劇場版『からかい上手の高木さん』大原ゆい子さんインタビュー|大原さんが歌う主題歌「はじまりの夏」は夏感とせつなさを帯びた曲で、劇場ならではのギミックも!?
2018年1月にアニメ第1期の放送が始まり、2022年1月から3月まで第3期シリーズが放送されていた人気作品『からかい上手の高木さん』(原作:山本崇一朗さん)。本作初の劇場版アニメが6月10日より全国公開となります!
中学生の西片(CV:梶 裕貴さん)が同級生の高木さん(CV:高橋李依さん)に何かとからかわれ、そのうちお互いの気持ちに変化が……。TVシリーズ3期では中学2年生の終わり頃まで描かれましたが、劇場版では中学3年生の夏休みの出来事が描かれています。重要な新キャラクター、子ネコのハナを水瀬いのりさんが、ペットグッズショップの店員・太田を戸松遥さんが演じます。
劇場版公開を記念して、TVシリーズの全OP曲と挿入歌を担当し、本作でも主題歌「はじまりの夏」を歌う大原ゆい子さんに劇場版と「はじまりの夏」についての想いを語っていただきました。
誰もが歯がゆくなったり、共感できるのが『高木さん』の魅力。
──2018年からアニメ『からかい上手の高木さん』のOP曲に加え、挿入歌なども担当されてきましたが、ここまで関わってきた感想をお聞かせください。
大原ゆい子さん(以下、大原):1期のOP曲を担当させていただくことになった時にはまさかここまで長く関わらせていただけるなんて想像もしていませんでした。2期、3期のOP曲を歌わせていただけただけでも嬉しいのに、作中の挿入歌なども歌わせていただいて、とても嬉しかったです。
──アニメ『からかい上手の高木さん』はここまでシリーズが続き、劇場版が制作されるほど、多くの方に愛されています。大原さんが感じるその理由や魅力とは?
大原:山本崇一朗先生が描かれている原作が魅力的で素晴らしいことに加えて、アニメを見るたびにスタッフさんたちのすごさや愛情の深さを感じました。そんな想いや熱意が視聴者の皆さんにも伝わることで、たくさんの方に愛されるアニメになったのではないかなと思います。
──高木さんと西片くんの甘酸っぱいやり取りやシーンは誰もが経験することだからこそ、現役の学生やかつて学生だった大人にも刺さったのでは?
大原:そうですね。たとえそんな経験をしていなかったとしても、『高木さん』を見ると「私もこんな青春していたな」と思わせてくれて(笑)。二人を見ていると誰でも歯がゆくなったり、共感できるのがみんなが好きなポイントなのかなと。「わかる! わかる!」って(笑)。
──ちなみに3期シリーズで印象深かったエピソードを挙げるとすれば?
大原:もちろん最終回のラストシーンで、西片くんが高木さんが乗った車を追いかけるシーンとかも素敵でしたが、個人的に好きだったのが6話の「文化祭」です。
舞台中に小道具を踏んで倒れそうになる高木さんを、着ぐるみを着ていた西片くんが飛び込んで受け止めたシーンです。
アニメオリジナルのお話で、西片くんはまだ気付いていないかもしれないけど、高木さんのピンチに自然と体が動いてしまうくらいまで、高木さんへの気持ちが進んでいるんだなと感じました。
そして二人の告白シーンがあって、高木さんが「あの春の日から」とアドリブで言ったことで、二人が出会った時のことをずっと大切に思っていたんだなと感じて、胸アツでしたし、今後もずっと思い出すだろうなと思うシーンでした。
(C)2022 山本崇一朗・小学館/劇場版からかい上手の高木さん製作委員会