ガチ猫の芝居を求められたオーディションに役者魂に火が!? アニメ『夜は猫といっしょ』フータくん役・日野聡さんインタビュー
2019年よりキュルZさんがツイッターで連載を始め、一躍話題&人気になった『夜は猫といっしょ』がアニメ化し、絶賛TV放送&配信中!
ある日ピーちゃん(CV.種﨑敦美)が連れてきたキュルガ(CV.高垣彩陽)と暮らすことになった主人公のフータくん。(CV.日野 聡)猫を飼ったことがないフータくんは、マイペースなキュルガに翻弄されながらも、愉快でちょっと不思議な日々を送ることに。猫のリアルな日常が描かれた作品です。
アニメの放送開始を記念して、キャスト連続インタビュー企画をお届け! 第2弾はキュルガの飼い主のフータくんを演じる日野 聡さんです。オーディション秘話、演じるフータくんについて、そして作品の魅力や見どころなど語ってくれました。
『夜猫』は心が癒され、おしゃれかわいいタッチに老若男女が楽しめる作品
――原作を読んだり、演じてみて感じた作品の印象や魅力をお聞かせください。
フータくん役 日野 聡さん(以下、日野):心が癒されて、満たされる作品だと思います。原作を読ませていただいて、日頃のせわしない日常を忘れて、まったりできるし、心にゆとりを与えてくれる印象を受けました。絵のタッチもおしゃれさとかわいらしさに、温かみも感じられて、老若男女誰でも楽しめるのではと思います。
――作品から漂う、独特のまったり感も魅力かなと。
日野:日常生活では家に帰っても仕事の準備や家事などがあって、時間に追われる感覚がありますが、この作品では自分の時間を大切にしつつ、かわいい猫のキュルガと過ごすひと時が描かれていて、理想的な夜だなと思いました。
――日野さんは猫との思い出はありますか。
日野:僕は猫と生活をしたことはないのですが、親戚の家に猫がいて、遊びに行った時など触れあう機会があります。自分が飼っていた犬に接するような気持ちで、フータを通してキュルガに向き合っています。
ガチ猫の芝居を求められたオーディションに役者魂点火! 猫の鳴き声で「コチュジャン」を表現する独特の課題も!?
――今回メインキャストの日野さん、高垣さん、種﨑さんはキュルガ役を演じられたほか、ガチ猫演技もされたそうですが、オーディション時のエピソードをお聞かせください。
日野:まず事務所に『夜猫』のオーディションの通知が届いて、募集項目を読むと「ガチ猫の演技をしてください」と書かれていて、「おもしろい」と役者魂に火がついて。かわいい猫キャラなら自分には無理かなと思うけど、ガチ猫なら挑戦してみたいと思って、「受けます!」と。
それからいろいろな猫の動画を見て研究したり、試しに音声を録ってはマネージャーと聴き直す作業を繰り返して、「これだ!」と思うものを提出しました。
――今まで猫を演じた経験はあったのでしょうか?
日野:リアルな猫にナレーションで声をあてたり、外画でしゃべる犬の役を務める機会はありましたが、アニメで演じたことはありません。しゃべるかわいい猫の役柄があったとしても、だいたい女性が演じることが多いですから。でも「このキュルガの見た目なら男性でもありだろう」と(笑)。
――日野さんが演じたキュルガも聴いてみたくなりました(笑)。
日野:オーディションの中で「コチュジャン」とか「バカヤロウ」というセリフがあって、それをリアル猫が「コチュジャン」と空耳風に言っているように表現するものでした。
何とか近づけるように頑張りましたが、珍しいお題だったのでおもしろかったです。テープオーディションの通過報告で、「男性で唯一残りました」と聞いた時は嬉しくて。「よっしゃー!」と、それだけで舞い上がってしまいました(笑)。
――約160人の中から残ること自体すごいことですよ。でもリアルな猫役をそれだけの役者さんが応募したことも驚きです。
日野:僕もです。「みんな、猫やりたいんだ」って(笑)。僕みたいに役者魂に火がついてしまったのかもしれませんね。監督はいろいろな作品でご一緒していますし、僕のいろいろなお芝居を見ていただいていた経緯もあり、フータに合うだろうと、キュルZ先生やスタッフさんたちも賛同してくださって決まったとお聞きしています。最終的には猫愛あふれるメンバーになりました。