夏アニメ『継母の連れ子が元カノだった』放送開始直前！下野紘さん×日高里菜さんインタビュー｜水斗と結女の掛け合いがメイン、そして圧倒的なセリフ量に驚き

会話だからこそ見えるもの、発見がすごく多かったアフレコ

――実際に演じてみていかがでしたか？

日高：演じれば演じるほど、乙女だなぁって思います。恋する乙女というか。考え方もそうですけど、嫉妬するところとか、ちょっとした水斗の一言を気にしちゃうんですよね。ただ、それもリアルで、このくらいの年頃のときって、そういう一言でイラッとしたり気にしたり確かにするよなぁって感じる部分は多かったです。

下野：結女ってオタクだけどかわいらしい部分があるじゃない。水斗はオタクかつ、その真意は何だ？みたいな考え方をするんですよ。少しうがった見方をするから、僕も演じながら、こいつちょっとイラッとすんなっていう気持ちは若干ありました(笑)。

日高：結女は傍から見たら、絶対に水斗のことが好きで、自分でもその気持ちに気づいているよなぁって思いつつ、それを受け入れたくない葛藤があるんですよね。でも水斗は不思議なんですよ。好き……だよね？みたいな感じなんです。

下野：そうだね。好きなんだけど、過去とかを考えると、その感情は誰にも見せたくないと思っているんだよね。アニメでも結女への思いが見えたりする瞬間があるけど、それは結女には見せたくない。

なんというか、思春期の男子って、彼女とか元カノには、自分をカッコ良く見せたい気持ちがあるんだよね。

日高：そうなんだ！

下野：たぶん男子ってみんなこれがあるのよ。

日高：じゃあ男子目線で見たらリアルな感じなんですか？

下野：リアルリアル。リアルだけど、水斗自身も好意的な気持ちを持っているから、結女を最後の最後で攻め切れないんですよね。どこか優しくしてしまう部分が出てくるんだけど、たぶんそれは、結女にはわからないよね(笑)。

日高：伝わってないですね(笑)。そうだったんですね。

――そのすれ違いが、楽しかったりはするんですよね。先ほどお話していましたけど、アフレコはほぼ2人なのですか？

下野：ほぼ2人です。

日高：ホントに2人ですよね(笑)。

下野：日高さんと休憩中にいろんな話をしたけど、こんなに日高さんと話したことあったっけ？って思うくらい、めっちゃしゃべったよね？

日高：いろんな話をしましたね。いろいろ相談にも乗ってもらって(笑)。何話だけすごく話すとかではなく、第1話から最終話までしゃべり倒す関係ってなかなかないですよね。それに結構モノローグが入ったりするんですよ。そういうのもすごかったなぁ。

下野：特に結女は、水斗に対して実際に言っているセリフと、モノローグの温度差が激しいから、そこが大変そうだなって思いながら見てた。

そういう意味では2人でしゃべっているけど、やっぱり日高さんのほうが大変なんじゃないかな。水斗と舌戦を繰り広げるけど、心の中のモノローグでは乙女な部分を出してくる。そしてほかの子たちがやってくると、今度は基本ツッコミ役に回るんですよ(笑)。

日高：そうなんですよね(笑)！　

下野：水斗はそれに対して、「ふ～ん、それは違うから」くらいしか言わない。結女はそこでもツッコむから本当に大変そうだなぁって思いながら見てた。

日高：台本チェックをしていて、ずっと結女、結女、結女って続いていて、水斗が来たー！って思ったら一行とか(笑)。そのときは「水斗っ!!」ってなるんですよね。

下野：そうそう(笑)。一行ならまだしも「……」とかもあるからね。

日高：やっと水斗のセリフが来た！と思ったら「はぁ～」ってがっかりしたりしつつ……。

――声を張り上げているのも、ほとんど結女でしたしね。

日高：そうですね。あわあわしているシーンは多かったですね。その中で水斗が大変そうだなって思うところを挙げるとすると、難しい単語とかが出てくるところですかね。2人とも頭は良いんですけど、結女はテンションでツッコむんです。でも水斗はいつもローテンションで、淡々としゃべるから、そこは難しそうだなって思いました。

でも、家で台本をチェックして、こうかな？って考えて持っていくんですが、現場で下野さんと掛け合うと、「こう来るんだ！　じゃあこうだな！」ってなるんです。やっぱり会話だからこそ見えるもの、発見がすごく多かったので、とっても楽しかったです。

下野：楽しかったね。

――いよいよ7月から放送がスタートしますが、最後に見どころをお願いします。

日高：いよいよ第1話の放送がスタートします。設定としては、再婚相手の子が元カレと元カノという、なかなかないけど、絶対にないとも言い切れない設定なんです。

それと水斗と結女の心情にリアル感があって、演じながらむず痒くなりながらキュンキュンしたり歯がゆくなったり、感情が揺さぶられながら演じていました。私たちも楽しみながらアフレコをやらせていただいたし、コメディ要素もたくさんありますので、皆さんに楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。

［文＆写真・塚越淳一］

『継母の連れ子が元カノだった』作品情報

放送・配信情報

ABEMAにて7月6日より 毎週水曜 21:30 ～ 地上波先行・独占配信

AT-X 7月6日より 毎週水曜日 21:00 ～（リピート放送 毎週（金）9:00 ～、毎週（火）15:00 ～）
TOKYO MX 7月6日より 毎週水曜日 24:00 ～
BS日テレ 7月9日より 毎週土曜日 24:30 ～
MBS 7月9日より 毎週土曜日 27:08 ～
BSフジ 7月12日より 毎週火曜日 24:00 ～

イントロダクション

ある中学校である男女が恋人となり、イチャイチャして、些細なことですれ違い、ときめくことより苛立つことのほうが多くなって......卒業を機に別れた。

そして高校入学を目前に二人は――伊理戸水斗と綾井結女は、思いがけない形で再会する。

「僕が兄に決まってるだろ」「私が姉に決まってるでしょ?」

親の再婚相手の連れ子が、別れたばかりの元恋人だった!?

両親に気を遣った元カップルは、『異性と意識したら負け』という“きょうだいルール”を取り決めるが――

お風呂上がりの遭遇に、二人っきりの登下校......あの頃の思い出と一つ屋根の下という状況から、どうしてもお互いを意識してしまい!?

スタッフ

原作：紙城境介『継母の連れ子が元カノだった』(角川スニーカー文庫刊)
キャラクター原案：たかやKi
監督：柳伸亮
シリーズ構成・脚本：赤尾でこ
キャラクターデザイン：佐藤勝行
音響監督：立石弥生
音響制作：ビットグルーヴプロモーション
音楽：水谷広実
音楽制作：ポニーキャニオン、アップドリーム
プロデュース：轟豊太(ドリームシフト)、ハピネットファントム・スタジオ
アニメーション制作：project

OP主題歌：DIALOGUE+「デネブとスピカ」
ED主題歌：harmoe「ふたりピノキオ」
　

キャスト

伊理戸水斗：下野紘
伊理戸結女：日高里菜
南暁月：長谷川育美
川波小暮：岡本信彦
東頭いさな：富田美憂

　
公式サイト：https://tsurekano-anime.com/
公式Twitter：@tsurekano