かなしみは、誰のせい?|山根綺のほんとのところ。#4
神様は、私のことを
「こいつは勉強と運動能力はそこそこ足しといて、それだけだとな〜んか調子に乗りそうだから自己肯定感はちょっと減らしておくかぁ〜あと泳げないようにしとこ(^^)」
と言いながら粘土みたいにこねこねして作りました。
「気にしすぎだよ」
「考えすぎ〜」
「ネガティブなんだねぇ」
今まで何万回と言われた言葉達。
そんなこと自分が一番分かっていても
落ち込んだ時、傷付いた時は何度も忘れてきたそんな言葉たちが大きな塊になって、自分の心をグサッと抉ります。
もっと強くなりたいけれど
この情報社会では、なかなか難しいものです。
人には、大人数がポジティブな意見でも、少数のネガティブな意見を重要視してしまうという本能があります。
これをネガティブバイアスと呼びます。
このバイアスは生物が進化の過程で身に付けてきたもので、狩猟時代の命の危険をもたらすネガティブな体験や感情を強く記憶しておくことによって、その後に起こりうる危険を察知し、迅速に回避することで身を守るというものです。
なんだか小難しい言葉が並んでおりますが、
簡潔にいうと、この切ない気持ちは自分のせいではなく
人間という生物の本能のせい!というわけです。
実際、100の優しい言葉より
1つの悲しい言葉の方が刺さりますよね。
本当に、人間というものはよくできているなぁ。
と頭では理解しつつ、一丁前に悩んだりした時は
『う〜ん、ワシは赤ちゃんだからなぁ、難しいことはよくわからぬ〜ばぶ』
と、自分のことを赤ちゃんだと思って生きるようにしています。
皆さんも辛い時は、赤ちゃんになりましょうね。
そうすれば、万事解決とはいかずとも
半分くらいは心が軽くなると思います。
(これは宇垣美里さんのマイメロ理論の改です。ググってね)
そんな私を赤ちゃん状態にしうる”言葉”は、
ごく稀に、私の味方になってくれる時もあって。
今日は全然出来なかったな。
みんなきっと進んでるのに。
自分だけ、こんなにダメだ。
こんな風に、自分を自分で責めてしまった時に
「みんなって、誰よ」
「真面目なのは良いことだよ」
「人の痛みが分かるってことだよ」
どこからともなく、落ち込んだ私を鼓舞してくれるのです。
その正体は、応援してくださるやや担さんや大切な人達がくれた、あたたかい言葉たちです。
本当に本当にありがとうございます。
あかちゃんやまね、がんばる。えいえいおー。
人間である限り、辛いこと、苦しいことはあって
誰にだって、人には話せない悩みを持っているものです。
そんな苦しい気持ちをどうにか解放したくて
思わず関係ない誰かにぶつけてしまいたくなるかもしれません。
けれど、自分の人生を豊かにする方向へ舵を切ることができたら
きっと、もっと優しい世界になるような気がしています。
たった一度きりの
私だけの、あなただけの人生。
あたたかい言葉だけを拾って
ずっと、あたたかい光の中にいられたらいいな。
企画協力:青二プロダクション
編集担当:川野優希