夏アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』先行上映レポート|「みなさんの素直な感想を楽しみにしています」
「みなさんの素直な感想を楽しみにしています」
トークコーナーではファンから富田さんたちに直接質問ができる時間も。内容は「ガンジャ隊」メンバーでの好きなキャラクターやアフレコについて。
好きなキャラクターに関しては、富田さんと井澤さんともに「ベラフ」を挙げ、斎賀みつきさんの解釈一致な美声がたまらないのだと骨抜きな様子で語ります。他にも「ムーギィさん」や「マジカジャ」など、お気に入りを言い出したらキリがない様子。「成れ果ての村(イルぶる)」に登場するキャラクターは全員がマスコット的な可愛さを持っていることもあり、ナナチ役の井澤さんは危機感があることを漏らしていました。
なお、解釈一致の演技を披露してくれるのは斎賀さんだけでなく、「成れ果ての村」で登場するキャラクターや深層生物にいたるまで、所謂“原作で聞いた声”になっているのだとか。深層生物の鳴き声については、原作者のつくしあきひと先生が収録現場で実演することもあったのだそう。オンエアを楽しみにして、ぜひ同じ感動を味わってほしいと語りました。
アフレコのエピソードでは、やはり第2期でも原作の攻めた描写は妥協なく再現しているらしく、当然アフレコにも感情がこもる場面が多かったといいます。特に、井澤さんの演じるナナチの“ある場面”での泣きの演技は、富田さん曰く「もらい泣きしてしまった」と力説したほど。“精算”にあうマアアさんやヴエコなど、第2期でも声優陣の演技には期待してしまいます。
スタッフから語られた興味深いエピソードとしては、作中に登場する奈落語の発音について。第2期でメインの舞台となる「成れ果ての村」で登場するキャラクターの多くは標準語ではなく奈落語を使用するため、つくしあきひと先生による奈落語の一覧表が配られ、それを参考に収録がおこなわれたのだとか。
この一覧表、富田さんたちには配られていないとのこと。なんとか特典などにして配布してほしいと、富田さんと井澤さんは訴えていました。
最後に、この場に駆けつけていたつくしあきひと先生からアニメを作り上げてくれたスタッフや支えてくれたファンに向けての感謝の言葉。そして、「この作品でただ楽しかったという感想は出づらいと思うので、どんな風に感じてもらえたのか、みなさんの素直な感想を楽しみにしています」(井澤さん)、「改めて、素晴らしい作品に関わっていることを実感しています。みなさんの新鮮な気持ちを共有しながら放送を楽しみにしたいです」(富田さん)という別れの挨拶でイベントは幕を下ろしました。
TVアニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』は、2022年7月6日(水)より、AT-X、TOKYO MX ほかにて放送中です。リコたちの冒険の再開をお楽しみに。
[文・原直輝/写真・MoA]
TVアニメ「メイドインアビス 烈日の黄金郷」作品情報
放送情報
AT-X:7月6日より毎週水曜 22:30
※リピート放送:毎週金曜 10:30~/毎週火曜 16:30~
TOKYO MX:7月6日より毎週水曜 25:05~
BS11:7月6日より毎週水曜 25:00~
サンテレビ:7月6日より毎週水曜 25:05~
KBS京都:7月6日より毎週水曜 25:05~
テレビ愛知:7月7日より毎週木曜 26:35~
サガテレビ:7月10日より毎週日曜 25:25~
※放送日時は変更になる可能性がございます。
イントロダクション
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。
どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。
「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。
そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。
アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。
ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。
リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。
深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。
リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。
ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。
そこで、出会ったプルシュカと名乗る女の子は、ボンドルドに育てられ外界を知らずにいた。
リコの冒険話に夢中になり一緒に冒険に行きたいと願うが、あえなくボンドルドの実験に利用されてしまう。
しかし、プルシュカは形を変えリコの白笛となり、一同は深界六層「還らずの都」へと進む。
そこには、成れ果てが独自の価値観を持って生活している「成れ果ての村」が存在していた。
スタッフ
原作:つくしあきひと(竹書房「WEBコミックガンマ」)
監督:小島正幸
副監督:垪和 等
シリーズ構成・脚本:倉田英之
キャラクターデザイン:黄瀬和哉(Production I.G)
黒田結花
デザインリーダー:高倉武史
プロップデザイン:沙倉拓実
美術監督:増山 修、関口 輝(インスパイアード)
色彩設計:山下宮緒
撮影監督:江間常高(T2スタジオ)
編集:黒澤雅之
音響監督:山田 陽
音響効果:野口 透
音楽:Kevin Penkin
音楽プロデューサー:飯島弘光
音楽制作:IRMA LA DOUCE
音楽制作協力:KADOKAWA
アニメーション制作:キネマシトラス
キャスト
リコ:富田美憂
レグ:伊瀬茉莉也
ナナチ:井澤詩織
ファプタ:久野美咲
ヴエコ:寺崎裕香
ワズキャン:平田広明
ベラフ:斎賀みつき
マジカジャ:後藤ヒロキ
マアアさん:市ノ瀬加那
ムーギィ:斉藤貴美子
ガブールン:竹内良太
プルシュカ:水瀬いのり
ボンドルド:森川智之