春アニメが放送終了した今こそ作品【イッキ見】のススメ! アーニャの愛らしさに溶け、孔明の名言に感銘、バレエの美しさに心奪われた──2022年春アニメ3選のときめきポイントもご紹介
「この作品おもしろかった!」
そんなちまたの噂を耳にして、その作品に興味を持ったり、履修していない作品だった場合は「見ればよかったかな」とちょっぴり後悔の念を抱いたり──
みなさんはそんな経験をしたことはないでしょうか。
私はあります!
自分でおもしろい作品を開拓・発見するのももちろん楽しいのですが、誰かが「おもしろい」と思った作品は自分にも刺さるかもしれない……そういった興味を駆られ、触手を伸ばすことが多々あります。
昨今はテレビで放送されるアニメ作品の数も多く、さらには映像配信サービスによるオリジナル作品までもが増加傾向にあり、もはや1人ですべての作品を網羅することなど不可能に思えるほど、作品数が膨れ上がっています。
そこで頼りになるのがこの「口コミ」であり、サブスクリプション(定額課金制)による映像配信サービスの存在です。
近年、テレビアニメのほとんどがタイムラグ少なめで各映像配信サービスにより供給されています。そのため、どのタイミングからでも作品に触れやすくなっていたり、放送が終わってからの「後追い」も可能になっています。だからこそ、の【イッキ見】のススメです。
まず、映像配信サービスでイッキ見をするメリットは、途中に挿し込まれるCMがないことで生まれる作品への「没入度の高さ」。
さらには、翌週の放送を待つことなく、すぐに次のエピソードが見られるという「スピード感」です!
また、テレビ放送時にはどうしても時間が取れず、視聴を断念してしまうケースも大いにあります。後日、時間が出来た時や、ふと「明日何しよう」と迷った時……それが【イッキ見】のチャンス! そんな、自分のタイミングで見られる、という「気ままさ」も大きなメリットです。
ただでさえ時間に追われ忙しく過ごしがちな昨今、限りある自分の時間を最大限に有効活用出来る! それが【イッキ見】をオススメするゆえんです。
今回は2022年春アニメで個人的に「おもしろかった!」3作品をセレクト。放送が終了し、全話を通して見たからこそお伝え出来るオススメポイントや、イッキ見の際に注目していただきたいちょっとマニアック(?)なときめきポイントなどもあわせてご紹介します。
もし、未履修かつ興味を惹かれる作品があったら、ぜひ【イッキ見】を検討してみてはいかがでしょうか。
目次
『SPY×FAMILY』
まずは、放送前から話題が沸騰していたこの作品、『SPY×FAMILY』からご紹介。
『SPY×FAMILY』は、現在「ジャンプ+」で連載中の遠藤達哉先生のアニメ化作品です。
OP曲がOfficial髭男dismによる「ミックスナッツ」、ED曲は星野源さんによる「喜劇」という話題性の高さにより、この作品の存在を知っている方も多いかもしれませんね。
MISSION:偽装家族から育っていく真の家族愛を見届けよ
主人公はコードネーム「黄昏」というスパイ。
とある任務のため、「ロイド・フォージャー」という名の精神科医に扮し、孤児院にいた「アーニャ」を引き取り、家族を偽装するところから物語は始まります。
さらに、必要に迫られた結果、お互いの利害が一致した「ヨル」を「母」役として家族に迎え入れます。
しかしこの3人、自分のため・任務のためにお互いの正体を隠したまま──
ロイドは職業柄、自身がスパイであることを隠していますが、アーニャは超能力者であることを、ヨルは殺し屋の顔を持っていることを秘密にしています。真実を知られてしまったら、この偽りの家族が壊れてしまうから……
そんな偽装家族でスタートした3人ですが、第3話ではお互いの能力を(ひそかに)掛け合わせて連携し、人助けをすることに。
困っている人を見捨てておけない3人の人柄を感じられるシーンでもあり、お互いを思い合う”本当の家族”のような3人を、視聴者も初めて目撃出来る重要な回となっています。
偽りの家族でありながら、こうして育まれていく真実の「家族愛」に視聴者も癒やされ、いつまでもこの家族が幸せであれ……と願わずにはいられなくなる。それがこの作品の魅力のひとつとなっています。
アクションのかっこよさとギャグの絶妙なバランス
ロイドはスパイという職業柄、常に危険と隣り合わせです。
それゆえ、必然的にロイドが敵と格闘する場面も展開されていくのですが、そのアクションシーンのかっこよさは圧巻。
また、ヨルも殺し屋として体得して来た強さを発揮し、その気迫に満ちた表情と見事な戦闘能力があふれんばかりに披露されています。
その躍動感あふれるアクションシーンに視聴者も思わず釘付け! この作品の大きな見どころとなっています。
アクションシーンとしては第1話や第2話でも十分魅力的に描かれていますが、筆者のオススメは第5話! アーニャの合否が判明した後の、原作にはないアニメオリジナル展開へと自然に移り変わっていく様子はもちろん、ここでのロイドやヨルのアクションシーンは必見です。
しかしながら、この作品の魅力は圧倒的なアクションシーンだけではありません。
シリアスな展開も含ませ、アクティブなアクションを魅せつつも、絶妙なバランスで差し込まれる「ギャグ要素」がとにかく笑えておもしろい!
前述した第5話では、ロイドの片腕(?)の情報屋・フランキーやアーニャの悪ノリがこれでもかと重ねられ、思わず笑いを誘われます。
また、第8話から9話で本格的に登場するヨルの弟「ユーリ」の、姉に対するテンションのおかしさも飛び抜けていて、爆笑の嵐! 個人的にオススメしたい回となっています。
ギャグに偏りすぎず、シリアスになりすぎず、かつ、アクションで魅せる!
それぞれまったく性質の異なる要素がひとつの作品に絶妙に同居しているという、そのさじ加減のバランスのよさが人気作となっている理由のひとつなのかもしれません。
個性豊かなクラスメイトとのアーニャの学園生活
『SPY×FAMILY』の魅力を語る上で、どうしても欠かせないのは「アーニャ」のかわいさ・愛らしさです!
かわいいだけじゃなく、幼児ゆえ生まれる舌っ足らずな言葉や、独特な感性から飛び出すユニークな発言まで楽しいのがアーニャの魅力。愉快でかわいらしいアーニャの存在は、偽りの家族であるロイドやヨルの心も寄り添わせ、視聴者の心もわしづかみにしています。
そんなアーニャが過ごす学園生活もまた、個性的なクラスメイトによって彩られ、明るく楽しく描かれています。
ロイドの任務のターゲットとなる「デズモンド」の次男・ダミアンや彼を囲む取り巻きはもちろんのこと、アーニャの親友ベッキーや、第10話で登場する、体格や声からすでに個性的なビルなど、実に賑やか。
しかし彼らは名門校の生徒とはいえ、みんな子ども。子どもだからこそ生まれる軋轢なども描かれつつ、その中で「ちち」のために奮闘するアーニャのけなげさに思わずときめいてしまいます。
特に筆者の個人的なオススメは、思わずマネをしたくなるアーニャの返答「うぃ」のかわいらしさと、ベッドやソファ、階段など段差の大きな場所で見られる、小柄なアーニャのよじ登り動作の愛らしさです! そんなアーニャの所作はうっかり見逃しそうになるほどささやかに、しかしこまやかに描写されているので、ぜひ見つけてみてください。
「子はかすがい」ということわざもありますが、「フォージャー」家を真につないでいるアーニャのかわいらしさ愛らしさに心撃ち抜かれること間違いなしです。