『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』OPテーマ「Dance In The Game」ZAQさんインタビュー｜「カーストルーム」を意識した一曲にどんなアレンジを？

『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』OPテーマ「Dance In The Game」を歌うのは、シンガーソングライターZAQ。第1期のOPテーマ「カーストルーム」が、作品にぴったりハマっていたが、今作も「カーストルーム」を意識しつつ、また新たなZAQワールドを聴かせてくれている。

9月21日には、10月でアーティストデビュー10周年を迎えるZAQの初のベストアルバム『ZAQPOT』がリリース。10月1日には『ZAQ 10th ANNIVERSARY LIVE “ZAQPOT”』も開催されるので、その意気込みも聞いた。

主人公の綾小路の怪しさに寄り添った「Dance In The Game」

ーー第1期の「カーストルーム」は、キャストにも作品ファンにも気に入られていました。作品の印象にすごく合った曲でしたが、ZAQさんにはどんな思い出がありますか？　

ZAQ：私の転機となった楽曲です。アシッドジャズというジャンルに挑戦しましたが、途中でポップでキャッチーなサビに展開する。果たしてこれが受け入れられるのだろうか？という不安のもと、世に送り出しました。

楽器のレコーディングの中でアレンジを固めていったところもあって、ミュージシャンの皆さまにとても助けられた思い出があります。『よう実』のファンに受け入れていただけて大変光栄でした。

ーー2020年のツイートで、「え？？鬼頭明里ちゃんが誕生日にライブでカーストルームカバーって声が聞こえた」というツイートをしていました。第2期のインタビューでも鬼頭さんがその話をしていましたので、このときの気持ちを改めて教えてください。

ZAQ：カーストルームは、いろんな方々にカバーしてもらえる曲のひとつなのですが、鬼頭さんにカバーしていただいたと耳にしたときはあまりの衝撃と、ライブで歌っていただけた嬉しさでめちゃくちゃエゴサーチしちゃいました。堀北鈴音っぽく歌ったのかな？　お客さんの反応はどうだったのかな？　難しくなかったかな？など。今度お会いしたら、当時はどんな雰囲気だったのか訊かせてもらいたいです（笑）。

ーー10周年イヤーでは、タイアップ曲も何曲も歌ってきていますが、『よう実』2nd Seasonの主題歌の話が来たときは、どんな気持ちでしたか？

ZAQ：私が担当させていただく、ということよりか、2期やるんだ！ということの嬉しさのほうが強かったです。そのぐらい、この作品に出会えて良かったと思っているし、本当に面白いと思っている1ファンとして嬉しかったです。

自分の楽曲については、「2期、もしも私が担当させてもらえたら、こういう曲にしたいな」、というのをかねてより妄想していたので、それが実現できるというワクワク感がありました。

ーータイアップの場合、毎回作品に寄り添った歌詞を書いていますが、「Dance In The Game」は『よう実』のどんなところを切り取ろうと思いましたか？

ZAQ：「カーストルーム」のテーマが「不自由からの脱却」「下克上」であったことに対して、今回は「下克上の過程を楽しむ」という部分にフィーチャーしました。カーストルームではアニメ全体の登場人物たちの雰囲気を歌っていましたが、今回は主人公の綾小路（清隆）の怪しさに寄り添っています。

何を考えているかわからない綾小路ですが、常に何かを考えている。綾小路の腹黒い部分や、うちに秘めた狂気の部分をハッピーに描けたらいいなと思いました。

ーー特にこだわった表現は？

ZAQ：対義語を散りばめています。白黒、裏表、明暗、天才と馬鹿、嘘と真実、大胆と繊細、本音と建前、勇敢と臆病、栄光と虚栄……など。どちらに転ぶかわからないゲームを楽しんでいる様子を表現しているつもりです。

「カーストルーム」を意識した「Dance In The Game」。アレンジのこだわりは？

ーー曲調も激しく、情熱的なアコギ、踊るようなピアノなど、アレンジもとてもカッコ良かったですが、どんなところをこだわりましたか？　「カーストルーム」からのつながりもあるのでしょうか。

ZAQ：こだわったのは「カーストルーム」とまったく同じ展開にすることです。Dメロをイントロにもっていくことや、間奏、A、B、Cに至るまで、カーストルームと同じです。歌声もイントロでコブシをまわすところも真似ており、アコギのスラップ音を各所にFX（エフェクト）として使っているのも同様で、ひたすらに「カーストルーム」を意識しました。

「カーストルーム」の歌詞には、蝶が自由を求めている様子を比喩表現としていれてありますが、「Dance In The Game」では〈あの蝶は自由になれたかな〉など、続編を意識させるようなことも遊び心で入れてみました。

ーー間奏部分も素晴らしかったです！

ZAQ：これもピアノソロとギターソロの2展開を付けるところが「カーストルーム」と同じです。ピアノはいつか自分で弾いてみたいというのもあり、自分で弾ける程度の演奏にしています（笑）。ピアノソロ部分（前半）と、ギターソロ部分（後半）ではドラムのパターンも少し変化を付けていて、ドラムのゆーまおさんのラテングルーヴが冴え渡っている演奏だと思っています。

ーーボーカルについて、魂がこもっている感じがしました。

ZAQ：とにかくラテンジャズはノリが一番大事！ということで、リズムの取り方はとても苦戦しました。ZAQの曲は高音でキンキンと歌うことが多いのですが、この曲は音域的に結構低いところでつくっているので、より声のシリアス感が出るかなと思いました。その中で軽やかに歌う表現を心がけました。

ーー〈ひとりでは戦えないと知る　このゲームでは〉という歌詞の通り、『よう実』の試験は、1人では何ともできない場面が出てきます。ZAQさんは『よう実』の2nd Seasonのどんなところを楽しみにしていますか？

ZAQ：龍園さんとの対決ですかね……！　これ以上は言えません（笑）。

ーーZAQさんが好きなキャラクター、気になっているキャラクターは？

ZAQ：第1期では櫛田桔梗ちゃん（CV.久保ユリカ）が気になっていたので、彼女の動向も注意が必要ですが、一番ナチュラルな（？）性格をしている軽井沢 恵（CV.竹達彩奈）をかわいく思っています！！　『よう実』には何だかんだたくさんの魅力的で個性あるキャラクターが出てきていますが、やっぱり綾小路の物語だと思っています。いい意味での、千葉翔也さんの抑揚のない芝居が好きすぎるので、やはり一番は主人公かなと思います。

ーーベストアルバム『ZAQPOT』が9月21日に発売されます。『よう実』の2曲も収録予定ですが、改めて曲のラインナップを見たときの感想と、ベストアルバムのおすすめポイントを教えてください。

ZAQ：たくさんつくってきたなと思う反面、まだまだやっていない音楽がたくさんあるなとも感じました。おすすめポイントは、アレンジの成長を感じることができるという意味で発売順に並んでいるところかなと（笑）。

初回限定盤にはセルフカバーアルバム（DISC3）も収録されるので、作家としての私の活動を応援していただいてる方々にも楽しんでいただきたいです！

【アルバム】ZAQ/ZAQPOT 初回限定盤

ーー10月1日(土）に 『ZAQ 10th ANNIVERSARY LIVE “ZAQPOT”』（恵比寿ガーデンホール）が開催されますが、どんなライブになりそうですか？　

ZAQ：ZAQの集大成を見せられると思います。激しい曲ばかりになると思うので、気合いを入れて観に来ていただければと思います！

こんな時代なので、「また次のライブで会えるだろう」なんて思っていられません。このライブにZAQの全てを賭けます。ジャックポットを狙って。

ーーそして直近ではアニサマへの出演も決定していますが、こちらの意気込みもお願いします。

ZAQ：テーマが「Sparkle」ということで、輝かしい一瞬をみんなと共有したいです。自分を追い込んで頑張ります！

［構成・塚越淳一］

23rd シングル「Dance In The Game」

2022.7.13 Release!
LACM-24239 / ¥1,200 (10％税込：¥1,320)

M1. Dance In The Game
M2. ライブを忘れたオタクに捧げる聖譚曲（オラトリオ） feat. 内田真礼

作詞・作曲・編曲：ZAQ

各インストも収録の計4曲収録

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PROFILE

3歳の頃よりピアノをはじめ、音大のピアノ科を卒業。

2012年10月にTVアニメ『中二病でも恋がしたい!』OP主題歌「Sparkling Daydream」でメジャーデビュー。その後も、『ようこそ実力至上主義の教室へ』『荒野のコトブキ飛行隊』など多くのアニメ主題歌を担当する。

2017年には日本最大級のアニメイベント「Animelo Summer Live」のテーマソングの作詞・作曲・編曲を手がけ、昨今ではレーベルの垣根を越え、内田真礼や新田恵海など多くのアーティストに楽曲提供も行なっている。

アレンジャー、サウンドプロデューサー的な側面と、シンガーソングライターとしての独自性を持ち、音楽シーンにおいてアーティストとしてだけでなくクリエイターとしても唯一無二の存在となっている。

公式サイト

TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』作品情報

放送情報

2022年7月4日(月)より AT-X、TOKYO MX ほかにて放送開始！

AT-X：7月4日より 毎週月曜 21：00～
リピート放送：7月6日より 毎週水曜 09：00～／7月8日より 毎週金曜 15：00～
TOKYO MX：7月4日より 毎週月曜 22：30～
テレビ愛知：7月4日より 毎週月曜 26：05～
KBS 京都：7月4日より 毎週月曜 24：00～
サンテレビ：7月4日より 毎週月曜 24：00～
BS日テレ：7月4日より 毎週月曜 23：30～

※放送開始日・放送時間は変更となる場合がございます。予めご了承ください

配信情報

＜ABEMAにて7月4日(月)より地上波先行・単独最速配信＞
ABEMA：7月4日(月)より 毎週月曜 22：00～
ｄアニメストア：7月7日(木)より 毎週木曜 22：00～

＜7月11日(月)22：00 以降、順次配信開始予定＞
▼見放題サイト
niconico(ニコニコ生放送／ニコニコチャンネル)／GYAO!／ひかり TV／FOD／NETFLIX／バンダイチャンネル／Hulu／TELASA／J:COM オンデマンド／みるプラス見放題プレミアム／アニメ放題／Amazon／NETFLIX／ディズニープラス／U-NEXT

▼都度課金サイト
Rakuten TV／music.jp／ビデオマーケット／HAPPY!動画／クランクイン！ビデオ

※配信日時は変更になる場合がございます。予めご了承ください。

イントロダクション

東京都高度育成高等学校。

進学率、就職率100％を誇り、毎月10万円の金銭に相当するポイントが支給される楽園のような学校だが、その内実は一部の成績優秀者のみが好待遇を受けられる実力至上主義の学校だった。

問題児の集まる D クラスに配属された綾小路清隆は、A クラス昇格を目指すクラスメイトの堀北鈴音に協力。無人島でのサバイバル試験を終え、豪華客船で束の間の休息を堪能するのだが……。そこでは各クラスが入り乱れた新たな特別試験が始まろうとしていた。クラスのためか、グループのためか、あるいは個人のためか――。

他クラスが不穏な動きを見せる中、まとまりに欠ける D クラスは窮地に立たされる。信頼と疑念の狭間で揺れ動く生徒たちは、真実を看破できるのか。新たな学園黙示録が今、再び幕を開ける。

スタッフ

原作：衣笠彰梧（MF文庫J『ようこそ実力至上主義の教室へ』／KADOKAWA 刊）
キャラクター原案：トモセシュンサク
総監督：岸誠二×橋本裕之
監督：仁昌寺義人
シリーズ構成：風埜隼人
キャラクターデザイン：森田和明
美術設定：長池未来、平柳 悟
美術監督：羽根広舟
色彩設計：加口大朗
CG 監督：平山知広
撮影監督：芹澤直樹
編集：及川雪江
音楽：横山克、橋口佳奈
音響監督：飯田里樹
アニメーション制作：Lerche
製作：ようこそ実力至上主義の教室へ 2 製作委員会

キャスト

綾小路清隆：千葉翔也
龍園翔：水中雅章
堀北鈴音：鬼頭明里
軽井沢恵：竹達彩奈
櫛田桔梗：久保ユリカ
平田洋介：逢坂良太
佐倉愛里：M・A・O
坂柳有栖：日高里菜
葛城康平：日野聡
一之瀬帆波：東山奈央
伊吹澪：小松未可子
堀北学：梅原裕一郎
橘茜：小原好美
茶柱佐枝：佐藤利奈

公式サイト
公式ツイッター（＠youkosozitsu）

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