:アホっぽい感じのね(笑)。
諏訪:あれさ、どんどん西ちゃんに寄っていってる感じがしたよ(笑)。西ちゃんだけじゃなくて、みんなそうなんだけどね(笑)。普段話してて、たまに「あれ?」って思うことあるもん。
――諏訪さんも穂乃花に寄ってきた自覚はありますか?
諏訪:う~ん……どうでしょうか(笑)。穂乃花ちゃんは初めはおとなしくて健気で、テニス部のがんばりやさんというイメージでした。でも……どんどんどんどん……。
種田:ヤバい子に……(笑)。
諏訪:ちょっと綾に近い?
種田:近いと思う。
諏訪:言葉を選ばずストレートに言えば「変態」っぽいところもある!
一同:(爆笑)
諏訪:カレンちゃんにメアドを聞くとき、綾と一緒で頭の中で妄想して変な声を出してたし(笑)。あのアフレコは、いつものフワフワした声よりも、ちょっとノリのいい変な声を出した記憶があるなぁ。でも、音響監督さんはそれをおもしろがってくれて採用になったので、自由にやらせていただいて楽しかった(笑)。
内山:突発的に出るおもしろさは、諏訪ちゃんと穂乃花はかぶることがあると思う!
諏訪:ありがとうございます……でも、「似てる」とか言われるとさぁ、まるで私が変な人みたい。
一同:(笑)
内山:誰も想像つかない発言とかするじゃない?
種田:まったく狙ってないのに面白いひとこととか。
内山:そうそう(笑)。
諏訪:いやぁ~そうなのかなぁ。私のことはともかく、後半の穂乃花ちゃんは「こんなに激しい子だったかな?」と思うシーンが多々あって、楽しく演じられました。原先生、本当にありがとうございます!